インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




無責任でひねくれてて煮え切らないぐずぐずシティロマンス「A子さんの恋人」が最高

ひねくれた大人の無責任シティロマンス恋愛漫画「A子さんの恋人」が本当に最高。トーキョーとNYをまたにかけて、阿佐ヶ谷や御茶ノ水台東区や京成ライナーやスタバやユザワヤ世界堂伊勢丹やイナムラショウゾウであれこれ。ひえ~都会的ですね~~~。1巻も大好きだったけど2巻がおもしろすぎて、あまりに好きすぎて読んで読んでと言って回っている。


主人公の「A子」さんは漢字だと「英子」なんだけどこの表記になっていて、そこからしてすごい好き。「エイゴのエイに、子です」と言ったら「A子」って書かれたことがきっかけなんだけど、名前なんてそんなもんだよね、他人にとってはね、けいこちゃんゆうこちゃんも「K子」「U子」だね、ところで、あなたたちの名前の漢字ってどんなんだっけ?という話から始まる(「10年来の友達の名前、普通忘れないよね?」と返すけいこちゃん)。

A子さんは3年間NYに住んでいて帰国したばかりなのだけど、3年前に微妙に別れきれていない元カレ(と言い張っている)と、NYに置いてけぼりにした現恋人(ということに一応なっている)がいて、それぞれ仮の名前として“別れたつもりの男の名をつまびらかにしてもしかたがないので”「A太郎」と、対比として日本語ペラペラインテリメガネで性格の悪い「A君」と置かれていて、それで話が進む。2人の合間でふわふわしているのを周りでやいのやいのして応援したり引っ掻き回したりする友人たち。三角関係と言っていいのか微妙なくらい、あるのかないのかよくわからないぐだぐだで煮え切らない優柔不断さ。

クズい男が出てくる漫画は山ほどあるけど、A子さんは女性の側もクズとも言い切れないそこはかとないダメダメさ、どうしようもなさ、問題を先延ばしにしたがるそれあかんやつや!感があるのがいい。けいこちゃんもゆうこちゃんもそれぞれ歪んだ心根を持っていていい。無自覚に末恐ろしい女と、性根が悪い男と、性格が悪い男と、性格の悪い女たちの話。

……って書くと、あーはいはい最近流行りのアラサーものね、って感じだけど、「アラサーあるある」っていうより、人間あるあるっていうか寓話的な作りでおもしろい。いちいち出てくるエピソードが妙に生々しいのに現実的ではなくて、生活感があるのにファンタジック。そして端々のセリフのひねくれ感にやにやする。


1巻も好きだったんだけど2巻でさらにぐわっとおもしろくなった。それぞれのキャラクタのいいところと悪いところがどんどん見えてきて思い入れが高まっていく。A子さんはますますダメダメだなあ!!けいこちゃんいろいろがんばれ。ゆうこちゃん強い、わかるよ。A太郎、お前は本当に悪い男だよ……。A君性格悪いだけじゃなくてかわいいところあるじゃんか~~!!好き!!!

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しかしねえ、A太郎ね。ほんとにね。随所随所で、こ、こ、こいつ……!(好き!!)ってなってしまう。作者の近藤聡乃さんが1巻発売時のインタビューで言ってるここの一節が大好き。

──A君だけが悪くないということは、A太郎は悪いんですか?
悪いと思います。生まれたときから悪い。女の子をとっかえひっかえしていること自体はそんなに悪くないと思うんですが。

──親しくもない家にあがりこんで、馴染んじゃう、という才能が悪いと。

やっぱりお正月にぜんぜん知らない人の家に堂々と行って、馴染んでカルタして盛り上がってちゃっかり終電で帰るっていうのは悪質だと思います。人としてやっちゃいけないことなんじゃないかと思う(笑)。

natalie.mu

A君とA太郎とどっちと付き合いたい!?(きゃーきゃー!)みたいな感じではなく、とにかく後先をどうしても考えちゃうオトナの人間同士の距離感の話なので、恋愛漫画ではありますが自分の胸に手を当てて日頃の行いについて考えさせられる。人はみんなどこかダメ人間なわけじゃないですか。自分の中のクズみについて考えさせられるよ。

というわけで続きがすっっごく楽しみ!!!どうして電子書籍になっていないんだ~~!!悲しい。
近藤聡乃さんはNY暮らしのエッセイ漫画「ニューヨークで考え中」もおもしろいです。変に海外暮らし!という色味ではなくて、淡々と生活の話。
Webで連載読める。→ ウェブマガジン「あき地」

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中


去年読んだ恋愛漫画まとめでもこの作品については書いてた。
mogmog.hateblo.jp


以下、わたしとわたしのタイムラインで見かけた感想たちです。











追記:2016/11/20

3巻が出ました。最高でした。













伊豆諸島の真ん中 式根島に行ってきた(後編) #tokyo島旅山旅

旅行記の続きです。前編はこちら。
前回のあらすじ:真冬の伊豆諸島・式根島に週末旅行に行くことに。調布空港から新島へ飛行機で、新島から船で式根島に渡ってきました。目的地である式根島に到着し、一通り観光したんだけど、この後大変なことに……?
mogmog.hateblo.jp

気まぐれな土曜日

朝から活動してたのでまだお昼前。近くの商店でパンを買ってきて、部屋で食べながら、電話しました。
……昨日船着場で会ったお兄さんに。「電話して」って言われたので本当にする。

「あ、どうも、昨日船のところで会ったのですけど」
「お~! 来る?」
「えっいやお、忙しくない時で、お時間ある時でいいですよ!」
「いつでもいいよ、何分後?軽トラで行くわ」
は、はやい。話がめっちゃはやい。

昨日の時点で泊まってる場所は言ってあったので超スムーズ。ドキドキ。

そして数分後、着いたのが、



いちご畑!!!

1月の伊豆諸島でいちご狩りするとは!!ビニールハウスの中はあったかい。

とちおとめ、超おいしい。

連れてきてくれた綾真吾さんは、すこし前に脱サラして式根島に移住してきて農業をスタートしたそうで、今はいちごと烏骨鶏飼育をしているんだって。快くいろいろ案内してくださって本当にありがとうございます……ドラクエ感。

いちご畑専用の畝を作る機械があるってことを初めて知ったよ。その機械に描かれてるイカしたうさぎ。うねパンチャー!

就農して日が浅い中で何を栽培するか、いろいろ考えていちごに行き着いたのは、伊豆諸島……に限らず離島地域はどこもそうなのだろうけど、どうしても物資の輸送に日数がかかってしまうから新鮮なものの割合が少なくて、子どもも大人も喜んで食べてくれるものは何かな~と思ったことだそうで。確かにいちごって、目の前にあるだけでテンションあがる。ちょっと特別な感じがする。濡れたような赤が宝石みたいできれいだ。

とりあえず試験的にやってみたので今はハウスは1つだけど、土壌的にも大丈夫そうと分かって、来年は数倍に拡大する予定らしい。そうかぁ農業を始まるって何を育てるかから自分で調べて考えるってことなんだ!当たり前のことだけどそうなのか~!と思った。伊豆諸島で苺農家初めてかもね、と言っていた。初めて、すごい。あとちょっとで今年のシーズンは終わりです。


続いて烏骨鶏も見せてもらう。
うこっけい、って聞いたことはあるけどどんな鳥だか知らないぞ。
※当然ですがここから鳥注意(一応)


鳥だ。


か、かわいい……。真っ白でふわふわ。肉も骨も内蔵も黒いんだって。ひえ~~!顔も黒い。愛嬌がある。全然目を合わせてくれない!!笑

なぜそんなにぎゅうぎゅうに詰まっているのか君たちは?(一番右)

すみっこに卵が!

烏骨鶏は普通のニワトリとくらべて産卵数が5分の1くらいで、まず卵をとれる数が少ない。サイズは小さめだけどビタミンやミネラルの栄養価がすごく高いことで有名な高級食材で、東京のデパートだと1個500円とかで売ってます。高級だね。

綾さんの両親も式根島に住んでいて、もともとお父さんが趣味で飼っていて、あれよあれよと(?)増えていったそうです。有機飼料を使って、広々した場所で散歩させながらのびのび育っているうこっけいちゃんたち。


(勝手に写真を組み合わせてアニメーションを作ってくれるGoogle Photoの機能が役立っている)

ひとしきり遊んだあとに、また車へ。卵を持って。
「食べたい?」「食べたいです!」「じゃあ食べよう」

朝行った場所にまた戻ってきました。24時間無料開放の雅の湯!

温泉につけてる、ということはまさか。
……そうです温泉卵!!!
ただでさえおいしい烏骨鶏の卵の温泉卵なんておいしいに決まってますよね?楽しみすぎる。

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足湯でくつろぎながら待つ。

できた!開封の儀。




………め、め、めちゃくちゃおいしい。甘い。びっくりした。黄色みは強くないけど味は濃い。しかも海直結の温泉だから自然に塩味がつくのです。えっおいしい……。調子に乗って2,3個食べてしまった。これごはんに乗せたい!!お醤油垂らしたい!!!それか夏海水浴したあとにそのままファストフードとして食べたい!!疲れた身体に温泉卵!

烏骨鶏の卵は直販でお願いすることもできます。
ちょ~~~おいしいのでおすすめです。そりゃスーパーの普通の卵よりは全然高くなってしまうけどおいしいです。
……でもどうやって頼めばいいのかな?笑 確認してまた追記します。

海と火星

予想外の方法で温泉を堪能して、今度はまた違うところへ。今度は島の西側。

神引展望台にまた来たよ。きれいだな~~!!

ハイキングコースがある。



柵とかまったくない完全な崖。怖い怖すぎる。


映画のロケができそうな荒涼とした大地。スター・ウォーズだ!!(朝スター・ウォーズの話をいっぱい聞いたので引きずられている)

謎の展望デッキ。何も展望できないけど空は見上げられる。


空が青いし広い。

インターネットせずに黙々と過ごした。頭すっきりする。海の真ん中に島ができて、人が住んでるのすごいな……ってなんだかやけに大きいものに思いを馳せる。


超初級ハイキングコースを終えて、綾さんとお別れ。大変お世話になりました。
せっかくなので雅湯に入って帰ろう。

雅湯は水着着用で入ります。手前の小屋が更衣室になっていて自由に使ってOK。この時は早い夕方だったけど、ちらほら地元の人が来ていた。

正直行く前はまぁ冬場だし…水着も面倒だし…と思っていたのですが、朝来て見てたらこれは絶対にハッピーすぎると思って簡単に鞍替えしたのであった。

ずーーーっと海をながめてぼんやりしてるの幸せだった。頭がからっぽになる。することがないので波の数を数える。風が吹くとすこし冷たくて肩までつかる。熱くなってきたら腕を岩のへりにのばす。なんだかいろんなことをぐるぐる考えてるような考えてないような気になる。茶色いお湯をつまさきでかきまわす。両手でお湯をすくってちょっとずつ落とす。もぐりたい気持ちになって、いやいやここは海じゃない、って正気に返る。

夏は海で泳いでそのまま入れるんだな~最高じゃないですか?絶対最高だよ。すこしずつ日が傾いていくのを眺めた。

おみやげを買った。ふわふわした島のり、ごはんの上に乗せてお醤油をすこし垂らすとそれだけでおいしい。

帰って夕ごはん。「ラ・メール SHIKINE」さんは夕食が、和食と洋食で選べる。1日目はお魚とか食べたいなと思って和食にしたのだけど、洋食がとっても素敵なので超超おすすめです。

……コースなの!!アンティパストからデザートまで1皿ずつ出てくるコース!えーイタリアンのコースなんてびっくり!という声を聞きたくて準備しているんだって。確かに夏休みに行くような民宿やペンションてどこもなんとなく似たような食事だし、そういう気持ちでいるからこんな感じだとびっくりする。小さいお子さんがいるお家とか、なかなかゆっくりこういう形で食べられるチャンスも少ないかもしれないし、ちょっと特別な夜になりそう。

しかも全部、すごくおいしい。食べ過ぎてしまった、1人で。

デザートとコーヒーを食しながらオーナーさんとおしゃべり。

「明日大丈夫ですかね……」
「どうだろうね~~ギリギリ大丈夫、かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない」
「こわいよー!それっていつ決まるんでしょうか」
「朝にはわかるから、ごはん食べにここに来てくれた時に」
「……はい」

ええとですね、実はこの日超巨大寒波が西日本に近付いていたのでした。1月の後半の週末です。前週は東京が大雪で、よかった今週じゃなくて!と安堵していたのですが、まさか2週連続でスーパー悪天候に見舞われると思いませんですよ!

伊豆諸島の周辺は冬場は海がしけることが多くて、ひどい時は週に半分くらい船が結構になるレベルだとか。天気がよくても風が強いとだめ。春から夏にかけて以外はわりと不安定で、島を出ようにも出れない、だって船が出ないから、ということになります。今日は天気……よかったんだけどな……。今のところ風そんなにないんだけどな……。これは祈るしかありません。

悲しみの日曜日

朝起きた瞬間わかりました。

あ、これダメだわ。

とにかく超風が強い!!!部屋の前の木が吹き飛びそう!!気が動転してちゃんとした写真を撮ってなかったのでこんなのしかないですが、ブレまくっているのがわかるでしょうか。こんな風にお部屋は離れとして並んでいます。

というわけで、本当は式根島から11時半頃にフェリーに乗って、約8時間かけてのんびり東京に戻ってくる予定だったのですがそんなわけにいかなくなりました。そして日曜日の船はこの時点ですべて欠航が決まったので必然的に帰国(とあえて言おう)は最短月曜日になります。しかも、明日も帰れない可能性もあるっちゃある……という……。


……いや、考えても仕方ないのでさっくりと明日とりあえず午前休でお願いします!がんばって帰ります!と連絡してフェリーじゃなくて飛行機の手配をすることに頭を切り替える。

しかもねー、天気はめっちゃ晴れてるんですよ。朝8時のひんやりした空気。確かに波が高い。



次の予定は24時間後、なので黙々と部屋で過ごす。持ってきた本を読んだり、Kindleで漫画を読んだり、ある意味ものすごく休日らしい休日を過ごした。なんだかんだ東京にいると予定を入れてしまうから。あんまりインターネットもせずにiPhoneを手放して(今回の旅の目的としてネット解毒も頭の片隅にあった)ぼんやり過ごすのは案外悪くなかった。だってどこにも行けないんだもの。ここから出られないの、ちょっと楽しい。吹きすさぶ風の音にすこし怯えながら、誰にもじゃまされずに昼間から眠った。

夕方には温泉に行った。屋内の温泉施設「憩の家」は200円。これも地鉈温泉と同じ泉質。当然島のみなさんは顔見知りなので話しかけられる。帰れなくなったんですよね~って笑う。
式根島温泉 憩いの家|施設案内|東京都新島村

ひまを持て余しているのでぷらぷらと歩いて帰る。さっきまで一緒にお風呂に使ってたおばあちゃんが「あら、あなた歩いてくの?湯冷めしないようにね」って言いながらバイクで横を走り抜けてく。かっこいい。

式根島には1箇所だけ信号がある。信号がないと子どもが信号を知らないまま大きくなっちゃうからね、と言われて、なんだか特別な感じがした。みんな知ってる赤と青。


夕ごはんはまた洋食にしてもらった。今日はお魚だ。エビとあさりのチーズクリームソースのパスタが超おいしかった。ハッピーな日曜日。


明日は帰れるかしら。また眠る。

決戦の月曜日

あ、大丈夫な気がする。

起きたらあの凄まじい風は止んでて安心した。7時に朝食を食べて、大丈夫だって!と教えてもらって、7時40分の船を目指す。

とってもお世話になりました。次は夏に来な!って言われる。本当にそうです!!ここは夏来るところ!絶対天国!夏場は高速ジェット船という選択肢もあって、それだと竹芝桟橋からなんと2時間20分で来られる。速い。

船で20分くらいで新島へ。通勤通学で使ってる人も結構いる。天気よい。

本当は9時40分の飛行機で帰りたかったんですが満席だったのでロビーで待っていることにしたので早く来た。……んだけど、まぁもともと19人乗りだし、月曜の朝だしそりゃ無理だよね!ということで午後まで待ちぼうけ。でも、朝イチの飛行機で帰れば10時20分には調布に付くので、午前中には戻れるってことですね。土日フルで楽しんで月曜朝に帰るプランもありかも。

お察しの通り暇なので、暇にまかせて散歩に出た。
……海が凄い。


めちゃくちゃ青い。

すごいグラデーション。



石のどうぶつがたくさんいた。


数十分ふらふらして空港へ戻る。寒い寒い。必要なメールはiPhoneで返せるし便利な世の中ですね。
さあ、帰るよ!!


晴れていたので遠くに富士山も見えた。小さな飛行機で高度も低めなので、結構ずっと景色を見ていられて楽しい。

東京だ!

14時半過ぎに到着!は~~よかった!!


というわけで、2泊3日……の予定が不慮の事故によって3泊4日になった式根島への旅、これにて終了です。
式根島は見るものがたくさんあって時間が足りない!というタイプの“観光地”ではないけど、島ならではののんびりした感じとか、とにかく広い海と広い空を見てぼんやりするじわじわ幸せな感じとか、他のどこにもなさそうな温泉とか、そういうものが楽しめてすっっごくいいところでした。何度でも言うけど、夏!夏に行きたいよ!!笑

今回私が参加したPR施策「tokyo reporter 島旅 & 山旅」のサイトでは東京の山村や離島への旅行記が他にもいろいろ読めます。
tokyoreporter.jp

Kindleで幻冬舎本がセールだそうで

幻冬舎電子書籍セールだそうで!!!買ったり迷ったり読んでほしかったりするものを探したよ。25日まで。

Amazon.co.jp: [電本フェス]幻冬舎ほぼ全作品40%OFF(2/25まで): Kindleストア
今週のKindleセール!幻冬舎・翔泳社ほぼ全作品対象の大規模セールや司馬遼太郎『坂の上の雲』など文藝春秋合本版半額ほか - きんどう


さて、最初は森博嗣大先生様から。

神様が殺してくれる

神様が殺してくれる

タイトルと表紙がとても好き。パリやミラノが舞台でこういう空気感、森博嗣作品だとちょっと珍しい気がする。読みたかったけどスルーしてたのでこの機会に買った。

これも珍しい雰囲気。私小説タッチ。

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

めちゃくちゃに筆が速い人が自分の作家としての収支をさらけ出すってだけで超読みたい。書誌情報だけでぞくぞくする。森先生はすごい。この人が、自称引退済みだという現実。

1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である――総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学


科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

この書評がとってもいい。「個人ではなく、みんなで築きあげていく、その方法こそが科学そのものといって良い」「科学者は、すべてが説明できることを願っているけれど、すべてがまだ説明できていないことを誰よりも知っている」。
seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com


幻冬舎セールとはいっさい関係ないんですが、新レーベル講談社タイガで刊行がはじまったシリーズがミステリィじゃなくSF、人工知能と人工細胞と生きていかざるを得ない永遠に命を永らえさせられる人間の世界、人工細胞とアンドロイドが当たり前になって人間とヒューマノイドがどこまでもあいまいになっていく近未来の話でアツいのでおすすめです。真賀田四季とかミチルとか出てきて過去作品の読者としてもぐっとくる。1作目は得意のダブルミーニングだし、2作目は「魔法の色を知っているか?」っていうタイトルが本当に好き。


小説。

有頂天家族、まさか続刊が出るとは!!とびっくりしただけで読んでいなかったので買った。アニメも好きだったな~。しかし森見登美彦作品を読むと自分の文章のリズムまで変わってきて気持ちがいい。タブレットスマホの画面でテンポよく読むのが楽しいよ。

ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

「わかるー、共感ー、なんて軽々しく言えないしこの本読んでそう簡単に言うやつは信用しない。男も恋愛も結婚も出てくるけど、ただもうどうしようもなく、ここで生きてくしかない女のあるいは哀しくも永遠に女子でしかない人たちのお話だった。女女女。」「しかし、わたしは東京“しか”知らないのだよ、それはある意味なんて貧困なのでしょう」「灰色で砂っぽくてそこかしこが錆びたロードサイドの変わりばえしない景色の中にあるでかいショッピングモールと隣の廃墟の落書きに色付けられた生活を知らない」――と2012年の私が書いている。

わたしの神様 (幻冬舎単行本)

わたしの神様 (幻冬舎単行本)

「私には、ブスの気持ちがわからない。」って書き出しの破壊力よ。
cakesで冒頭が読める。
私には、ブスの気持ちがわからない。|わたしの神様|小島慶子|cakes(ケイクス)

凍りついた香り

凍りついた香り

「今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた」。小川洋子の冬の湖みたいな文章はいつまでも特別な感じがする。

アムリタ (上)

アムリタ (上)

ハゴロモ

ハゴロモ

ああ、吉本ばななを読み漁った日々よ……私の血と肉。アムリタ、人生でいちばん読んだ本の1つだ。結構幻冬舎から出しているのでいろいろある。


とっても面白くてわかりやすい。素粒子と量子物理学と宇宙!超ミクロと超巨大!村山先生の本は全部好き。

言わずと知れた。タイトルからしてかっこいいし、中身もかっこいいし、シェフは戦士だし、働くということはすごい。


貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎単行本)

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎単行本)

読みたかったけどなんだかんだ買ってなかったのでこの機会に。ほんとだよ、我々はいつまで女子でいられるのか。女子会していられるのか。

中身漫画なんですね。ちょっと読みたいけどどうしよう。

こないだ出たばっかりのもセール!これタイトルがタイトルだけど中身は凄まじい切れ味なので、なんか、うん、「恋より楽しいことがある」みなさんは読んだらいい。電車の中で広げるのは微妙にはばかられるので電子書籍だとよさそうだね!!
書評が面白かったので借りて読み始めて今まだ数十ページなんだけど「私も合コンさしすせそ的なものを実践しながら『こんなことしなきゃモテないなら死んだほうがマシだ』と思っていました」「恋愛はキノコ狩りに似ています。素人はいざ森に入ってもどこにどんなキノコが生えているかわからない」「見た目を変えるのはメンタルを変えるよりも手っ取り早い」「自意識過剰だからといって銃殺されるわけじゃない」とかロックな文言が並んでて、いいです。なんかこう羅列すると、あ~そういう本ね~って感じに思えるけど、実際読んだ方が、なんだろう……勢いあるしごめんなさいって気持ちになる。ほんとなんなんだろうね、人生にとって、恋愛って、マジで……。
www.excite.co.jp


幻冬舎セール、前回は逃していたので今回はちゃんとラインナップながめられてよかった。
Kindleは幸福な悪魔の道具!


またもやセールは関係ないですが歪んだアラサーもそうじゃない人も読むべき漫画「波よ聞いてくれ」、2巻もアクセル全開で中央分離帯をぶっ壊しそうなグルーブ感で最高でした。

伊豆諸島の真ん中 式根島に行ってきた(前編) #tokyo島旅山旅

伊豆諸島・式根島に行ってきた。東京都の観光事業「tokyo reporter 島旅&山旅」で行かせてもらいました。
いろいろあったけど(後述)楽しかった!青い海と白い砂浜とまっすぐ伸びる水平線のすごく美しい場所だった。好きになった。次は夏に来たい。
TOP|tokyo reporter 島旅 & 山旅


レポーターとして東京の離島に行きませんか?と声をかけてもらって、いくつか選択肢があった中で式根島を選んだのは全然知らない場所だったから。絶対自分じゃ行かないところにせっかくなら……と思って決めたのでした。

伊豆諸島と言っても結構広いわけで、式根島は東京から南に約160キロ、大島よりは遠くて、八丈島よりは全然近い、一般に「伊豆諸島」と言われる範囲のちょうど真ん中あたりにあります。1周12キロの小さい島(ということをもちろん調べて知ったわけですが)。
式根島オフィシャルサイト | 東京都伊豆七島の旅行|白いビーチ、海水浴、温泉など

式根島

いくつか行く方法はあるのですが、今回は行きは飛行機、帰りは船の予定を組んだ。飛行機!? ってなるけど、調布に飛行場があるんですね!!知らなかったよ!!
というわけで旅は調布飛行場からスタート。19人乗りのちっちゃい飛行機に乗ります。すでに楽しい。



12:45に出発して13:25に新島に着く。式根島へは新島から連絡船で渡ります。

夕方の船まで時間があったので、だらだらと空港から海沿いへ歩く。この日はめちゃくちゃ天気がよくて気持ちいい。海が超青くてまぶしいくらいだ……。新島はサーフィンで有名な場所なんですね。しかし冬場なのもあって何もやってない。お店も全然あいてない!お昼の時間は終わっている!暑い日だったのでアイスを食べる。海沿い歩きながら食べるアイス超最高だ。




港から10分くらい歩いたところに「湯の浜露天温泉」ていう24時間無料で入れる場所があるらしいので行ってみる。「古代ギリシャをモチーフにした建物が目印です」ってなんだ……?と思ってたけど行ったらわかりました。かっこいい!!

平日の昼間ですが人がいた。横に足湯があるのでくつろぐことにする。地元のおばさまが1人でいらしたのでこんにちは~って声をかける。こんな時期に珍しいわねえ、あはは、ちょっと旅行で、そうなの、足湯ちょっとぬるいでしょ、いつもはもう少しあったかいのよ、海の様子で変わるの、そうなんですか、今日はとってもお天気がいいから気持ちいいですね。浜辺できれいな貝をひろってきたところ、というので見せてもらって、少しもらう。かわいい。帰って瓶に詰めよう。




しばらく過ごして船着場へ。結構人がいる。式根島と新島は2島1村で「新島村」なので役場とかはこっちにあるんだって。あと、式根島には高校がないので、通学に船を使うらしい。


港で明らかに旅行~って感じで写真撮ったりしていたら何しにきたの?って話しかけられた。特に何が目的ってわけじゃないんです、初めて来ました、みたいに話していたら、そうか、ひまだったら電話しな、って連絡先を教えてもらう。ドラクエみたい。

着いたらもう夕方。「ラ・メール SHIKINE」に泊まります。すっっごく豪華なお食事を出してもらう!!赤イカおいしい。

ご機嫌な土曜日

式根島観光を始めるぞ。オーナーの齋藤さんに朝ごはんを食べながら相談して、車でぐるっと一周ハイライトしてもらうことに。シーズンオフの1人客にとっても親切にしてもらってすっごくありがたかった……! 式根島は小さい島ですがアップダウンがかなりあるので歩いて回るのはちょっと大変です。普通に来たら自転車(電動だと楽)を借りるのがよさそう。

まずは島の北側、泊海水浴場から。写真を見ればわかりますが、崖の下に砂浜が広がっていて、入江がきれいに視界にはいってめちゃくちゃテンション上がる!!海だーー!!と騒いでいたら昨日から海見てるでしょ!と笑われた。式根島は島の地質で砂浜が真っ白なのもリゾート感たっぷりだ。プライベートビーチみたい。これ、海水浴できる時期に来たら絶対気持ちいいな……。パラソルの下で1日中波の音を聞きながらごろごろしたい。Kindleで本を読みたい。

神引展望台。高低差が少ない式根島でいちばん高いところ。階段を少し登ってたどり着く。リアス式海岸のゆるやかで力強い曲線がすごくきれい。海が青い……。晴れてれば富士山まで見えるらしい。写真より実際見たほうが飛び込んでくる全部が濃い。


朝早くて風が強くて寒かったけど一気に目が覚めた。ここが東京都内だなんて!こんな場所があるんだな~。

オーナーさんも世界中いろいろ旅したけどここの景色が一番好き、と言っていた。季節によって、時間によって、全然表情が違う、毎日違うって。そうだろうなぁ。上の2枚はすこし違う時間。夏は夏でキラキラしてるんだろうな~~!

石碑に白く積もっているのは塩なのだそうで、舐めてみな、と言われてすこしすくてぺろっとした。しょっぱい。


南の方にも展望台がある。潮の流れなのか日の当たり方なのか、青の色がずいぶん違う。

白い砂浜の海岸。

神様が降りてきそうな空。

ご利益がありそうな霊言を感じる木。





もうすぐ小学生になる男の子も一緒に案内してくれた。式根島のちびっこたちは冬もビーサンらしい。小学校に入ったら靴を履く!笑 林の中の階段も急な坂道もざくざくのぼる、走る。
最近はスター・ウォーズにハマってて、エピソード7をお正月に東京で見たそうで(もちろん島に映画館はない)。シリーズでどれが一番好きなの?と聞いたら、うーん、ファントム・メナスかな~!と言っていた。かっこいい。好きなキャラはヨーダ!と意気揚々と教えてくれたけどちょっと前までダース・ベイダーだったじゃん、とパパに突っ込まれていた。かわいい。

地を裂く温泉

式根島は、24時間無料で入れる露天温泉がなんと3つもある。何より地鉈温泉のインパクトがすごい。「地面を鉈で切り裂いたような地形から地鉈温泉と名づけられた」。

このね、一番下に温泉があります。



温泉だ!!(落としそうで怖くてうまくカメラが持てない!!)


見てわかる通り、目の前が海!!どう見ても海直結なので潮の満ち引きで温度が変わる。なので熱いかもしれないしぬるいかもしれないし……で結構難しいらしい。あと当然また登って戻らなきゃいけないので結構過酷!笑 え~でもここから夕日見たりしたら絶対気分いい。朝なのですこし曇っているけど、天気がよくなると、もっとピカピカに夢のような場所になります。

「泉質は硫化鉄線。温度は80度と高く、神経痛、リュウマチ、胃腸病、冷え性等に効能がある。別名『内科の湯』とも言われている」(公式サイトより)というとおり、昔から湯治に使われていたらしい。歴史がある温泉なので、行きすがら壁のように立ちそびえる岩に文字が彫り込んであっておもしろい。「昭和○年 宏」とか、刻んであって時の流れを感じる。ずっと残ってるのすごい。

2つめは足付温泉。松の生えた海岸沿いの小道をすこし歩いて行く。

……温泉です!!!普通に海かと思うけど温泉!潮だまりかと思うと手を付けるとあったかくてびっくりする。

完全に岩場ですね!ちょっと怖い。こちらも潮の具合で温度も水位も変わります。あと、さっきはお湯が赤褐色だったけどこっちは透明。こんなに近いのに違う泉質なんてちょっと不思議だね。

3つめは松が下雅湯。足付温泉の手前に、地鉈温泉のお湯を引いて作られた人口の温泉で、地元の人はこっちに来るらしい。駐車場も近くて入りやすい。脱衣所もシャワーもあるよ!あと足湯もある!


ここももちろん海の目の前です、め、めちゃくちゃ入りたい……!
ここには後でもう1回、楽しいことをしに来ます。温泉といえば、という楽しいこと。


さて、だいたい島のハイライトはしてもらったのでここからは後半戦。
なんですが、書きたいことがまだまだあるので前後編に分けよう……。続きは別のエントリで。このあとちょっと、大変なことになります。

軽率にファンレターを書く活動の成果

去年の後半は、好きですって気持ちをちゃんと伝えようというのを意識していて、それが精神衛生上すごくよかったという話。
好きなものに好きだと言うのは、何よりまず自分のためなのであった。


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銀座・伊東屋の竹尾見本帖、死ぬほど紙があってめっちゃ楽しい(本文とあんまり関係ない)


きっかけは、友達と昔懐かしインターネットの話をしていて盛り上がって勢いでWeb拍手を設置したことだった。エントリも書いたし最初は結構押してもらって、Twitterでリプライするようなことでもない、メールで伝えるようなことでもないちょっとした言葉がたくさん届いてうれしかった。その昔、管理人さんに小説やイラストの感想送るのすっごく楽しかったなって思いだした。拍手レスする仕組みをまったく用意していなくてすみません。こっそり見てます!!!

これね↓

mogmog.hateblo.jp


おもしろかったのは、Free!聖地巡礼鳥取岩美町にいったよ、の記事を読みましたって人がすごい多かったこと。ワンピース歌舞伎の記事はたくさん言及してもらえたけど逆に拍手コメントは全然なかった。やっぱりWeb拍手を知ってる人、押したくなってくれる人って、昔の同人サイトを通った人なんだな~!って思ったのでした。考えてみたら当たり前だけどおもしろかったです。数ヶ月経ってからどなたかのツイートでバッと拡散したことがあって、更新したタイミングと少し離れていたのもあるかもしれない。

話が逸れた。わたしは別にPVのために何かを書いているわけではないので、普段からそんなに数字は意識していないんだけど、それでも誰かが読んでくれているのがきちんとわかる手応えはうれしい。いや、そういう意味では数字でわかる部分はあるんだけど、自分に向けて書いてくれたものは少し温度感が違ってうれしい。受け手でいると、どうせたくさんのNの中の1人だって思うじゃん?そんなことないんだよね。Twitterの海に流れてる感想を拾い上げて見せてもらうのもすごい楽しいけど、誰か1人を想定してしたためた言葉ってちゃんと1対1になるんだな~ってなった。

何かの折に友人知人の創作業に関わってる人たちに聞いたファンレターの数がわたしが思ったより少なかったということもあった。それくらいなのか!と思う程度の数でびっくりした。確かにお手紙書くのって、それなりの労力いるもんね。もちろんジャンルによってお手紙を書く機会の多さとか、どれくらい一般的な活動かって全然違うからなんだけど。

それから、ステージに立つ人が身内にいる友人が、「公式アカウントへのファンの人のリプライは全部見て、こういうことしたら喜んでくれるんだな~!って思ってる」「わたしはやってないけどお母さんは本人の名前でエゴサしてると思う笑」と言ってたこともあった。そうかぁこうやってわたしがTwitterやブログでしたためている愛は、彼ら彼女らだけじゃなくてご家族に届いている可能性も十二分にあるんだ、と思った。すごいな、それ。「(任意のアイドル)を産んでくれたお母様に感謝しなきゃ……」とか伝わってる可能性あるってことですね。

というか、コンテンツを作る人やそれに関わる人達は多かれ少なかれリサーチしていると思うから、これまでもなるべくひっかかるように作品名とか作者名とか明記してきたところはある。届けばいいな~くらいは思ってたけどそれくらいだった。手紙やメール、今までもきっかけがあれば書いてたけど、意識的にハードルを下げたのでした。好きだけど書いたことない人たち、考えてみたら意外にいっぱいいた。


で、10回くらいは手紙やメールを書いた気がする。宇宙でいちばんすきなAKBの子、めちゃくちゃ応援しているNMBの子、めちゃくちゃ頑張ってほしいジャニーズの子、彼女が輝いている今この時に好きになれて幸せ!っていう宝塚の生徒さん、好きすぎていろんな人にすすめまくってる作品を描いてる漫画家さん、手が震えるくらい大好きな二次創作の小説を生み出してくれたひと……とかとか。小心者なので、お返事を期待しているように見えてしまったらやだな、と思ってあんまり住所も書かずにだったけどこれってどっちの方がいいのだろうか。。

ファンレター書きやすい環境を作るコツは自分の中で締め切り作ることだってことがわかった。いつか書こう~って思ってても案外面倒くさくてやらない(少なくともわたしはそうだった!!)(横着)舞台だったらお手紙入れる箱あるし、コミケだったら直接渡せるし、CDやDVD出たらその感想を書くぞって思えばいいし、そういう点を自分で決めていくことだなって思った。しかし即売会で手紙渡すのってめちゃくちゃ緊張する。下手したらアイドルの握手会より全然緊張するってことがわかりました。新しい発見。

あーこれ使いたい!っていうレターセット買いに行ったり、ペンの色選んだり、ステッカーを貼ったり、結構楽しい。特定の対象に直接伝えたいことって、友達とわーきゃー好き勝手話してる時と違う温度感になって自分でもびっくりする。そして恥ずかしい。でも愛の在処を言葉にして自覚するのってなんだかすごく満足感がある。そうかそういうところが好きだったんだ、応援してたんだ、めちゃときめいてたんだ…!って書きながら気付く。

女の子アイドルのファンの男性に聞いた初めてファンレター書いた話もよかった。好きな子が好きなディズニーやサンリオのキャラクターのラブリーなレターセットを買いに行くところから初体験だし、大の男がそのかわいらしい紙に向かって文字を綴るんだもんな、端から見たらなんだか凄いよね、と言われて、人生にはいろんな階段が!と思った。愛だなぁ。

週刊誌ならアンケートを送れ!単行本買うなら初週に買え!アニメならBlu-ray買え!みたいな「応援してるなら○○しろ」みたいなの、逆説的に「そうじゃない人」を罪深く見せるようであんまり好きじゃないんだけど、その点ファンレターってマジで自分事、誰に頼まれたわけでもないこちらからのベクトルでしかないから変な貢献感がなくて個人的には気が楽だった。

トップアイドルから同人作家から、友達とお仕事付き合いのあいだの人まで、いろんな人に向けてだったから返事は来たり来なかったりだったけど、もちろん来るとうれしいけど、自分としてはどっちでもよかった。というかそこの自意識をうまくやっていく訓練だった。例えばアイドルなんてみんな手紙たくさんもらうもんな~あくまでワンオブゼムだものな~どれくらいありがたいのかな~と思ってた節もあるけど、書いてみてわかったのはもはや相手に届いてほしいわかってほしいというより、自分の背筋を伸ばすためって感じだった。応援してます!!!という気持ちをダイレクトに伝える手段としてはやっぱり一番大きいな、って思える(自分が思えることが重要)。

というわけで今年もファンレター、ファンメールをしたためていく活動をしていければいいなって思っている。「ファンレターを書く」って思考回路が1回できると、折に触れて、あ、書きたいな、ってなる気がする。軽率は力なり……。

あと、好きなものの話をいろんなところでたくさんするぞ。わたしは、わたしが好きなものを、違う誰かに自分よりもっと好きになってほしい。

何を振り返るまでもない2015年の話

また凪のような1年が終わってしまった。
いや、もちろん要所要所ではいろんなことがあったわけだけど、時間は偉大なもので過ぎ去るとなんでもなかったような気がする。いいことばっかりだったな。楽しかったです。

わりと旅行に行った。遠征という意味も含む。

7月に行ったクロアチアは本当に本当にすばらしいところだった。夢のような1週間だった。建物がきれい。海が青い。空も青い。ごはんがおいしい。夏を主張してくる太陽。サングラスが手放せない。日焼け止めを使いきった。いい感じに街が雑然としている。海が!超青い!!

行くまでは正直どこにあるの?ってレベルの認識だったけど(イタリアの横です)本当に好きになった。今まで行った場所の中でかなり上位に入る。もう1回行きたい。




オレンジの屋根と石畳の街ドゥブロヴニクにはじまって、スプリットとフヴァール島とザグレブに行った。異国の地でいっぱい移動する旅ひさしぶりで楽しかった。交通も宿泊も個人手配だったんだけど、バスも飛行機も船も乗ってめちゃくちゃよくできたプランニングでハッピーすぎた。大人になるって超いいな。

イタリアも大好きだったんだけど、パスタにピザにリゾットで炭水化物ばっかりでさすがに限界……と思っていた(それでも食べる)けど、クロアチアは魚や牛のグリルとかタコのカルパッチョとかあってよかった。タンパク質が。オリーブオイルを使っているからかわからないけど、フヴァール島で食べたポテトフライが異常においしくてみんなで無言になった。今まで生きてきていちばんおいしいポテトフライだった。



生まれて初めてハイキングが楽しいと思った。プリトヴィツェ国立公園は価値観を変えてくるレベルの世界遺産だった。ただ山道を歩いているだけで本当に楽しい。おとぎ話のような景色の中でみんな機嫌よく歩いている。ちびっこが遠足してるし、親子3世代でぺちゃくちゃしゃべったり歌ったりしている。あ~~今めっちゃ幸せだな~~と思いながら写真を撮ったりぼんやりしたり軽口を叩いたりして足を動かした。


8月には弾丸で台湾に行った。羽田にピーチが就航したので、使って行ってみたのでした。2週間くらい前に決めて勢いでチケットとったような気がする。金曜の夜中に集合して土曜の早朝の飛行機にのって朝ついて、遊びまくって、日曜の夜中の飛行機で帰ってきて月曜の朝5時に羽田につく。やり過ぎなくらい弾丸!!!疲れた!!!笑




めちゃくちゃ楽しかったです。台湾行くと食べてばっかりだ。ずーーーーっと飽きずにしゃべっていた。大人になってから仲良くなった人たちと、こんなにバカバカしいことできるの幸せだな。

そして鳥取岩美町!!!やっと行けたよ!!!Free!の聖地!3年越しの遠距離恋愛。このエントリは結構いろんなひとにほめてもらえた気がする。何かを見て聞いて考えたこと感じたことって案外結構簡単に忘れちゃうから、こうやって書いておくと未来の自分が誰よりも楽しい。岩美もまた行きたい。
mogmog.hateblo.jp


いつも通りエンタメに生かされていた。週末だけが現実。日曜日が終わった瞬間に5日間の夢を生き始める。

今年いちばんうわ~~!!!ってなったのは迷わず「ワンピース歌舞伎」です!!ほんとにすごかった。思いの丈はすでに書いている。もうすぐ大阪と博多で再演があるからまた行きたいな。大阪は3月、博多は4月です。
スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース <特設サイト> 主演 市川猿之助
mogmog.hateblo.jp

あとは、デスノートのミュージカルも、初回見た瞬間にあと何回行こう、と考えていた。これも本当に好きだったな~~WOWOWで放送してくれてうれしかった。
wink-killer.hateblo.jp

宝塚だとやっぱり月組「1789」がもうもうめちゃくちゃ大好きすぎました。愛希れいかさん~~!!!衣装もすき!春の東宝版も楽しみ!


アイドル現場ではSexy Zone菊池風磨くんのソロコンサート「風 is a Doll?」を見れて本当に本当によかった。ずっと鳥肌立ってた。「こんなに好きになる予定じゃなかったんですが!?」と何度でも敗北感を抱かせてくるところが好き。全面的に敗北を認めることが恋ですよね。
日取り悪かったのもあって正直幕あくまでは結構チケットがだぶついていて、期待値としては低かった気がするし、わたしもまぁどんな内容でもいいよ!俺による俺のためのコンサート!っていうその自意識も含めてとっても見たいから!という若干邪な気持ちも多少なりともあったわけですよ。で、初日に行ったんだけど、ほんと想像の200倍くらいよくて、何に対してかわからないけどごめんなさいした。しかも最後、そういう空気の中で、「思ったよりよかったっしょ?笑」って言ってはけてくっていう……きくちくんほんと……好きだよ……。
セットリストもすごくすごくよくて、ジャニーズという文脈の強さを感じた。ああこの人がジャニーズJr.としてステージに立つようになって先輩の背中を追いかけてきた8年間で好きだと思ったものかっこいいと思ったものをこの2時間に詰め込んでるんだなと思うとそれだけでうぐぐってなった。彼にならってめちゃくちゃエモい感想を書きたいと思って結局書けていない(下書きに残ってた)。なんとなんとつい先日Blu-rayになったので見て思い出します。



あとは~~なんだろうな、「ハリー・ポッター」と「アルスラーン戦記」を全冊読んだのは楽しかった。それぞれ11冊と14冊。大人になってから読むハリー・ポッター、不思議な感慨があった。1ページまるごと覚えているレベルで好きな箇所がある。一生リーマス・ルーピンが好きだろうなと思った。アルスラーン戦記はアニメがとってもよくて、未読の原作にも手を出した。いろんな人に「まぁ王都奪還まででも……」って言われたけど怯まずに(?)全部読んだよ!
すでにかなり進んでいる(あるいは完結している)長編小説をガンガン読んでいくの、次がある安心感に背中を押されてスピードついていくのがすごく楽しい。あまりに長いシリーズ物って読むのって億劫だったけど、意外にイケそうだ。今年もそういう読み方したいな。十二国記とか銀河英雄伝説とかになるだろうか……。本読むのってほんとただただやるかやらないかなので、1回ページを繰り始めると習慣は戻ってくるなと思った。

ハリー・ポッターシリーズ全巻セット

ハリー・ポッターシリーズ全巻セット


脳天気な人間なので思い返せば楽しい日々だったんだけど、2015年はとにかく人に迷惑をかけ続けた年だったのも事実でした。ひい~~~すみません~~~!!ってずっと思っていた。頬が引きつっていた。こんなところで謝っても仕方がないにも程があるけど……いろんな人の期待や応援や好意を無碍にした気がするし、気づいていないところでももっときっとあっただろう。

去年のある時期は何もかもに本当に自信がなくて、毎日寝る前に誰にでもなく懺悔の言葉をつぶやいて記憶が消えればいいのにと思いながら倒れるようにバタンと寝て、起きた瞬間に耳をふさいで何にでもなく嫌だ嫌だと首をふって引き剥がすようにベッドから這い出て無理やり活動するみたいな日々だった。ストレスがかかっていると喉の奥がずっと狭く閉じていて、うまく声が出せないし食べられなくなる。1人でいるとずっとそうで、人と会ってる時だけはまともに血液がめぐってる感じがしていた。

当時何にそんなに苦しんでいたのか今となってはうまく思い出せないんだけど、本当に辛かったんだろう。考えていたことはぼんやりしているけど、目の前がグレースケールで世界の彩度が極端に下がっている感じはたまにざわっと肌に蘇る。一寸先は崖。まぁそういう時期はいつか終わる。と経験則でわかるくらいは、生きてきてよかったです。

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誕生日当日にディズニーランドに行くという人生で初めての経験をした。

26という数字に個人的に特別な思い入れがあるので、26歳になれたのはなんだかうれしかった。何か新しいことがしたいと思って、少しずつバラバラと小説を書いてたのだけど、今のところこれは苦手な作業だな。現実の世界って、自分の想像の枠の外にあるものがいろいろあるわけで、それをもっと探しに行きたくなっちゃって、自分の中だけにあるものにうまく没頭できない。誰かと共有するって行為がプロセスの最後になってしまうのがしんどい。なんか、だんだん自分がやりたいことというか、できそうなことがわかってきたなって気がする。


振り返るとわたしは徹底して何か特定の対象についてのあれこれしかインターネットで発していないのでこうやって自省して書きつける機会ってマジで年に1回しかない。来年のわたしが読んで意味がわかればいいのでふわふわした内容で正しいのです。……なんて不親切な!

今年の目標は「家計簿を付ける」だったんだけど5日で挫折した。幸先が悪い。

インターネットは120%リアルがむき出しだけど本当のことは10%くらいしかないな。それが両立するから好きだな。書いた瞬間にすべてがフィクションになる。読み直すとだいたい嘘ばかりだ。

今年もすべての苦労が報われるようないいことも、正しく反省して次に生かせる無様なほころびも、たくさんありますように。今年も幸福な1年であることは決まっているので大丈夫。

もっと恋愛漫画を読みたい(2015)

あいかわらず、数ヶ月に1回「恋愛漫画読みたい!!!」という発作に襲われる。
もっといろんなグラデーションの人間関係が見たい。もっといろんな感情にぞわぞわしたい。好き!!!ってハートを撃ち抜かれてうわ~~~そりゃないよって叫んで絶対その男だけは駄目だ!!ってハラハラしたい。友達にすすめられてBLや百合も読むけれど、そちらのジャンルのほうがよりきっちりソムリエがいるように思うので、実は案外あんまり教えてもらう、すすめてもらうチャンスのない男女の恋愛物はちゃんと開拓していくぞ、という意欲を持続するために書いておきます。

というわけで去年に続き。
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今年はかなり本を読んでいたので相対的に漫画は少なかった気もするけどとりあえず1年の振り返りということで……。
去年書いたのからかぶってるのはなし。今年発売、じゃなくて今年私が読んだやつ!です!なので完結しているのもあります。書誌情報はなるべくKindleを貼りました。「A子さんの恋人」だけ単行本。


 

  • からっぽダンス

からっぽダンス(1) (FEEL COMICS swing)

からっぽダンス(1) (FEEL COMICS swing)

今年の1位、超超大好き、いろんな人に読んで読んでと言って回った。阿弥陀しずくさんの絵がとっても好きです!!久我さんかっこいい!!!
年下の男性アイドルに夢中の主人公・翠と、彼女に一目惚れするストーカー(?)警官・久我さんのラブコメ。東京ドームにコンサートに連れてかれたり謎のミュージカルに一緒に行くことになる久我さんがとてもかわいい。うちわや双眼鏡に初めて遭遇する。「アイドルのミュージカルは耐性ない人にはすすめられないの…」「1回見なきゃ耐性もできんでしょ」って会話、あまりに最高じゃないですか?(言ってしまうよね)

わけもわからずドームコンサートに参戦したあとに、はっ…強引に誘って勝手に1人で楽しんですみません…て空気になる中で(←おたくあるある)彼女に久我さんが返す一言がとてもいいから、好きな女の子がそういうジャンルだと思われる人は然るべき日に使うべき口説き文句としてストックしたらいいと思う。

アイドルとそのおたくを描いたものなんてこの世にはもういくつもいくつもあるわけだけど、ドルヲタであることに対して選民思想も自虐感もなくて1つの趣味嗜好としてニュートラルなところがこの漫画すごく好き。もうおたくであることって全然特別じゃないし、おたくだって自称して声高らかに宣言するの格好よくないよな~。まぁこうやってわたしも「主人公はドルヲタ」って書いてしまうわけだけど、別にそれはアイデンティティなわけじゃなくて、という意味です。そこのニュアンスの描き方が好き。

2巻では一般人である久我さんのファンを自称し出待ち・追っかけ差し入れなどを行っている千代ちゃんという女の子が出てきてさらに最高です。続きがすごい楽しみ~~!

  • A子さんの恋人

すごくいい。似たような経験があるわけではないけど温度感や距離感やもっと言葉で言えない何かがすごくリアル。
3年間のNY留学帰りのアラサー女と、日本に置いてけぼりにしてた人たらしの愛想のいい男と、NYで置き去りにされたけど余裕しゃくしゃくな男のうすーい三角関係と、取り巻く女友達。恋愛漫画だけど恋愛だけじゃなくていい感じでゲスでにやにやする。「無責任シティロマンス」ってキャッチが超超好き。

クズな男性が出てくる漫画は恋愛漫画でもたくさんあるけどうっすらクズな、いやクズとも言えない程度のやんわりとした情けなさを主人公のA子ちゃんが持ってるのがいい。そしてするすると人の懐に入り込むA太郎がすごい。すごいです。こいつ……。「生まれたときから悪い」。

─A君だけが悪くないということは、A太郎は悪いんですか?

悪いと思います。生まれたときから悪い。女の子をとっかえひっかえしていること自体はそんなに悪くないと思うんですが。
近藤聡乃「A子さんの恋人」1巻発売記念インタビュー (1/10) - コミックナタリー Power Push

このコマが最高に好き(彼女は主人公じゃないのだけど)

近藤聡乃さんは「ニューヨークで考え中」というエッセイ漫画も描いていてこれも普通に普通の毎日をセンスよく切り取ってるので読んでて気持ちがいい。この短い人生でこの少ない経験の中で、これまで降り立った場所でNYが2番目にすき。また行きたい。1番は、トーキョーです。

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中

 

  • モアザンワーズ

ちょ~~~すき!!1回読んで、え、すき……と思ってすぐに2回くらい読み返した。

幼なじみの男女の親友とバイト先で出会った年上の男性、女1人と男2人の三角関係。……なんかどこまでネタバレになるんだろう?Amazonの書誌情報をちゃんと読むとある意味ネタバレです。わたしは完全にジャケ買いだったので全然知らなくて「えっそういう展開!?」ってなりました。びっくりしたい人は何も見ずに買ってください。

関西弁の軽快な会話、言葉の使い方もテンポも最高に気持ちよくてしびれる。センスがいい。そして女の子が超かわいい。女の子を愛せるかって本当に重要だ。そして妹尾くんがズルい。

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作者の絵津鼓さんは普段BLを描いている人で、この作品もその中の1つのスピンオフ……と読んでから知ったので、すぐに買おうとしたら既読の人に「いや買っちゃダメ!待ってて!!この先を知らないまま読めるのが羨ましい!」と言われたので読んでいません。うずうず。バーズは月刊だから単行本のインターバル長いんだよ~~!早く続き読みたいよ~~!

  • 星上くんはどうかしている

「響け!ユーフォニアム」にダダハマりして、その熱をキャラデザのアサダニッキさんの漫画を読むことに向けたのであった。「青春しょんぼりクラブ」も好きなんだけどこっちも楽しみすぎる。

見た目は似てるけど性格は正反対の双子の男の子、が少女漫画で登場したらそのあと一体何が起こるかなんて、これまでの人生でわかりきっているんですよね。わかってるのよ。でもやっぱり定番がすきだよ!幼少期にフレッドとジョージ(ハリー・ポッター)に恋に落ちた時から双子にときめき続けることはもう決まってしまってるわけ。双子の魂百まで。

アサダさんの絵ってすごく動きがあるわけじゃないんだけど間合いの取り方とか動かし方に不思議なリズムがあって何冊かいっぺんに読んだ方が体が慣れる感じがする(なんの話だろう)。

椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ストーリーについて理性で判断できないくらい、若き偏屈な時代小説家・木曳野暁先生のビジュアルがドンピシャに大好きです。ありがたく敗北しました。
やまもり三香さんは「ひるなかの流星」もそうだけどとにかくファッションや髪形のセンスがよくて、今回も主人公ちゃんのヘアアレンジがいつもいつもかわいい。そしてこの人が描く長髪男性が嫌いなわけないじゃないですか…!!!ページをめくるたびに、うっ、ってなる。男の人が髪を結ぶのめちゃくちゃ好き。もうほんと2巻のラストの殺傷力が凄まじいので、このビジュアルに少しでも何かを感じる人は絶対に2巻まで読んでほしい。表紙からして好きなんですよそりゃあね……。

椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)

椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)

カラーイラストがほしい…色付きで暁先生を見たい…そのためにマーガレット本誌を折々で買っていかなくては、という気持ちにさせてくれる。色の使い方がかわいくて品があってすごくすきだ~やまもりせんせ~!

 

  • 恋と嘘

恋と嘘(1) (マンガボックスコミックス)

恋と嘘(1) (マンガボックスコミックス)

こういう漫画。友人と狭い飲み屋でお酒を飲みながら上記のようなことをぐだぐだ言っていたら「そういやそういう設定の漫画あるよ」と教えてもらって単行本になる前にアプリで読み始めたのだった。

ラッキースケベ的なアレも含めてまぁいろいろ突っ込みたいところはあるんだけど、命題に興味があるから今のところおもしろく読んでいる。個人的には恋愛感情や人間同士の相性はなんらかのアルゴリズムで数値化できるはずでしょうと思っているし、もっと技術進化してほしい(テクノロジー過激派)。

単行本3巻まで時点だと、設定の引きでひっぱれるパートはそろそろ終わりな感じするから、これからどうなるか楽しみだな~。


  • さよならガールフレンド

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

恋愛というより、腐った毎日を踏んづけて前を見て歩く女の子たちの話の短編集。正しく「ガールフレンド」と「さよなら」する話。温度で言うと山内マリコさんの小説。「ここは退屈迎えに来て」。黙々と1人ずつ平均台を渡るような毎日はダウナーでさみしい、人生はそうそううまくいかないけど悔しがってもかなしくなってもさみしがっていても人生は前には進まないのだ。

「今は愛よりファミチキがほしいかなー」「気が合いますね」
「あのとき世界よ滅びろと強く願ったけれど世界は滅びずわたしたちは28歳になった」

  • 彼女のいる彼氏

rola.tokyo

最初から読むにはこっちの方が読みやすい。
彼女のいる彼氏 | くらげバンチ


Web業界のキラキラお仕事漫画。生々しい。仕事がんばろう、と思う。
チャラチャラしてて女にやさしい徳永と、才能があるけど愛想がなくて見た目からしてスーパーサブカル男子な佐倉と、どっちもファンタジーなのに「ある…」って感じでおもしろい。わたしはですね、今のところルミちゃん派です。佐倉も徳永もどっちも許さないぞ!!!

いつもまつげがきちんとあがってて爪先が染まってて冬でもピンヒールとフレアスカートのキラキラ女子のみなさんが本当に好きで、だってかわいく美しくあろうとすることは媚びとかモテとか以前に、何かもっと個人的なプライドとの戦いなんだよね。だからそうやってきちんと自尊心を保っているやり方を持っている人は強いなぁと思うのです。それをやってないやつは女としてダメだってわけじゃなくて、自分で自分の中の何かと戦う術をちゃんと持っていることに意味がある。生存戦略はいろいろあっていいのだ。なので咲ちゃん(主人公)は咲ちゃんなりの戦術を開発するしかないよな。恋愛に対してだけじゃなくて。

この2カ月くらいでどんどんおもしろくなってるから続きが楽しみ。矢島光ちゃんは個人的に友だちなので応援してるのは当然なのですが、贔屓目を抜きにしてももっといろんなひとに読んでほしいよ!と思う。
働く“キラキラ女子”はかっこいい――Web業界のお仕事事情を描く“ITきゅんきゅん系”漫画「彼女のいる彼氏」 (1/4) - ITmedia ニュース



ここからは完結済みのやつ。

  • 夏の前日

5巻完結。すすめられて一気に読んだ。すごい。むせそう。ここには恋しかない。恋は生きる目的にも死ぬ理由にもなる。

とにかく超湿っぽくて情念が濃い……。年上の和服美人と才能はあるけど愛想と夢のない美大生がずるずると関係を編んでいく話。甘い時間が重なれば重なるほど、結局楽しいのか幸せなのか苦しいのかしんどいのか希望なのか絶望なのかよくわからなくなってくる(多分、全部)。

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2巻の表紙の匂い立つエロさよ。

幸福の絶頂でもこの関係にいつか終わりがあることが漂っているこの感じは一体なんなのだろう。人間は矛盾でできているんだなって話。冷静に感情的で、クレバーに馬鹿で、わかっていてわからないふりをして、すべて嘘じゃない。

もう10年以上前の作品ですがおもしろい……なんで今まで読んでなかったんだ!!新装版の装丁がとてもかわいい。6巻完結。

甘々少女漫画じゃないけどちゃんとラブコメ、馬鹿正直で常に敬語のホシノくんもツッコミ冴えすぎのネギシさんも周りの友人も愛しい。最初はギャグ成分が強めな気持ちで読んでいるのだけど2人への思い入れが深まることにどんどんぐっとくるシーンが増える。

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連載誌はアフタヌーンなので、そういう感じです。キラキラ少女漫画絵でもないし、普段こういうジャンルになじみがないひとも読みやすそうな気がする。

前回も同じようなことを書いたけれど、恋愛に興味があるというより人間の距離の詰め方に興味があるんだなと思う。ネットで友達を作っていると男女問わずそれなりの距離に仲良くなるのはハードルが下がっているけど、反対にあえてその一歩を超えて恋愛関係を結ぶのって結構たいへんだ。

朝井リョウさんの「武道館」という小説はアイドルという職業の恋愛禁止という不文律を大きなテーマにしているのだけど、なんだかわかるようでいまいち納得できなかった。不幸なのは選択肢が与えられないことであって恋愛できないことそれ自体ではないとわたしは思う。

人間生きていれば誰だって恋をするだろう、それを閉ざすなんてなんて非人道的非人間的なんだ、って言説があることはまぁ理解はするけど、それでは、そんなこと言われずとも恋愛していないのは非人道的な生き方だろうか。人生に恋愛が必要かどうか、そしてその切実さは年齢でも性別でもなく個々の人間で全然違うものだし、恋愛してないからってできないからって不幸じゃないし、そこに不幸を直結させられるとまた逆のステレオタイプを強化するだけな気がする。

自分も人生における恋愛の優先順位って多分決して高くなくて、それでもこうやって意識的に読み漁るくらい興味があるのはそれがちゃんと相手が必要なコミュニケーションだからだ。アイドルの話でいうと、偶像として解釈できるものに対して不特定多数の<N>でいられる、ファンとしての関係とは当然まったく別の文法になる。目の前にいる誰かと相違点に目を背けずにたゆまずすりあわせ続けるのってすごいことだ。


武道館 (文春e-book)

武道館 (文春e-book)


なんの話かわからなくなってしまった。アラサー少女漫画()ってさまざまなイタいイメージがあるかもしれないけどおもしろいのもいっぱいあるんだ~~!
今年読んだ書籍と恋愛ものじゃない漫画はまた今度。