世界に真摯に寛容であること。三浦春馬さんとキンキーブーツ
正直、彼のことはあまり知らない。追悼できるほど知らない。
でもこの1週間ずっと彼のことが頭にあった。私の中であまりにも鮮烈に焼き付いているからだ。あの瞬間の猛烈な生のエネルギーと、唐突な訃報がどうしても結びつかなくて何度もこれは夢じゃないかと思った。
この人をもっと観たい、ずっと観たい、どんどん新しい扉を開いていってほしい。特別な「推し」ではないのにそう思わせる、人を魅了する圧倒的な引力が彼にはあった。
三浦春馬さん。「キンキーブーツ」でのあなたは本当に最高でした。
彼のことはあまり知らない、けど、それだけは自信を持って言える。あの瞬間が嘘じゃなかったことをこれから先も思い出せるように、自分のために書く。
最高すぎて言葉を失った2016年のこと
2016年の初演、3日目に観た。一人で来たのを後悔した。今すぐこの感動を誰かと分かち合いたくて、見ず知らずの人をつかまえて「最高でしたね!!??」と話しかけちゃいそうなくらい興奮した。多分そういう人がたくさんいて、あの劇場ロビーにはちょっと異様なざわめきと熱気があった。
キンキーブーツ見てきた。ちょっと、これは…こんなの……!最高すぎて言葉を失ってる、頭がガンガンする、体温が上がってる!!!! pic.twitter.com/6MgnmOBS4k
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年7月23日
強いメッセージがあっていい意味でシンプルなストーリー、とにかくアガりまくるシンディ・ローパーの曲、きらびやかで美しいドラァグクイーンたちのパフォーマンス、そして圧倒的にハッピーーーーーな幕切れ!!!!!
なんとかチケットをかき集めて初演も再演も何度も見て、毎回ボロボロ泣いた。別に感動物語ではないのに、優しくて熱くて高潔で泣いてしまう。
わたしも自分を勇気づけるハイヒールがほしくて、劇場を出て熱い体でピカピカの靴を買いに行った。それくらい力があった。客席じゃないところで人間の行動を変えちゃうくらいの。
三浦春馬のローラちゃんはじめドラァグクイーンの皆さんが本当に美しくて格好よくて気高くて、真っ赤な高いヒールでギラギラ衣装でハッピー爆発させて踊る幸福さだけでぼろぼろに泣いた、泣かせるような話じゃないのに
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年7月23日
そうだピンヒールは背筋伸ばして胸を張って生きていくための愛しいアイテムだった、新しい靴を買わなくちゃ
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年7月23日
美しい人たち
この年の春、帝国劇場でやっていた「1789」に出演していた小池徹平さんとソニンちゃんが次も共演する、ということで「キンキーブーツ」のチケットをとった。なので、私はこのミュージカルのことは名前しか知らず、三浦春馬さんに特段思い入れがあったわけでもなかった。
でも、めちゃくちゃ目を奪われた。持っていかれた。本当にすごかった。圧倒的な華。その華に負けない歌とダンス。ええ……こんなに舞台でバチバチに輝いちゃう人なのかよ!
真っ赤なギラギラのタイトスカートのドレスに、いかついハイヒールで歌い踊るカリスマドラァグクイーンのローラ。筋肉隆々で美しくて強くてカッコいい。
三浦春馬という人の立ちふるまいだけで、「ドラァグクイーン」は単に「女装」ではないということがあまりにも明確にわかって最高だった。
彼らは「女」になることを目指しているわけではないのだ。性別がどうこうじゃなくて自分らしく輝くためにどんなスタイルを選択するか、って話なのだ。
とにかく全員言うだろうけど、三浦春馬さんがヤバい。ヤバすぎる。登場の瞬間からドラァグクイーンのローラでしかなさすぎて最初の1曲マジで気付いてなかった…これから三浦春馬が出てくるんだと思ってて、真ん中の人めっちゃすごいな~……え、もしかして、って途中でなった
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2016年7月23日
春馬ローラ、初演も美しく強かったけど、再演ではさらにさらに美しく強くパワフルで最高すぎた。赤くきらびやかなワンショルダーのタイトなドレスで客前に出てきた瞬間にこの物語の主役はこの人だって秒でわかる
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2019年4月19日
2016年の日本はまだまだそのあたりが今よりも意識されていなかったようで(と思うと、数年でまあまあ社会は変わりますね)報道によっては「三浦春馬、女装に挑戦」的に取り上げられているものがそこそこあって「違うんだって!!!!」「てかそこがテーマの根幹じゃねえか!」となったのを覚えている。
人気俳優が女性の格好で女性の言葉で演技することが、ミニスカートでハイヒールを履いているその突飛に見える外見が、「ヤバい」わけじゃなくてさ……ということを、誰よりも彼自身が心底理解していたから、そのプライド、真剣さが客席にもビリビリ伝わってきたんだろうなと思う。
ローラの仲間たちのドラァグクイーン、エンジェルスのみなさんももちろん男性で、そして本当にキュートだった。カツカツとヒールを鳴らして(稽古は大変だったらしい。ヒール……大変だよね)、つけまつげバッチリの目で妖艶にウインクする。メイクも日に日にうまくなっていく。
誠実で真面目で繊細で力強い春馬ローラの姿勢がみんなに伝播しているんだろうな、と思わせられた。「女装w」って悪ノリ感や照れみたいな空気がミリもなく、全員が目一杯「美」を楽しんでいるのが超超わかる。みんなとてもかわいい。
東京千秋楽❤️
— 穴沢 裕介 (@NextYukke0910) 2019年5月12日
一足先に東京終えたジジ姉も一緒に♬
Angels大集合でお届け^ - ^♬
もうね、みんな好き❤️
今日もいつも通り。
Full outの言葉を胸に、、
Just be❤️
みんなでせーーーーのっ!
yeaaaaaaaah‼️‼️‼️#kinkyboots#キンキーブーツ pic.twitter.com/YNkCnKw3ws
三浦春馬なんて「イケメン」枠でいくらでも仕事ができるだろうに、この役をここまで魂を込めてやるんだな、とテレビでしか彼を知らなかった私は思った。「2013年にブロードウェイでビリー・ポーターの初演を観てから、ずっと憧れていた」と話していて、そうなんだと思った。
ビリーのローラは超超超超かっこよくて気高く、まだ若い三浦さんが彼に憧れたのはすごく素敵だと思った。
Billy Porter, Tory Ross - Sex Is In The Heel (Kinky Boots)
「おかしくない、大事なことだよ」
2019年、再演の記者会見でのやりとりがファンのあいだで話題になった。
「初演と再演の体づくりの違いについて」振られた三浦春馬が、「以前(初演)は筋肉質な大きな体を目指していたんですが、今回は“美”を追求したというか……ちょっとおかしいですが……」と照れ笑いしながら話すと、記者から笑いが漏れる。
と、小池徹平が間髪入れずに「いやおかしくない、大事なことだよ」って言うのだ。
この作品の本質みたいなものが、この数秒に詰まってるなと思った。
愛とリスペクトを持って、相手にちゃんと向き合って、理解しようとする。 その人の考えや姿勢を尊重する。
それはまさに劇中で何度も出てくるメッセージ、「あるがままの他人を受け入れろ」ってそのものだ。 「自分」じゃなくて「他人」ね。
「あるがままの他人を受け入れろ」。
正直、字面だけで見たら説教臭くない? ミュージカルって世界の真正面からきれいごとを大声で言っていく、その貫く力が大好きだけど、なんとなくくすぐったいな〜って斜に構えた私は思ってしまう。
で、日本人キャストのキンキーブーツを観て私が感動したのはそこで、この「きれいごと」が上滑りせず、めちゃくちゃ説得力があったのだ。
それは多分、わからないけど、役者自身がお互いの関係性の中でそうあろうとしていたからだと思う。寛容性とは何か、ジェンダーをどう考えるか、物語の中だけとしてじゃなく今目の前にあるリアルな問題としてちゃんと向き合おうとしていたからだったと思う。*1
だからといって「説教臭い」で終わらないのでミュージカルって装置は最高だ。超超楽しい。エンタメと世界への真摯さのバランスがちょうどよく、それは本当に三浦春馬さんや小池徹平さんはじめキャストのみなさんの真摯さだなあと思った(割愛するけど小池徹平のチャーリーもソニンのローレンもめっちゃ好き!!!)
もし希望が叶うならば
再演のパンフレットで、三浦さんはこう話していた。
2度目の出演となった今も、僕にとって『キンキーブーツ』は夢であり目標です。挑戦できる環境にいるのはとてもありがたいし、幸せなことだなと思います。もし僕の希望が叶うならば、この後も再演を続けて2年か3年に一度、「夢を掴みたい」と思う自分を見つめ返せる場所になったらいいなと思います。
うう……苦しい。切ない。叶えさせてよ。またこの景色を見たかった、私たちも。
キンキーブーツ全45公演無事に終わりました。ローラを演じたくて無我夢中で練習したこの何年か…財産になっています。それもキンキーブーツを気に掛けてくれた皆様あってのことです。またキンキーなお客様に会いたい。舞台上から素敵な景色を見せてくれて有難う!またこの景色を見させて下さい!🐎✨ pic.twitter.com/57CFDQd7fg
— 三浦春馬 & STAFF INFO (@miuraharuma_jp) 2019年5月29日
見てほしいな、三浦春馬をなんとなくしか知らない人に、ローラを。これからも。
アミューズさんはDVD化を検討していくと答えてくれているそうだから、せめて叶うといいな。そしたら何度でも思い出せるね。
日本の舞台では珍しく、カーテンコールで観客が総立ちになって踊って歓声を上げるんだよ。そういうパワーがあるんだよ。すごい演目だったんだよ〜〜!!
何度も再演を重ねて、その度にパワーアップして、円熟して、いろんな魅力を知る人が増えて、「わかる〜、キンキーブーツの三浦春馬最高だよね、私は初演から観てるよ!!」って自慢したかったよ。
ローラが代替わりしたらしたで「やっぱり三浦春馬ってすごかったよね」ってニヤニヤしながら、あの最初の日、叫びそうになりながら新国立劇場の階段をフラフラ降りた日を思い出したかったよ。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜10年後、20年後、絶対かっこいいおじさまになっただろうな。見たかった。どこまで行くのか、たどり着くのか見せてほしかった。
アーティストとしての新曲『Night Diver』もちょっとかっこよすぎるんだよな、曲もダンスも……。これでファンになっちゃう人絶対いるでしょ。こんなのを遺していくなんて、なんて罪深い人なんだ。
瞼閉じて映る世界
そこに君がいるならば
もういっそこのままでいいや
いつまでも忘れられなくて
生きてほしかった、なんて無責任に言えない。人の心の中なんて誰にもわからない。直前の言葉をなぞっても、過去の言葉を拾い集めても、何度でも「なんで」と思ってしまうけど、「なんで」なんて明確にないのかもしれないね。理由を知りたいと思うのはおこがましい。
だから、客席に見せてくれていた姿だけを信じるし、覚えていることにする。あの時間は別に嘘でも偽りでもない、それはそれで本当のあなたでしょうから。
R.I.P. どうぞ安らかに。
明日はあの日買ったハイヒールを履く。
2019年のよかった本11冊(いまさら)
もう2020年も6月ですが、2019年読んでおもしろかった本をまとめておく。
おもしろかった本で思い出せるだけでこれだけあるので、久しぶりに本をたくさん読んだ年だったんだな〜。
なぜなら、インターネットに飽きていたからである……(なんかここ最近毎年飽きている気がするが…)(逆になんだかんだ居座っていることがわかるな!)
本のいいところは、読んだらカウントされるところだ。「今月何冊読んだ」の数が増えていくのは楽しい。KindleとBookLiveのアプリに表示が増えていくのは達成感があって楽しい。
掃除婦のための手引き書

- 作者:ルシア・ベルリン
- 発売日: 2019/07/10
- メディア: 単行本
すごい本だった。すごい小説だった。すごい短編集だった。
4人の書店員さんがおすすめの本を紹介するイベントであげられていて買った1冊。『掃除婦のための手引き書』、どこか牧歌的なそのタイトルの響きを盛大に裏切られた気もするし寸分違わずぴったりだった気もする。
私の海外女性作家のオールタイムベストはミランダ・ジュライだけど、ジュライの短編が食卓でゆらめくろうそくなら、ベルリンの短編は雨ざらしの非常階段の点滅してる蛍光灯って感じだ。
暴力的な描写、荒んだ描写もあるのできつい人はきついかも。優しく暖かくほのぼのした小説ではないです。
中島京子さんのレビューが本当に名文でしびれる。これだけでも読んでほしい。
人生はただ苛酷なわけでも、ただおかしいわけでも、ただ悲しいわけでも、ただ美しいわけでもなく、それらすべてであり、それ以上のものだ。それをわからせてくれるのが小説で、人生をそのように見る方法を提供するのが小説というものなのだ。ルシア・ベルリンの短篇は、それを私たちに教えてくれる。
この夏のこともどうせ忘れる

- 作者:仁, 深沢
- 発売日: 2019/07/04
- メディア: 新書
漫画家・絵津鼓さんの新刊を調べていたら検索結果にこの本の書影が出てきて、惹かれて買った。
この表紙、背中だけで勝負しててすごくないですか? 著者さんと編集さんの気概。
絵津鼓さんの描く人間たち、男女ともに揺らぎがあって魅力的で大好きなのですが、 あ〜〜こういうところが好きだ、と思ったのであった。顔や表情なくてもこういう絶妙なゆらぎを出せるんだなぁ。見方によっていろんな一瞬に見える想像の余地というか。
いろんな「高校生ふたり」の短編集。男男も女女も男女もあって、全部友情とも恋愛とも言い切れない距離感。
とにかくタイトルの情感が素晴らしい……。「この夏のこともどうせ忘れる」、そうとしか言いようがない薄暗くて気怠くて蒸し暑い夏の話。各話タイトルの温度感が好きな人はきっと好きなはず。
はいはい、なるほどね〜こういう感じね、こういう青春系ね、とわかった気になって読み進めていったところで「生き残り」という一編の強靭さにぶっ飛ぶ。すごい。3回くらい読んだ。今の時代のジュブナイル小説でとても好きでした。
ジャケ買いして積んでた「この夏のこともどうせ忘れる」、いろんな「高校生ふたり」の短編集でとてもよかった。
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2019年11月5日
タイトルが本当に最高だ…この夏のこともどうせ忘れる、そうとしか言いようがない薄暗く気怠く蒸し暑い夏の話。各話タイトルの温度見てピンとくる人は絶対好き https://t.co/42zQWFfikM pic.twitter.com/4Q4oNUIb6d
Blue
2019年のフィクションベスト。魂奪われてしまった。何度も何度も殴られて血は出るしあざはできるし痛くて苦しくてキツいんだけど、どうにかして最後までたどりつきたくなる。
平成という時代が始まる日に生まれ、終わる日に死んだ一人の男の人生から見る社会の暗部。今ここにある地獄。めちゃくちゃしんどいのにページ繰る手を止められなくて一気に読んだ。
児童虐待、子どもの貧困、非正規労働、ロスジェネ、引きこもり、ネカフェ難民、戸籍のない子ども、パンクする児童相談所、外国人技能実習生……
平成の闇が全部入りで自分が生きている世界と地続きで、絶対どこかでその地獄の残像を目にしているから胸がざわざわする。
著者の葉真中顕さんははてなブロガーだよ!!「俺の邪悪なメモ」だよ! 他の小説もおもしろいよ! あのかわいくて邪悪なアイコン。
聖なるズー
12月発売だけど、2019年ベストに選んでいた人が周りでけっこう多かった。それぐらい鮮烈な1冊。
あるきっかけで動物性愛を研究対象にすることにした著者がドイツに渡り、犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズーフィリア(ズー)」たちの話を聞いていく(「獣姦」と「動物性愛」は違う)。
ズーであることを隠している人も当然多い。「聞かせてください」と突然押しかけてペラペラ話してくれるようなことでもないから、著者はコミュニティに敬意を払いながら少しずつ距離を縮めていく。彼らの生活に寄り添う。
動物とのセックスの話も赤裸々に出てくる。私も含め普通の人は(という言葉をあえて使おう)「動物を性的に愛する」ということがピンとこない…どころかむしろ嫌悪感すら感じる人が多いと思う。私も読む前はゲテモノじゃないけど、もっと、センセーショナルなものを想像した。
でも、いい意味で裏切られる。共感できるかは別として、彼らの考え方を知ることで相対的に自分の中の「愛」の枠組みについて考えさせられる。対等な関係とは何か、相手を尊重するとはどういうことか、愛とセックスとは何か。
「セックスの話題はセンセーショナルだから、みんなズーの話を性行為だけに限って取り上げたがる。だが、ズーの問題の本質は、動物や世界との関係性についての話だ。これはとても難しい問題だよ。世界や動物をどう見るか、という議論だからね」
本当に動物の権利を考えているのであれば、彼らの「性的な」部分も含めて受け入れるべきではないか、去勢や避妊を強いることは人間本位の不当な人権(獣権?)侵害ではないか――という問いがおもしろい。この点に関しての著者の考察もすごくおもしろい。
いろいろ考えたことは山ほどあるけど、かんたんに言うのが難しい本だ。そして、その複雑なものを複雑なまま突きつけてくれるのがうれしい。読者への、人間への信頼を感じる。
ハリー・ポッターと呪いの子

ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部: 舞台脚本 愛蔵版
- 作者:Rowling, J.K.,Thorne, Jack,Tiffany, John
- 発売日: 2017/12/01
- メディア: Kindle版
※JKローリングの発言を巡る一連の騒動は知っているけど、読んでおもしろかった事実は変わらないし、ダニエル・ラドクリフの「あなたの読書体験は真にあなたとその本の間だけのことで、神聖なもの」「あなたがあのシリーズから感じたものが全てだし、今回のコメントによってそれがあまり汚されないでいてほしいと願っている」というコメントに敬意を表してそのままにする。
ハリポタGOリリースきっかけ(たった1年前なのかよ!)で今さら一気読みしたんだけど、おもしろすぎた。
ハリーの3人の子のうち1人だけスリザリンに組分けされてしまったアルバス、マルフォイの息子スコーピウスと親友になり…ってあらすじだけでもう破壊力がすごい。
一度引きずり込んだオタクは一生弄んでやるという作者の気概を感じる。ハリポタで育った世代としてはローリング氏は親鳥だな……。刷り込み。
舞台前提の作品だから、小説じゃなくて脚本形式(セリフとちょっとだけのト書き)なんだけど、観劇する人間からすると演出はどんなんかな〜っていくらでも想像できるから逆にめちゃ楽しい。
数年前にハリポタ全巻一気読みしたときも超思ったのだけど、このシリーズはハリーを聖人君子に書かないのが本当にすごい。
スーパーヒーローな主人公にする方が簡単だろうに、嫌な部分も、ムカつく部分もあけすけにするところに人間を感じる。『呪いの子』はさらにそれを強く思って、「親」という立場だからこそ、彼の歪みや揺らぎがドロドロと出てて本当にアツい。思えばジェームズ・ポッターも業を抱えていたわけだよな……。
ホグワーツに救われた魔法界の英雄の息子が「ホグワーツって、しっくり合わない人にはそんなに楽しいところじゃないんだ」って父親に吐き捨てるのがよすぎる。よすぎるよ。
あのハリー・ポッターの息子がグリフィンドールじゃなくてスリザリン!?って瞬間がめちゃくちゃ簡素に書かれて、あっというまに1年目が終わって、すぐに「今日から新年度が始まる憂鬱な9と3/4線」になるのがいい。そうだ、学校がつまらない人間にピカピカの新入生1年目の思い出はないのだ。英雄の息子でも。
真夜中の陽だまり ルポ・夜間保育園

- 作者:玲子, 三宅
- 発売日: 2019/09/09
- メディア: 単行本
超すばらしいノンフィクション。読めてよかった。
博多にある夜間保育園をめぐる、3年半のルポルタージュ。深夜まで働く親子のためにある夜間保育園って存在、そもそもみんな知ってる? 私は知らなかった。どんな世界なんだろ?と何の気なしに読み始めてすごく勉強になったし感動した本。
保育園をめぐるあれこれはこの数年社会的にいろんな角度からフォーカスが当たっているけれど、本当にたくさんの人の尽力で少しずつ社会が変わってきたことがよくわかる。この本で描かれる努力と現状、「夜の子」たちの世界の話と見せかけて、何も他人事じゃない。
メインの利用者は水商売のお仕事してるお母さんたちなのかな?と先入観で読むと、意外と違う実情がある。本当にこの場所に行き着いてほしい人たちにはなかなかつながりきらない歯がゆい現実。
今まさに新型コロナを巡って「風俗業などで働く人が給付金の対象外」って話があるけど(一瞬ネットで紛糾してもうだいぶ話題が鎮火してしまったがまだ対象外のままです)、いろんなことがすべて地続きなんだなって思う。要素要素のテーマはすごく深くて考えさせられるんだけど、重苦しいわけではなくとっても読みやすくておすすめです。
お砂糖とスパイスと爆発的な何か
「フェミニスト批評」という切り口で、あんな映画やこんな演劇を見てみる試み。作品ごとの批評自体もおもしろいんだけど、私はこの本のまえがきがめちゃくちゃ好き。
作品が興味深く思えるというのは、作品が優れているというのとは違います。(略)ひどい作品を見た後でそれに関する批評を読むと、「そうそう、そこがそういう理由でひどかったんだ!」と思うことがあると思います。批評を読んだ後でもその作品はひどいままですが、ちょっとだけ興味深くなりました。
気をつけなければいけないのは、「自由な解釈」というのは実は全然自由なんかじゃない、ということです。人間は今まで行きてきた世界によって、知らないうちにものの見方を規定されてしまっています。(略)私にとっては、その檻を破る道具がフェミニスト批評です。これを使ったほうが私は作品を楽しめるし、ひょっとすると私以外の人たちにとってもちょっとは楽しくなるかもしれない、と思っています。
私は共感至上主義というか、好き嫌いがすべてに優先するような昨今の空気がすげ〜〜〜嫌なので、批評ってジャンルは共感を求めない(というと言い過ぎ?)ところがいい。「好きじゃない」「面白くない」と「興味深い」は両立する。
北村さんの批評自体は自分とは視点が違ったり、それこそ共感できなかったりする箇所もあるのですが、それこそが批評の醍醐味だよね。私とは違うけど「なるほどそういう見方もできるのか」とは思う。そういう訓練。
言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか
M-1の盛り上がりの後に、そういえばこの本話題になってたな〜と思って何の気なしに読んだんだけど、おもしろくてノンストップで読み切ってしまった。
全然お笑い詳しくないけど、自分でも知ってるレベルの有名なコンビの凄さが、その名を出して具体的に語られるのでわかりやすい。Netflixで過去のM-1まるごと配信されているので「この年のこのネタ」を見られるのも楽しい。
今年は山里亮太『天才はあきらめた』も若林正恭『ナナメの夕暮れ』も読んだので芸人本づいていた。どっちもおもしろかった。お笑いって言語化なんだな〜と思った。
「一番の友人にして、一番潰したい男。それが、ぼくにとっての山里亮太である」。『天才はあきらめた』の解説での若林の言葉、すべてが完璧なフレーズでよかった。若林がテレビで雑ないじりされてると山ちゃんから「あいつ許せない。悪い評判流しとくからまかせといて」ってLINEくるって話もいい。完全に話がずれた。笑
サカナとヤクザ

- 作者:智彦, 鈴木
- 発売日: 2018/10/11
- メディア: 単行本
タイトルだけで最高。アワビにナマコにウナギ、こんなにおおっぴらに密漁が横行している現実を突きつけられてマジで??ってなる。
漁業は本来、農業と比べて「略奪」的な産業構造であるという下りがおもしろかった。
日本で取引されている45%、およそ906トンが密漁アワビの計算になる。我々はアワビを食べる時、2回に一度は暴力団に金を落としているということである。史上に流通する半分が密漁アワビ、言い方を変えれば盗品だというのは異常な事態という他ない。
鈴木智彦さん、新刊も気になる。
育休刑事
育休中の男性刑事が子供を赤ちゃんを抱えていろんな事件を解決していく話。
……っていうと、推理ものに赤ちゃんがトッピングされてるだけ?って感じですが、そうじゃなくて、赤ちゃんの存在にちゃんと意味があり、直球でストーリーに生きてくるのが新鮮でおもしろい。
冒頭から抱っこひもの記述、赤ちゃん連れて外出する時の苦労あるある、記述や注が詳細すぎて身に覚えがある人は「これはわかってる人が書いてるやつ……!」ってなるはず。笑
今育休中とか、子どもが小さいとか、近い境遇の人は絶対おもしろいと思う(ニッチだな!)
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
もはや紹介するまでもない2019年の大ベストセラー。私が説明するまでもなくめちゃくちゃ素晴らしい本。
差別って? 分断って? 多様性って?
否が応でもそういうのが大事になっていくのは、もう絶対確実に明らかに時代の流れだけど、具体的に何をどう考えていったらいいの? のケーススタディとしてすごく勉強になる。子どもたちの鮮やかな感性に、読んでるこっちも傍観者でいられなくなる、脳みそをこじあけられる。
ブレイディみかこさんの息子との距離感が本当によいし、対子どもに限らず対人間への目線としてこういう感じを目指したい。「息子の人生にわたしの出番がやってきたのではなく、私の人生に息子の出番がやってきたのだろう」って言い回しがすごくいいよな〜〜!と今ぱらぱら読み返して思い出した。
さんざん手垢のついた言葉かもしれないが、未来は彼らの手の中にある。世の中が退行しているとか、世界はひどい方向にむかっているとか言うのは、たぶん彼らを見くびりすぎている。
はあ、本当に今さらだけど3年後くらいの自分が読んだらいろいろ思い出しておもしろいかなと思って書いた。
今新型コロナの影響で在宅勤務が続いているので、通勤時間がないと本が全然読み進まない(というのも、いつかのために書いておこう)。
地元の国会議員にブロックされた話
衆議院議員、自民党の若宮けんじ議員(@wakamiya7788)にTwitterでブロックされた話です。私は同議員の選挙区、東京5区在住の有権者です。
「勝手にトレンドにされていました」??
ことの発端は大きな盛り上がりを見せた「#検察庁法改正に抗議します」。
この件、1月の謎の閣議決定のときから邪悪オブ邪悪やんけ!!!とムカついてきたのですが、もうどうにもならんのかな…なんなんや社会……と諦めかけていたので、ここへきて徐々に何かを動かせている感じがあるのはすごく、すごいなと思っています。みんなすごい!
で、自分が住む街の国会議員がどんなご意見なのかももちろん気になりますので、Twitterを巡回していると、若宮けんじ議員は11日時点でこんなツイートをしていました。
<検察庁法案が勝手にトレンドにされていました。マスコミの皆さんも翻弄されて報道しています。偽装された作られた印象操作にお気をつけ下さい。>
きっっっつ。きつすぎる。
「勝手にトレンドにされた」「マスコミの皆さんも翻弄され」「偽装された作られた印象操作」あまりにも見事な陰謀論です。情報ソースは上念司氏というダメ押しも満点。我が国の外務副大臣〜〜〜〜!?
「勝手に」「作られた印象操作」、つまり機械的なスパムによるものではないことは複数の角度から検証されていますし、そもそも一般市民のツイートがこれだけ盛り上がるとっくの昔から、日本弁護士連合会も検察幹部、検察OBも反対する意見を表明しています。
4月6日の日弁連声明
5月11日の追い声明
3月25日のNHK報道(検察関係者の声)
法曹界が堂々と意見を述べてきたわけで、降って湧いたデマ、ネット工作と矮小化するのは普通にニュースを追いかけていれば無理があります……ってマジで虎ノ門ニュースとネトウヨまとめサイトが主要なニュースソースな可能性がありますね。
1万歩譲って上記の事実を知らなかったとして、これだけ多くの人が声をあげている現実を無視し、異なる意見を聞く気すらなく「偽装」「印象操作」と断定するって政治家として普通に最悪なムーブじゃないですか?(まぁそういう人がたくさんいるのでいまさらですが……)
引用RT→ツイ消し→ブロック
さすがにどうかと思うので引用RTで苦言を呈したのが12日16時。この時は10fav、8RTくらいで私以外に指摘している人はいなかったと思います。
自民党の現役議員が「検察庁法案が勝手にトレンドにされていました。マスコミの皆さんも翻弄されて報道しています。偽装された作られた印象操作にお気をつけ下さい」って最悪すぎでしょ😂😂まともに聞く気ね〜〜〜〜〜😥😥😥😥 #検察庁法改正に抗議します https://t.co/NXwEGThTQM
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2020年5月12日
気づいたら該当ツイートが削除されていたのが同17時50分(私が気づいた時間なので正確な時間は不明)。
あれ若宮けんじ議員ツイ消ししてる?印象操作やめてください!!! pic.twitter.com/VMQPgVpGnq
— もぐもぐ (@mgmgnet) 2020年5月12日
そしてまた数時間後に見たらブロックされていました。うそ〜〜!?!?
まさかの続報 国会議員にブロックされる実績を解除した😊✌️🥵 pic.twitter.com/uATF4yzDZf
— もぐもぐ (@mgmgnet) May 12, 2020
私のツイートがムカついたのでしょうが、事実誤認の指摘、もっと強い言葉で言えばデマの指摘であって、誹謗中傷にはあたらないと思います。
というか、指摘を受けて該当ツイートを消しているということは何かしら問題があるとご自分で思われたってことでは……。
ほ〜〜〜ん、そういう感じか……と思ってさらに見ていたら、別の方は漢字の誤字を指摘したらブロックされたらしい。私はともかく、これはなんなんだよ。
若宮けんじ代議士の日本語の間違いを指摘したらブロックされてしまいました 笑 指摘したのは「的を得る」は「的を射る」ではないですか?だったのですが、そんなに気に障ったのかな?言葉が大事な代議士に良かれと思って呟いたのですが。
— masa (@luegplatz) 2020年5月12日
しかもご自分でRTしてからブロックしているようなのが謎です。指摘は正しいけど癇に障るからブロックしたのかな…?
(追記:と、きちんと確認せず書いてしまったのですが、すみません、そもそも「的を得る」は誤用ではないというのがこの数年の認識でした。2013年『三省堂国語辞典』第七版で修正されています。本稿の論旨は変わらないとはいえこちらのミスです)
てかこれどのツイートに対する指摘なんだろ?と思ってよく見たらこっちもツイ消しされているようですね。な、なるほど……??
有権者として不満なんですけど
自民党、Twitter、ブロック、と言えば河野太郎防衛大臣ですね(?)
若宮議員は防衛大臣政務官→防衛副大臣→外務副大臣という経歴ですし、Twitter&インスタにも河野大臣が度々登場してますし、そのお作法が共有されてるとか、そこまでじゃなくてもスタイルを真似していたりするのかな〜なんて思いました。いやわかんないけど……。
閣僚の考えに合わない人に情報アクセスを制限することにつながることには「全く問題ない。個人が暇つぶしでやっているものにとやかく言われることはない」とも述べた。
自分が当事者になってあらためて思いましたけど、政治家が公式サイトで「最新情報はこちら!」とご案内して運用しているSNSが「個人の暇つぶし」とされるのはいまいち腑に落ちません。
ましてや、今回は自分が住む地域の国会議員です。参政権は憲法で保証された国民の権利であり、適切な権利行使のために有権者として地元の国会議員の日々の行動・言動をチェック(監視)したいのは当たり前ですよね。
まぁ完全にアクセスできないわけでなく、Twitterをログアウトしたり別のアカウントから見たりFacebookを見たり、他にも方法はあるとも言えます。しかし、そうなるとますますブロックの意味って「あなたと関わりたくない」って意思表示でしかなくなるという……。
私もブロックしがちな人間なので気持ちはわかりますが()一般のネットユーザー同士でやるのと、政治家と有権者って関係でするのでは印象違うよな〜〜。
もちろん向こうからしたら画面の向こうの人間が地元の有権者だなんて知りようがない、フェアじゃない側面もありますが、ブロックって手段に常にそういう可能性が生じてしまうという意味で!
こんばんは!5月12日に若宮議員のTwitterアカウントにブロックされてしまったのですが、解除を求めます。
私は東京5区在住の有権者なので、地域選出の議員の行動・言動はチェックしたいと思っており、その権利を損ないます。
……と12日夜に若宮議員のWebサイトから送ってみたのですが、15日朝現在で返信は特になく、ブロックも解除されておりません。
続報あったら書きますが、ない気がするな。
ウルトラ久しぶりのエントリがこんな内容になってしまった。ブログ書く気力が戻ってきたのでまた楽しいことも書きます。
おしまい。
プリンセスは王子様の側でドレスを着てるって誰が決めたの?
12月21日(金)公開の映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』を、一足早く見てきました。よかった。インターネットの時代を生きる子どもたちと、そして大人のための物語だと思った。元気が出た。たくさんにやにやして、少しだけ泣いた。インターネットが好きな人は見てほしい。ふあー!ってなってほしい!

2人は“人気YouTuber”を目指す(マジで)
主人公の2人はアーケードゲームの世界のキャラクター。お話としては、ゲームの中で生きる彼らは夜中、ゲームセンターが閉まった時間に……?という、『トイ・ストーリー』のゲーム版みたいな感じだ。前作『シュガー・ラッシュ』には往年のゲームキャラがたくさん出てきて楽しいので、そちらを先に見るのもおすすめ。パックマンとかクッパとかソニックとかガンガン出てくるよ!

緑のパーカーを着た、目がキラキラしたちっちゃな女の子・ヴァネロペは、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の天才レーサーでありプリンセス。親友の大男・ラルフは、別のゲームでビルを破壊する悪役キャラ。メインの2人が、男女のでこぼこペアなのがまずいい。リッチ・ムーア監督は前作『シュガー・ラッシュ』のあとに『ズートピア』をやってる人なんです……と言うと興味を持ってくださる方もいるでしょうか。そういえばズートピアのニックとジュディもそういうペアだった。
『シュガー・ラッシュ:オンライン』というタイトルを聞いたときは、アーケードゲームがオンライン対応になっちゃうって話?と思ったけどそうじゃなくて、ヴァネロペとラルフがインターネットの世界に飛び込んで冒険する話だった。「探してたものを『eBay』(日本で言う『ヤフオク!』)で発見!したものの、間違えて超高額で落札してしまい、資金稼ぎのため手っ取り早く一発当てようと人気YouTuber……ならぬ“バズチューバー”を目指す」……ってこう書くと身も蓋もないけど、本当にそういう話です。イマドキ!
「SNSのコメントは読まない方がいい、メンタル病むから」など古来からのリアルな教訓(?)も随所に含まれていて、親の目から逃れてインターネットで育った身としてにやっとしながら全力でうなずいた。本当にそうだよね。スマホ時代のキッズも知っておくべき大事なことだわ。
大人の皆さんにはとにかく予告編を見てほしいのですが、Amazon、Facebook、Google、Twitter……とおなじみのサービスのロゴがガンガン出てきて楽しすぎる。もう1回見たい、静止画で見たい、アップで見たい~~!と思うシーンがたくさんあった。電脳世界を生きるアバターたち、というと『サマーウォーズ』を思い出すけど、まさにああいう感じ。カラフルで緻密でエネルギッシュ! 『ズートピア』好きな人も楽しい画面だと思う。
個人的には、とある世界的サービスが終盤のめちゃくちゃいいシーンでめちゃくちゃいい感じでフォーカスされたのが好きすぎた。なんというか……現実の日本では微妙な存在感の子なんです。おいおいお前、名だたる巨人たちを抑えてこんなに目立つなんて推されてるな!?!?と思ってつい笑っちゃった。多分、はてなブログを読んでいるような人は見たらわかってくれると思う、この気持ち。逆にWebサービスに詳しくないとそもそも存在すら知らない可能性、全然あると思います。
パーカーを着たプリンセス!
あと、かっこいい女たちがたくさん出てくるのがいい。超いい。
まず、ヴァネロペがこのキュートなビジュアルで超絶技巧のスーパーレーサーっていうのが最高。かわいくて強い! 好きなものは好きで何が悪い!
そして、予告編でも話題になったディズニープリンセス大集合の場面。これがもう、最高に最高~~に最高でした。ずらっと並んだ14人、ヒーローの女性形、という意味でのスーパーヒロインたちだよ。

私は正直プリンセスという概念にそこまで思い入れはないのですが、それでもぐっときた。小さなころから「素敵な女の子」のモデルとして横目で見ていたプリンセスたちが、仲良く生き生きとおしゃべりし、それぞれの人生を謳歌している姿が見られるなんてハッピーすぎる。ほとんど初めて、彼女たちを近しく感じた。ずっと、自分には絶対になれない、かけ離れた存在だったから。
ネットの世界の中でヴァネロペはWebサイト「OH MY DISNEY」(実在する公式ファンサイト)に入り込み、“プリンセス専用部屋”に迷い込む。ヴァネロペ自身もシュガー・ラッシュの世界のプリンセスなのだけれど……当然「誰!?」と警戒される。
「ちょっと待って! 私もプリンセスだよ」
「魔法の髪は?」
「……ない」
「魔法の手は?」
「ない」
「動物とおしゃべりは?」
「しない」
「毒は?」
「ええっ……」
「誘拐や監禁は?」
「あるわけないでしょ! 警察呼ぼっか?」
「背が高くて強~い男性に幸せにしてもらったってみんなに思われてる?」
「そう! でもそれがなんなの?」
「「「本物のプリンセスよ!」」」(大合唱!)
プリンセスあるある、そして自虐ネタとも言えるメタジョークを自分たちで言っていくのが面白い。共通項としての「誘拐や監禁」という字面よ。そう言われればそうですわ。ラプンツェルもベルもお疲れ様……。
ドレッシーな皆々様に混ざって、限りなくカジュアルな衣装の、映画を見ている私たち(あるいは女児たち)に最も近しい見た目のヴァネロペが、仲間として受け入れられているのがすごくエモい。かわいい。うれしい。元気出る。
「パーカーを着たプリンセス、ヴァネロペをあの一員に加えてあげるというアイデアを心から気に入ってしまったのです」――脚本家・パメラ・リボンがこのシーンに寄せている言葉がよすぎる。「パーカーを着たプリンセス」! なんて素敵な響きなんだろう。パーカーを着ていてもあなたはプリンセスだし、プリンセスだってパーカーを着て自由に街を走り回ってよいのだ! それが2018年!
このあと、プリンセスたちはいつものドレス姿から変身し、今まで見たことがないくつろいだ姿になるのですが、そのパジャマパーティーの女子会っぷりもすっごくかわいくてアガる。それぞれの個性や能力が爆発してて幸せな気持ちになる! 王子様がいなくてもお姫様の魅力は伝わる、成立するのだ。
予告編のプリンセスたちを見て興味を惹かれたらぜひ見てほしい。なぜならシンプルに、さらに最高に最高なシーンが待っているので……。彼女たちがパワフルにきらめく一連のシーンだけで見てよかった!と思ったし、この映画を見る小さな女の子たちはどんなに勇気づけられるだろうと思った。書きたいけどネタバレだから書かない! でも本当に! ブチ上がります!!!
そしてもう一人のかっこいい女、シャンク。
ヴァネロペが憧れるほどの超絶テクニックを持った、男たちを束ねるスーパーレーサー。黒革のライダースを着こなし、まぶたと唇を真っ赤に染めた、セクシーな大人の女性。

もうね、好き。大好き。宝塚歌劇団の男役トップスターのような凛々しいお方(その例え!)。ヴァネロペとバチバチファイトする迫力のレースシーンも超かっこいいのですが、ラルフとぎくしゃくしてしまったヴァネロペにかける心のこもったアドバイスが心底素敵すぎて「好き……」ってなります。上司になってほしい。プリンセスたちと並んで、こういうタイプの自立したかっこいい女が出てきて寄り添ってくれるのも、今っぽくてめっちゃいいなと思った。
インターネットはやっぱり楽しい
眠らないインターネットの世界に、最初は恐る恐るだったヴァネロペとラルフ。ここが私の生きる場所だ!と確信を深めていくヴァネロペと、早く元のアーケードゲームの世界に帰ってのんびりゆったり過ごしたいラルフのすれ違いはどんどん深まっていく。
性格も中身も正反対な男女の「親友」が選ぶ未来が、すっごくよかった。ありがちな「めでたしめでたし」の枠に収めない。友情の形はひとつじゃない。2人の関係は、取り巻く世界はずっと同じじゃない。

リッチ・ムーア監督は、2人について「ひとりは都会に惚れ込み、もうひとりは早く故郷に帰りたくて仕方がないのです」と言っているけど、インターネットという“都会”のきらびやかさ、楽しさをこの映画で思い出した。
そうだ、あのころの私はヴァネロペだった。学校なんて行かずにインターネットしてたかった。インターネットの世界でなら、何をしても(たまにやらかして落ち込んでも)楽しくて仕方がなかった。必死でHTMLやCSSを勉強して頑張って個人サイトを作った。ハンドルネームで呼び合う友達と、リアルの友達にはできない話をたくさんした。何気なく書いたブログにたくさん反応があって驚いた。全部新鮮でドキドキしたな。そうだった、インターネットは楽しい場所だ。
炎上、デマ、スキャンダル、差別、怒号。最近、ネットやSNSにはむきだしのネガティブエネルギーがあふれていて、積極的に加担しなくてもその空気にあてられて、正直疲れ気味だったけど、この映画を見てなんだか初心を思い出した。ネットの世界、ドロドロした側面もそりゃあるけど、クールでハッピーな空間や関係も絶対ある。一歩踏み出せば素敵な同志だってできる。私は私の大都会を、インターネットを諦めない。
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想 #シュガラお題
sponsored by 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(12月21日公開)
はてなブログでは、12月21日(金)公開の映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」と共同で、特別お題キャンペーン「#シュガラお題」を実施しています。この記事はキャンペーンの一環として、もぐもぐさんに作品の感想を執筆いただきました。(はてな編集部)
何もかもに飽きて干からびそうだった2017年の話
もう2月になってしまった。2018年、あけましておめでとうございます。
毎年無理やり1年の振り返りを書いているのですが、毎年これといって書くことないな…と正直思っている。でもいざなにかしら書き始めるとなんだかんだ出てくるし、何より1年後に読み返すのが楽しいので今年も書く。とにかく何かを。よーいどん。
2017年は、退屈だった。何もかもに飽き飽きしていた。
2016年は自分でも気が狂ってると思うくらいラディカルに何もかも変えた。仕事を変え、住む場所を変え、人間関係を変え、休みなく遊んで、休みなく旅行して、湯水のように金を使った。その反動なのか、ずっとぼんやりしていた。落ち着いたと言えば聞こえはいいけれど、なんかもう、すべてに飽きてしまった。
新しいことが知りたい、できないことができるようになりたい、もっと楽しい世界を見たい、1秒たりとも無駄にしたくない。
この数年はそういうエネルギーで自分をドライブさせてきたんだけど、数年にわたる鍛錬の結果、どんな時も自分で自分の機嫌をとる方法を完璧に会得することに成功した。
なので、無理してドーピングしてテンションを最高潮に持ってって、アクセル踏みっぱなしで猛スピードでぶっ飛ばさなくてもだいぶ楽に毎日過ごせるようになった。安定してハッピーでいられるのは超超いいことなんだけど、42℃に保温した湯船の中でのうのうと楽しく生きていけるめどがたってしまった。
飽きた、って言葉が一番適切だった。人生にもインターネットにも。つまらなくなったわけでも嫌になったわけでもなく、ただ飽きた。
鬱とか死にたいとかそんなダウナーなエネルギーですらなく、ただ飽きた。辛くも楽しくもない。今やほとんど記憶がないけれど(記憶をとどめておけないくらい生気がなかった)春くらいは本当にひどかった気がする。
正気を保てたひとつが同人誌を作ることだった。とにかく手を動かす。
同人誌「悪友」シリーズは、2017年末の冬コミで初めて頒布したのでちょうどこの1年は同人誌作業とともにあった。これがあって本当によかった〜。とっても楽しかった。アドレナリンがガンガン出た。
ネットで知り合ったそれぞれ違う趣味の同い年の友人4人でやってきたのだけど、仲良し♡ズッ友だよ♡みたいな距離の近さじゃなくて、いい意味でもっとビジネスライクで気が楽だ。大人になってから気の合う友達ができるのはよいことです。
誰にも強制されない仕事を勝手に作って、ゼロから100まで全部決めて、何かひとつのことを一緒にやいのやいのやるのは楽しい。精神衛生にいい。同人活動だからなのもあって、対面至上主義じゃないのも楽だった。デジタルツールへの距離感が同じだとコミュニケーションが爆速になるのでよい。
例えば、私たちは直接会って話すと普通に楽しくおしゃべりしてしまうので、大事な要件こそチャットすることにしている。オンラインでテキストでディスカッションすると、最初に決めた議題から逃げられないので効率がいい。脱線して「そういえばあの舞台のキャスティング発表されたね〜」「それな!?」ってヒートアップしかけても「今日話さなきゃいけないことあと2つ残ってるからあとで!」とリストに戻れる。
あと、時たま強い言葉でやりあってしまうことがあっても、まぁテキストだしねって思えるのもよい。共同作業をしていると一瞬イラッとくることは当然あるわけだけど(でも振り返ると大きな喧嘩、全然ないな)、場の空気がそもそも存在しないので、険悪にならないから引きずらない。いざ会えば楽しく食べて飲んで喋る。
悪友シリーズ、「浪費」「恋愛」「東京」ってやってきて、どれも違った質感になってよかった。どのテーマが好きか、どの一編が好きか、人によって本当にまったく違うと思う。
最初はただ「人のお財布事情知りたくない?」っていう100%下世話な興味だったんだけど、いろんな立場の人の匿名手記を並べて読むことで、自分の中の普段言語化しない感情の存在に気づいて面白かった。
「この文章がめちゃくちゃ大好き」もありがたい感想だけど、「うまく説明できないがとにかくムカつく」「共感できないけどなんか好き」も読んでくれた人みんなにそれぞれあればいいなって思う。
mogmog.hateblo.jp
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夏には「浪費図鑑」として書籍化して、たった1年でいろんなことがあったな〜とびっくりする。商業書籍を出して楽しかったこと、よかったこと、不満や反省、いろいろ感じたのでまたあらためて書きたいな。

- 作者: 劇団雌猫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 単行本
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舞台やコンサートもいろいろ見た。
けどあんまり新しいジャンルを開拓しなかったので反省ですね。好きなものを何度も観た。
秋は、めちゃ忙しくて、ものすごく楽しかった。再演を待ち望んでいた「デスノートミュージカル」、同じく再演を切望していた「ワンピース歌舞伎」、宝塚で一番好きな月組の「All for One」が連なるようにやってきて毎日夢の世界に生きていた。初台、新橋、日比谷。新国立劇場、新橋演舞場、東京宝塚劇場。ループ。
デスノートのミュージカルは、なんでこんなに好きなのか自分でもうまく説明できないんだけど好き。日常生活でフランク・ワイルドホーンの音楽の幻聴が聞こえるくらいのめり込んでいた。
あ〜〜待ってたよデスノートミュージカル再演!!!もう一度劇場で見られて超うれしい!何回見ても好き、当日券あるからみんな観てほしい、なんでわたしこの演目こんなに好きなんだろう pic.twitter.com/v6IfQ0OtQa
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年9月2日
デスノートミュージカル、自分でも解せないくらい好きなんだけど、細かい頭脳ゲームの応酬がキモだと思ってた話に「退屈」ってテーマを与えることでこんなに美しく削ぎ落として見せられるのか、という衝撃がずっと続いてる気がする、美学の問題
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年9月21日
私にしてはかなり観た。確かに繰り返し繰り返し観ると「もう悔いはない」って気持ちになっていくな…という新しい発見があった。回数は秘密。
浪費図鑑に「満足いくまで観劇したらロスにならない」って書いてあったから実践しようと思って再演デスミュ過去最高レベルで通っていたら確かに今心が穏やか……
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年9月21日
ワンピース歌舞伎はとにかく観てほしくていろんな人に激オススメした。カッコよすぎて涙が出る、という経験ができるんだよな、歌舞伎って。マジで。
ワンピース歌舞伎、もう1回行ってきた、やっぱり新鮮に楽しくてめちゃめちゃに凄くてくらくらする。漫画とかアニメとかゲームとかアイドルとかバンドとか舞台とか、今日本で何らかのエンタメを愛してる人みんな、歌舞伎のこと全然わからなくていいから観てほしい…!!!殴られるような衝撃 pic.twitter.com/qMBAg7L7iq
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
歌舞伎ってこの演目に限らず「カッコよすぎて反射的に涙出る」があるからすごい。白ひげ海賊団の登場シーンで毎回無条件に泣いてしまうよ…舞台下から回転しながらせりあがってくるのしびれる。初演の地方公演でお衣裳変更になっているので、2年前に新橋でしか観てない人ぜひアップデートして下さい…
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
2年前の初演、幕があいてわりとすぐに観て、あまりに面白くて熱に浮かされたようにブログを書いたのだった。これが結構読まれて、検索順位でもわりと上の方にいってうれしかった。好きなコンテンツにダイレクトに貢献できる喜びを感じた……。観測範囲でも数十人これ読んでチケット買いましたって人がいたと思う(うれしい)。
mogmog.hateblo.jp
尾上右近さんのルフィ、猿之助さんとはまた違うルフィっぽさでよかったな~…自分はどこにそう感じてるのか考えながら観るのも楽しかった。動きがぴょんぴょんしててかわいげがあるのにスマートで新解釈…!逆に猿之助さんは声の質というか抜け方というかがそれっぽくて、そこで造形できるのすごい
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
筋書きに尾田っちが寄せてる手書きコメント今回も超最高だな~!!猿之助さんが「どうして少年漫画のセリフは元々七五調なのか」って聞いてるのがまず最高。「海賊王に、俺はなる」だって七五調!!という衝撃
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
市川猿之助さんの事故があったけど、ルフィ役・尾上右近さんはじめ20代の若手の、リアルにワンピースと育った世代の皆さんが楽しそうで生き生きしてて本当によかった。4月に大阪松竹座、5月に名古屋御園座でもありますので見逃した方ぜひ…!!
#ワンピース歌舞伎、みんな感想ツイートしてくれよな!と幕間でサンジとゾロがお知らせしてくれるんだけど、そもそもハッシュタグとは?の説明から懇切丁寧にしてくれるサンジと最後まであんまりよくわかってないゾロの組み合わせとてもよかったです pic.twitter.com/Dg9CiM9v03
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月8日
今年の夏にはゾロ&サンジ、坂東巳之助さんと中村隼人さんが「NARUTO」をやるんだっていうのに期待が高まりすぎる。。楽しみ…生きなきゃ。
www.kabuki-bito.jp
あと、ワンピースきっかけに「マハーバーラタ戦記」も観に行った。歌舞伎、インド神話までやるんかいな。すごいな。歌舞伎ファンの人は親切にいろいろ教えてくれて、「これもこれも!」ってすすめてくれるので上手だ。
この時の歌舞伎座にはいつもの歌舞伎ファンに加えて歴史オタクやFGOプレイヤーも集っていて面白かったです。
ワンピース歌舞伎ご一緒した人に「今歌舞伎座でやってるマハーバーラタもヤバいのでぜひ観て下さい!」って言われて、え、あの世界史で習ったやつ…?まさか…?と思ったけど本当にインド叙事詩マハーバーラタで気になりすぎる。後援インド大使館!? https://t.co/riIkN5gskH pic.twitter.com/ChMiPH7QSJ
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
宣言通り、会社休んで歌舞伎座「マハーバーラタ戦記」観てきた。本気の歌舞伎なのにマジでインド神話だった……。すごいなぁこの世界の懐の広さ、いくらでもお高くとまれそう、伝統だ歴史だって内向きになれそうなのにチャレンジしまくる姿勢が pic.twitter.com/MbLyQQqQoy
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月19日
「歌舞伎ファン以外の方もいらっしゃってるみたいです」「そ、そうだよね…?インドクラスタ…?」「それもそうなんですが、あの、ゲーム?のファンとか…」「へえ~!」「カルナやアルジュナが出てくる…」「あ、わかりました」
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年10月14日
歴史オタクもFGOクラスタもいる今月の歌舞伎座…!
そして月組。楽しかったな〜〜!幸せな公演だった。
私が宝塚を好きになった時、すでに月組のトップ娘役には愛希れいかさんがいて、彼女に一目惚れして、ずっとずっと大好きで、それからずうっと楽しかった。舞台の上の彼女を観るたびに、この人を好きになった過去の自分は正しい、偉い、ありがとう、と心底思う。
愛希れいかさんのお茶会に行ってきたのですが、ちゃぴちゃんは本当にわたしの理想の「美しいひと」だ…何度でも新鮮な気持ちで脳がしびれる
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年9月24日
一夜だけ女の子になって王宮を抜け出すことを決意したちゃぴちゃんが満面の笑顔で「やった〜っ♡」って叫んでぴょんと跳ねるウルトラかわいい瞬間のお写真、売り切れだったから絶対に東京で買う…買っちゃうよね…ほしいよね…売り切れてて正しい
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年8月13日
たまちゃぴのコンビも超好きだな〜!!「ただ立膝をつくだけで全身から愛と真心と忠誠心を発せるランキング宇宙一 」マジでそれって感じです。
珠城りょうさんが立膝ついて背筋スッと伸ばして大きな目でじっと見つめて口元に少しだけ笑みをたたえてるの好きすぎる〜〜!!!!ただ立膝をつくだけで全身から愛と真心と忠誠心を発せるランキング宇宙一
— もぐもぐ💸✨ (@mgmgnet) 2017年8月13日
愛希さんの退団、さみしいなぁって気持ちと、宝塚の外でどんな素晴らしい未来を見せてくれるんだろう?ってわくわくが両方ある。口を開けばまだまだいくらでも言葉がこぼれてきそうなんだけど、それはもう少し先までとっておこう。11月まで、もっともっと夢を見せて。
www.nikkansports.com
最近の幸せな写真
年始に18歳で出会った友人たちとごはんを食べながら(みんな日本や世界のいろんなところでたくましく生きている)出会って10年か、とおののいた。すげえな。10年て。多分毎年そう言いながら時計の針は進み続けるんだろう。
私がすべてに飽きて記憶を失っても地球は回るし、世界は変わらないし、まあなんとか気を紛らわしながら、自分の幸福を自分で作りながらバランスとって生きていくしかない。
今年もがんばっていきましょう、同志たちよ。楽しい1年になりますように。
あなたにとって東京って? 冬コミ新刊「悪友 vol.3 東京」お知らせ&アンケートまとめ
年末ですね! 冬コミですね!
「インターネットで言えない話」をコンセプトにさまざまなジャンルのオタク女の匿名エッセイを集めた同人誌「悪友」、新刊出ます!!!
もはや告知ブログになりかけているこのブログですが(今年はマジでサボってしまった…年末年始で他のことも書きたい)すみません今回も告知です!
東京ってどんな場所?
これまで「浪費」「美意識」「恋愛」とやってきた悪友シリーズ、新刊のテーマは「東京」です。否が応でも情報の中心地。オタク活動をしてるとどうしても切っても切り離せない街。
選択の余地なく東京で生まれ育った人、熱い思いを胸に上京し今満足している人、逆に疲弊している人、地方でオタク趣味との付き合い方を見出している人、自ジャンルの本場は海外なので意味ないです!な人。
それぞれの「東京」との距離感から、違う価値観が見えるのではないか、という着想です。
【悪友vol.3 東京、頒布します】
— 劇団雌猫@「悪友」3日目ト26a (@aku__you) December 16, 2017
北は北海道、南は沖縄まで、とくに幅広く寄稿してもらいました。今回はなんと…あのアニメ聖地の観光課にも取材済!#劇団雌猫 #悪友 pic.twitter.com/5BzBXc2Amy
匿名エッセイ、全部アツい。人によって共感、発見、苛立ちポイントは違うと思うし、違っていいし、違ったらいいなと思います。
私は編集しながら少し泣いてしまった。今まで作ってきた同人誌でいちばん人生を感じた…。
「悪友 vol.3 東京」は冬のコミックマーケット【C93 3日目(31日)東6ト26a「劇団雌猫」】で頒布します。既刊も全部持っていきますのでどうぞよろしくです。
多めに搬入するので急がずに大丈夫ですよ! 他のお買い物が済んでからゆっくりいらしてください。最新情報は以下Twitterで。
【悪友vol.3 東京、頒布します】
— 劇団雌猫@「悪友」3日目ト26a (@aku__you) 2017年12月16日
というわけで冬コミ頒布予定の新刊、無事入稿しました! 12月31日(日)東ト26a でお待ちしてます。 #劇団雌猫 #悪友 pic.twitter.com/OxtvL2emD1
通販はBOOTHで元日からスタート予定です。新春初売り!(?)
aku-you.booth.pm
オタク女1125人アンケート
さて、ここからは事前アンケートのまとめです。今回は1125人の方にご回答いただきました。いつもありがとうございます!
Q.年齢を教えてください
回答者の6割以上が20代、平均年齢は27.4歳。だいたいアラサー、ですね。
Q.居住形態を教えてください。
これまでの結果と大きく変わらず、実家暮らしが約半分でした。自分の体感より高くていつも結構びっくりします。地域別に見ると、東京在住が全体の約40%。
Q.毎月の手取り額を教えてください(学生の方はアルバイト)
手取りは15〜20万円が28.2%、20〜25万円が22.5%。10万円以下も2割以上いました。
Q.月々の家賃は?
かなりリアルな数字! ボリュームゾーンは5〜7万円でした。東京とそれ以外、で出してもよかったかも…都内高いもんね。
Q.最も愛を注いでいるジャンルは?
今回もかなり幅広いジャンルの方からご回答いただきました。一人ずつお話聞きたいくらいだ…!
前回の恋愛アンケートの際は、「アイドル(ジャニーズ)」「アニメ」「漫画(商業作品)」の順だったので「その他舞台(東宝、宝塚など)」の相対比率が上がっています。舞台趣味を楽しめるかどうかってどうしても場所に左右されがち、なのも関係あるかも…?
Q.年間の遠征回数は?
年間10回以上遠征する人が120人程度いる一方、「遠征しない」ポリシーの人も23%いました。
飛行機や新幹線を使ってバンバン飛ぶ人、追いかけ出したらきりがないから最初から縛りを作る人。このあたりの温度感は人によってかなり宗派が分かれそうです。寄稿の中でも「地方と遠征」に関してはたくさんの方に言及していただいています。
Q.聖地巡礼、したことありますか?
ほぼ半々、「あり」が少し多いくらい。もうすっかり定番ですね。漫画やアニメの作品探訪から、クリエイターの出身地や記念館のある街、歴史上の人物のゆかりの地巡り、アイドルMVや番組に出演したロケ地巡り、日本刀を見るために全国へ、推しが「国」なのでその地でバカンス、などなど。中には海外に足を運んだ人もいました。具体例はのちほど。
Q.上京した年齢は?
続いて上京した方への質問。やはり18歳、大学進学のタイミングが一番多いですね。25歳以上の方もそれなりにいます。
Q.このまま東京に暮らし続けたい?
こちらも上京経験者の方に。「ずっと東京にいたい」が半分になりました。「できるなら今すぐ戻りたい…」という方も5.5%。全部の回答の裏側にその人たちの思いや選択があると思うとなんだかそれだけでエモいです。
続いて自由回答を、誌面で紹介できなかったものも含めて。今回もここだけでかなり長く(2万字…)なりましたのでお時間ある時にどうぞ…♡
Q.推しに会うために最も遠くまで行った先は?
日本国内は本当に全国津々浦々。海外はヨーロッパが多めだった印象です。飛行機で行く外国よりも、国内の交通アクセスが悪い地域の方が体感的には大変だったりしますよね。
- 茨城県大洗町
- 彦根。戦国武将のイベントで推しキャラの推し声優が来た
- 和歌山のアドベンチャーワールド
- 宮古島
- 函館から帯広へ(約440km)。来年函館から仙台行く予定あり(500km)
- 韓国(ソウル、釜山)
- 台湾
- ハワイ
- シンガポール
- マレーシア
- インドネシア
- インド(刀剣男士のインド出陣)
- ドイツ
- スイス
- スペイン
- ロシア(モスクワ・サンクトペテルブルク)
- ハンガリー
- ウィーン
- ウクライナ
- オランダ
- フィンランド
- イギリス(推しそのものがイギリスなので…)
- 推しの舞台のためにロンドンへ
- イギリスのケンブリッジ。好きなキャラがケンブリッジ育ち&ケンブリッジ大出身設定だったので故郷を見るために
- イギリス(ハリーポッター)
- 二次元の彼のいる、イタリア
- 本場のミュージカルを観にフランスへ行きました
- カナダ
- アメリカ人アイドルにハマった時、ニューヨーク
- アメリカ・カリフォルニア州(ディズニーランド)
- ハリウッド
- 日程未定なのでまだですが、推しが自国のスイスでアイスショーに出るので、それを観に行くために貯金してます
- ヨーロッパ在住の頃、ライブのために12時間かけて東京まで飛びました。
- 推し(パンダ♡)に会いに中国の臥龍まで行きました! (距離的に一番遠くだとアメリカですが交通の不便さで行くと臥龍)
Q.聖地巡礼、どこへどんな目的で行きましたか?
- 鳥取県岩美町。Free!のみんなが生きているのを肌で感じたかった
- 鳥取。橘真琴くんのご家族に挨拶をするため
- 足利市へ、山姥切国広に会いに
- 熊本県へ推しの展示観賞&熊本城観光に行きました。推しは刀剣乱舞の同田貫正国くんです
- 刀剣乱舞の日本号推しです。3日かけて福岡市内の黒田家縁の地を巡りました。推しが現存していることが本当に幸せだと思った
- 仙台。ハイキュー!!の青葉城西高校のメンバーが暮らす地の空気が吸いたくて
- 仙台市体育館(ハイキュー!の及川徹に想いを馳せるため)
- 京都各所。あんスタの修学旅行を体験したくて
- 鴨川。小説作中で推し2人が出会った場所に行きたかった。
- 京都に御朱印集め(刀剣乱舞)
- 大学の時京都に住んでおり、新撰組(燃えよ剣から刀剣乱舞まで)が好きなので息を吸うように壬生寺に行きまくっていました
- 京都 新撰組のゆかりの地巡り
- 新撰組関連で、都内では日野、県外では京都・北海道・静岡などに行きました
- 韓国アイドルを追っかけてたときに推しが経営していたソウルのカフェ
- 韓国、推しの生まれた土地の空気を吸うため
- SMエンターテインメントの事務所前。よくネットで見るので、一度生で見たかった。
- HTB(北海道テレビ局)・南平岸高台公園 水曜どうでしょうの前枠後枠撮影地、その他TEAMNACSが番組で行った店など
- 「水曜どうでしょう」が好きなので、北海道やテレビ局やお馴染みのソフトクリーム屋さん、名古屋にあるディレクターの実家兼喫茶店などに行きました
- 花より男子で沢山出てきた恵比寿ガーデンプレイス時計広場は放送後から近くに行く度に行っています
- 恵比寿ガーデンプレイスにうたプリ1000%OPをくまプリで再現しに行きました♡
- アニメ「輪るピングドラム」の影響でサンシャイン水族館や荻窪によく足を運びます
- 歌舞伎座が聖地なのでほぼ毎月行ってます
- おそ松さんに出てくる市ヶ谷の釣り堀
- 世田谷区(ママレードボーイ)
- 原宿。小学生の頃は田舎に住んでいたので、東京そのものが憧れの地でした。
- 上京してすぐ聖蹟桜ヶ丘へ。耳をすませばで東京に憧れて上京したので
- 東京・高田馬場。モー娘。石川吉澤が作った標識「止まれ」を見に行くオフ会
- 特撮の撮影場所。主に関東
- 横浜。アニメで主人公がアイドルとしてスカウトされた公園に行きたくて。ここですべてが始まったと思うと涙が出そうでした。
- ベタですが、唐津。ユーリ!!! on ICEのモデル地訪問とカツ丼を食べに。
- 箱根。弱虫ペダルのキャラクターの実家のモデルになっている旅館に泊まるために。。
- 沼津。ラブライブサンシャインの聖地です!主人公の家のモデルになっている旅館に泊まるために行きました。聖地巡礼後にアニメを見ると場所がわかる分、倍楽しめます…
- ゲームの舞台だった大宮まで。初めて行ったけど思い出の街だし、推しキャラが今もこの街で暮らしていると思いたかったから。思い出の場所に行って、思い出の食べ物を食べて、終始泣きそうでした。気分は傷心旅行に近いです。
- 神戸。金色のコルダAS神南と、Fateをかねて。ほかにも神奈川。こちらも金色のコルダ
- 「炎の蜃気楼」という作品が好きで四国や山口など。聖地が全国各地にあるため、幅広くなります。
- 東京杉並区。推しキャラが住んでいるアパートを探しに住宅街まで行きました。
- 「鷲宮神社」らき☆すたに登場する神社の娘(双子)ちゃんが好きすぎて初詣に行きました。今年も行く予定です
- 岐阜県高山市で「氷菓」巡礼しました。えるちゃんぽい格好してアニメに出てきた喫茶店から神社から巡ったり、雪が降ってきたので友人とバレンタインデー回の真似したり
- 去年、今年とJR九州さんのイメージキャラクターなので推しがラッピングされた新幹線や特急に乗るため飛行機と新幹線くしして回りました
- 福江島。漫画「ばらかもん」の舞台で作者が在住しているので、どうしても行きたくなって初めて1人でレンタカーを借りて島を回った
- 島根県の仁摩サンドミュージアムまで、漫画「砂時計」に出てくる砂時計を見に行った
- 近江神宮。『ちはやふる』の凛とした世界観を味わいたく、お参りして来ました
- 小樽。「ゴールデンカムイ」の強盗気分で自転車で爆走し「いとしの猫っ毛」に登場した喫茶店に行き。サカナクションの歌詞の通り自転車で坂道を下りました
- 推しの親が経営している店
- 兵庫県宝塚市 行かねばならぬ使命感に駆られて
- 宮城県石巻市。石ノ森章太郎先生の生誕地および記念館訪問
- 駒大苫小牧高校 田中将大の通っている高校が見たくて
- 好きなスケート選手の普段使っている練習リンク(仙台とスイス)
- 羽生結弦選手と名前が似ている「弓弦羽神社」
- 推しがメンバーの内の1人と白川郷に行きたいと言ったので本人たちは行かなかったけど行ってみた
- UVERworldの故郷、滋賀県 「ハックルベリー」というライブハウス
- 新宿の吉本興業本社。元々、小学校だった建物で、打ち合わせや稽古、単独ライブのV撮りなどに使われる場所なので、1度見てみたかった。あわよくば、本社に来る芸人さんを見れればいいなと思った(笑)
- 小豆島。ドラマ「Nのために」ロケ地訪問
- 鎌倉へ「海街ダイアリー」の巡礼
- マザー牧場。推しが遊んでいるDVDが出たので
- 推し俳優の写真集のロケ地。子供の頃、学生時代に過ごした地に赴き、推しの人生に想いを馳せたかったから。
- 北海道函館市 GLAYの大ファンだったので…出身校の前で写真撮りました
- ブログで俳優仲間と行っていたごはんやさん ただ単に確実に来た場所とごはんを食べたい
- 東京から長崎へ(キスマイナガサキキャンペーンへの貢献のため)
- 熊本。自担がCMをやらせていただいたから
- 星野源さんが好きで、逃げ恥の撮影場所をいくつか見に行きました。他にも、源さんのシングルCD初回限定版についてくる特典DVDを撮影していた石垣島に行き、映像だけでほとんど全ての撮影場所を割り出し同じアングルで写真を撮りまくりました
- 聖地巡礼…とは少し趣が異なるかもしれませんが、法律を勉強していたので民放の超有名判例の地・宇奈月温泉へ行きました
- 萩 高杉晋作ら維新志士にはまって
- 真田丸のロケ地を見るために、備中松山城へ。
- 出雲で古事記の聖地巡礼
- ニュージーランド・ロトルア。イッテQのロケ地で、自担が今まで見たことない表情で踊っていたステージが見たくて10年ぶりの台風の中見に行った。
- イタリア・ミラノ「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」というサッカースタジアム。スタジアムツアーに参加すると選手が使っているロッカールームに入れるので
- ロンドン。名探偵コナンが大好きで、「ベイカー街の亡霊」やロンドン編に憧れて行きました。現地ではシャーロックホームズの家や新一が蘭に告白したビッグベン、ロンドン編の暗号として使われた建物などを巡り、大変興奮しました。
- 「レディ・ベス」が好きすぎてイギリスでゆかりの地を巡りました。
- プラハ、ウィーン(のだめカンタービレ)
- ウィーンやヴェローナ、パリ、ラスベガスなど、宝塚作品の舞台になった場所の聖地巡礼のために、学生時代貧乏旅行を繰り返していました
- 大好きなバンドが実質解散して、毎日がしんどく耐えられなくて解散ライブの一ヶ月後に弾丸でPVのロケ地の台湾の九份に行きました
- 多数行ってますが、ドバイが一番遠いです(Sexy Zone「Sexy Second」の特典映像で行ってたところを巡礼)
- ニューヨーク。「BANANA FISH」の舞台のNY公立図書館を見にいくため
- FBI本部を見にワシントンへ聖地巡礼予定です
- ミッフィーの作者ディックブルーナの住む街にどうしても行きたくて、ユトレヒトまで行った
- ヘタリアのイタリア・ヴェネツィアーノが推しのため。ヴェネツィアに行くこと自体が聖地巡礼で推しに会いに行く感じです。
- イギリス、ドイツ。ヘタリアにハマってた時です
- ヘタリアのピレネー(仏・西)が好きすぎて、彼らとデートがしたくてフランス経由でのスペイン旅行をしました。
- スペインのアンダルシア地方、現地のフラメンコ鑑賞及び発祥の地を見てみたくて
- ハンガリー フランツリスト様のご自宅を拝見するため
- 旅行は大抵聖地巡礼になってしまう
Q.「東京」のイメージに最も近い場所、一番に連想する場所はどこですか?
1位:新宿(255)
2位:東京駅(167)
3位:渋谷(162)
4位:東京タワー(150)
5位:東京ドーム(48)
新宿は新宿南口、バスタ新宿、歌舞伎町、伊勢丹など、渋谷はスクランブル交差点、SHIBUYA109などを具体的にあげる方が多かったです。
次点は、池袋、銀座、帝国劇場、羽田空港、原宿、六本木、表参道、東京ビッグサイトなど。少数回答としては、東京ディズニーランド、日本武道館、秋葉原、上野、品川、お台場などがありました。
Q.東京出身者/地方出身者に言われて驚いたこと、ギャップを感じたこととはありますか?
- いつこっちくんのー?(自分から来ることは考えてない)
- 東京に住んでいるフォロワーさんと会いたいねって話をしていた時ナチュラルに「いつ東京くるの?」と言われたとき。こちらに来るという発想はないんだなと驚きました。(実際来られても何もないんですけどね…)
- 東京の人に、「えぇ〜!そんな遠くから来たの〜!」って言われること。東京の人から見たら、北海道は異国なの…?
- 定番ですが、標準語だと思っていた言葉が標準語ではなかったこと
- 驚いたり感嘆した時とかにおもわず「わいは~」とか「わい~」とつい言っちゃうんですが(なかなか方言抜けないので…)東京の友人に「おばあちゃんみたい」って言われた時は本当にショックを受けました。うっせ~~~~~な青森のヤングはみんな言ってるし~~~!???(キレ)
- コンビニバイトだが客がこなさすぎる上に来る客も皆顔見知りなため差し入れをもらったり、仕事中に平気で課題をやったりしている
- ひよこ闘争(ひよこは福岡の名産です!)
- 学生時代の過ごし方。高校生の頃からみんな追っかけ活動できてて羨ましかった。
- 中学生になったらお小遣いを持って友達同士でディズニーランドへ行くようになる、ということ。地方在住だと ディズニー=何万円もかけて家族総出で行く一大イベントであり非日常の代表格なのに、東京の子にとっては日常生活に馴染んでおりそんな気軽に行けるものなのかと思うと改めて都会と地方のハンデを感じた。
- 高校生の頃はお台場とか、TDL行って遊んでたよ~という話。映画館ですら車で2時間という田舎に住んでいたので東京の高校生すげぇ…となりました
- 田舎出身だったので、とにかく上京前はライブに行く機会がなかった。中学生の頃から日常的にライブハウスに足繁く通っていたことを知り、高校入学後に初めてライブに行った身としては嫉妬しかなかった
- 在来線1時間で新宿や池袋などの都会に着くことが遠いと言われたこと(こちらは新幹線で2時間以上かかる)
- 遠征しすぎて平然と関東の現場に居るので関東に住んでると思っていたと言われたこと
- グッズの譲渡や交換の「都内手渡しのみ」という言葉………せっかく条件にマッチした取引を見つけてもその一言で声掛け出来ない…
- 舞台などの当日券にダメ元でも並ぶ。地方民はチケがないのに遠征を決められない
- イベントやライブに「当日ふらっと来ちゃった♡」されると差を痛感する
- 最初に上京した時に、池袋がオタクが集まる場所?って知らなくて、同期に「すごいコスプレした人いっぱいいるけどなんかあるの?」って聞いた時に解説してもらった時はびっくりしました
- 東京出身者は免許持ってる人が少ないことに驚いた。地元は超田舎なので、車が無いとコンビニもスーパーも駅も病院も行けない。通勤はもちろん、大学生の通学も車が当たり前。一家に一台ではなく、一人一台
- 遠征基本な地方在住者。たまに地方開催になったイベントに文句言ってる東京在住者の気持ちがわからない。はっきり言うとものすごくむかつく!
- 北海道は遠いからなかなか行くタイミングがない、と言われたこと。自分はいつもこの距離を移動しないと自担に会いようがないのに…と少し辛くなった
- 遠征の苦労を蔑ろにされること。舞台を見るために毎回飛行機や5時間新幹線など乗らなければなりません。明日仕事でも飛行機日帰りで遠征しますが、飛行機が悪天候で飛ぶのかすごく焦ったことがあしました。都内の方が地方に行くのと同じように考えないでほしい
- 交通費の違い。飛行機が基本の移動手段なので、関東出身の方に「飛行機なんて修学旅行でしか乗った事ない」って言われたのは驚いた。あと東京に行くと毎回、「飛行機で遠征、すごいね〜遠くから大変だね〜」って何度も言われるけど、そこまで東京遠いとおもった事ない
- 隣県への距離感。他県から東京に通勤にくる(私の地方だと県を越えるのは大移動)。そのせいか関東圏出身のオタクは多少の移動が苦じゃない気がする
- 東京だと30分単位の移動距離が「遠い」という感覚になること。
- テレビチャンネルの数(東京の方からすると信じられないと思いますが、地方は場所によっては下手すると民放チャンネルが2個しかないところとかもあるんですよ!!!まじで!!!)
- 首都は東京とはいえ大阪は東京と並んで日本のツートップだと思ってたから東京出身の人が大阪のことを地方と呼ぶことにびっくりした
- 関西圏に住むわたしにとって「地方」という言葉は田んぼの広がるようないわゆる田舎のことを指す言葉だと思っていた。しかし、舞台にはまりはじめたころカーテンコールで東京出身の俳優さんが大阪公演を地方公演と称しており、わたしの中の大都会大阪も東京出身者からすると地方なのかと驚いたことを覚えている
- 横浜なんて田舎だよwww埼玉なんて田舎だよwwwという都内近郊に住む人たちの言葉。少なくとも駅に駅員さんが大体いるのは田舎じゃないし、10分、15分で次々と電車の来るところを田舎と称してるのが信じられなかった
- 東京の中にも田舎と都会があるということを上京するまで知らなかった。東京の人が、東京に住んでるのに「東京だけど田舎だし…」という感覚を持っているのに驚いた
- 東京出身者の「実家に住むことが楽」という感覚がすごく分からなかった。自分は実家を出て自由を手に入れたくて上京したようなものだったので、一人暮らししないでも平気な大学生が信じられなかった
- 東北出身で大学で関東、就職して東京に住みはじめましたが、関東圏出身じゃないと東京で暮らしていくのは金銭的にもライフプラン的にもつらいな~と思います。東京で働きはじめたら周りは結婚するまで実家暮らしの人ばかりで、実家が関東な時点で勝ち組だ……と正直思います
- 東京という場所に執着がないこと。あなたの地元にはAmazonも配達できるしイオンもあるし、ネットだってあるのににどうしてそんなに東京にいたいの?日本全国同じでしょ?と言われたことはとても衝撃でした。
- 関ジャニ∞の「クラゲ」という曲があるのですが、関東の子に「エイトのクラゲの発音おもしろいよね!」と言われたイントネーションが、関西人の私にとっては普通だったこと
- パンダは上野動物園にしかいないと思っていたと東京の人に言われたこと。和歌山のアドベンチャーワールドでは頻繁にパンダの赤ちゃんが生まれているので、上野動物園のニュースにあんなに騒いでいる東京の人に驚きました
- 田んぼであぜ道デートしたいと言われて泥にまみれろと思った
- 東京に憧れる、というのがイマイチピンとこない。地方の方が言うほど東京には大層なものがないように思う
- (この新刊の)テーマ発表がされた時に、いろんな人が東京について色々思い入れがある事を言っていて驚いた。東京に特別感を感じたことはない。たしかに各ジャンルのイベントは多いし東京近郊在住の恩恵はめちゃくちゃ受けてると思うけど
- 「東京は人が多くて、ごみごみしてるし、住みにくいでしょ」とよく言われますが、便利で舞台やコンサートもたくさんあるし、家族や友人知人もいるし、公園や路地など自然もあるので、住みにくいと思ったことはなく、愛着もあるので、イメージとのギャップを感じました
- 23区育ちなので張り巡らされた電車網に慣れており、地方出身者から「最寄駅から歩けない」ところに住んでいる人がいるということを聞かされたことが衝撃でした
- コミケや舞台に行くための遠征費がものすごく違う。実家暮らしの時でも定期代分も考慮して片道500円かからかったので遠征してる人の前ではあまり言えなかった
- 地方出身の方の、遠征への力の入れ方がすごいなと思いました。遠征費で入場料5回分くらいあるじゃん…!と驚きました。
- 東京住みの観劇1回と地方住みの観劇1回は重さや価値が全然違うと言われて心の底から腹が立った。同じだわボケ
- 埼玉ってすごく微妙な土地で、地方の人からは「東京に近くていいよね」、東京や横浜の人からは「田舎」と言われる。イベントや舞台も東京でやってくれるから行けはするけれど、地元「埼玉」でやってもらえるのは五大都市どころか地方より後。そんな中途半端さがコンプレックスなのだけれど、県民以外の誰にも理解してもらえないギャップ
- 千葉県だったら東京まですぐでしょ、と言われ都内まで1時間半はかかると言ったら絶句された。地元のバスの集団が22時だと言ったらもっと絶句された
- 「迎えに来てもらうから電話する」車文化。交通機関の営業時間が短い。東京はいつでもひとりで大抵の場所へ行ける
- 地方出身者の方が野心が強く、東京出身者の方が競争意識がないこと。そこで地方にとっての東京を初めて意識しました。
- 大学1年の頃に地方出身の子が渋谷に行くとみんな必ず「お祭りよりも人がいる!」と地元のお祭りを引き合いに出すのが面白かったです。ちなみに、東京出身ですが、うちの地元のお祭りよりも当然渋谷のスクランブル交差点の方が人は多いです
- 「東京ばかりずるい」「東京にいるからたくさんのライブに行けて自慢してるみたい」と言われたことがありますが、個人的には地方の方がひとつひとつを大事に思い入れができて素晴らしいなと思います。東京は供給が多すぎるし、手軽すぎる。国を越えた応援をしている今は、その辺が少し楽にできている気がします
Q.今住んでいる県や街の好きなところを教えてください
- 春日に住んでいますが、東京ドーム、TDCまで徒歩5分。帝国劇場、日生劇場までは三田線で4駅。新幹線での遠征は丸ノ内線で東京まですぐ。羽田からの遠征は三田線と浅草線を乗り継いで45分程度でここほど便利なところはありません。快適なジャニオタライフのためだけに最寄りを決めました
- 住むなら練馬。有楽町線、副都心線、大江戸線、西武池袋線で、だいたいどこでも1本でいけてしまいます。都心から若干遠いですが、家賃は安く何でもあり住みやすい
- 谷根千。上京してきたときからお上りさん感覚で大好きだった観光地に一年半前から住んでいます。なにより田舎者の自分が23区内の観光地に住んでいるという感覚が好きすぎます。古本屋が多いところや商店街が栄えているところや、たくさん好きなところがあるのですが、谷根千に住んでいるというと「おしゃれ!」と言われるのがいちばんたまらんかもしれません。いつか好きなアイドルちゃんたちにも言われたい。言われる可能性があるということ自体が喜びです
- 東京タワーを見ると小沢健二の曲を思い出して悲喜こもごもになるのですが、何かあると見に行くようにしています。見えるというだけで特別感がすごい。中に入るのもいい
- 新宿。何でもあって人も多くて、駅の出入口も多様で、誰も私のことを知らないし、気に留めないから好き。新宿の人波にまぎれていると、どこかの家の娘でも孫でも姉でもない、単なる自分でしかないことを確認できて安心する。
- 四ツ谷。迎賓館がとても美しいです。あまり知られていませんが、迎賓館は東京の観光スポットトップ10には入ると思います
- 渋谷。ファッション、アミューズメント、ライブ、オーケストラコンサート、2.5次元劇場、アニメイトやまんだらけなどのオタク文化、お笑い文化、全てが存在する。池袋よりもめちゃくちゃな街だと思う。そんなところも好き
- 下北沢 遅くまでやってるヴィレヴァン。仕事帰りの至福の時間。これだけで住む価値あり
- 秋葉原はとにかくアクセスがよく、どこに行くにも楽。あと、パセラがあるのでオタ会開催しまくりです。商業BLが豊富な書店が多いのもわたしにとっては魅力的です
- JR駒込駅周辺在住。都会過ぎず田舎過ぎずな下町感が良いです。山手線の中ではおそらく1番家賃が安いと思います。アニメイト本店がある池袋までは電車で7分なので、オタク女が住む土地としてはなかなか良いと思います!
- 池袋。ペット多頭飼育可の物件が意外と多いことが気に入っている。終電が遅いところも良い。電車の本数も種類も多いどこにでも行きやすい。デパ地下の各都道府県のお菓子を買って帰る週末が至福。百貨店が複数あるからネットを使わずに地方の特産物も簡単に手に入るところが良い。あと映画館が多いのも良い。レイトショーを見たあと反芻しながら酒を飲みつつ歩いて帰るのが最高。治安はそこまで良くないが、足立区ほどではない
- 東京の中でも神奈川寄りの大田区、最寄りの電車路線は3両編成とかなりローカルな街に住んでいます。大きなお寺があり、のんびりとした場所です。東京23区内とはいえきらびやかではないところが、住むには最高です。「東京だけど全然賑わってないよ〜(でもきっちり23区民)」という立ち位置がとても美味しいと思っています
- 江戸川区葛西。とにかく立地が良い。殺人的混雑の東西線の民だが東京駅まで20分、山手線沿線もどこでも1時間以内という立地の良さ。加えて、羽田・成田それぞれの空港までの直通バス。ディズニーにも幕張メッセにもビッグサイトにもアクセスが良くオタクにも優しい。それなのに千葉県だと思われているのか土地は安い。スーパーもファストフード店もコンビニもたくさんある。但し本屋とスタバはありません
- 京王線千歳烏山駅住まい。山を切り開いてつくられた街と違って坂道が少なくていい…。あと昔ながらの商店と若者向けの店がいい塩梅であるのが嬉しい。なにより個人経営のいい感じの飲食店が多いところ。クラフトビールを樽生で飲める店がこの狭い地域で複数あるのが最高!都内(山手線内)に出てご飯食べるのがバカらしくなってしまう
- 吉祥寺です。わざわざ遠くから来てもらえるようなランドマークも徳産品もないのですが、最近ぞうのはなこの像ができたので、暇を持て余している方がいらっしゃいましたら、会いに来てください。はなこさんが大好きです
- 東京の八王子ですけど、程よい田舎感で地方出身者でも住みやすいです。中央線一本で新宿駅、東京駅に行けるし。家賃もそんなに高くないです
- 東京の郊外、西武新宿線沿線の東村山に住んでいます。東京だけれど電話番号は03じゃない。でもそんなところも好き。東京の23区外に住む私たちは、みんなの言う“東京”には含まれません。でもいいんだ、地方民が知らなくても、私たちが知ってるから。東京だって緑が多くて豊かな場所もあるんだよ。
- 神奈川県の真ん中に住んでいます。電車で東京、横浜、鎌倉、箱根どれも1時間で行けますし、その割には山に囲まれ富士山が見えてのんびりとした暮らしができます。便利です
- 神奈川の江ノ島付近に住んできます。海に近く落ち着いていて、東京までそこまで遠くないのも良い。ドラマや漫画の舞台にもよくなり、地元目線で場所の特定をしたりこれはないな〜とツッコミながら見れるのは楽しい。
- 横浜に住んでいるけど映画クラスタ的には川崎が最高。川崎ならミニシアター系からハリウッド大作まで完全網羅。横浜は名画座が割と強いです
- みなとみらいに住んでいます。全国、全世界の人が観光目的でわざわざ足を運ぶ場所に、お風呂あがりに部屋着で散歩に行けるのが最高に贅沢で幸せです。少し外れると汚くて狭くて美味い居酒屋も沢山あって、観光ではなかなかそこまで味わえないと思いますが横浜の二面性を楽しんでほしいです
- 神奈川県の青葉台に住んでいる。渋谷まで直通、駅前にちょっとしたショッピングビルがある、そこそこ大きな本屋がある。家賃が安い。急行が止まる。「岡崎に捧ぐ」に出てくる
- 千葉県。東京から離れて奥に行くほど奥が深くて全体的に良い。他県民には煽られるけど埼玉県民とは仲良し。生まれ育った環境など、価値観が近いと思うので気が合う
- 東京に引っ越すつもりが、諸事情により隣の千葉県に来てしまった。しかし案外なんでも揃っていて毎日の生活に便利で、都内へのアクセスも良く週末のオタク活動にも便利で、総武線沿線は住めば都
- 柏。愛してやまない、映画雑誌セレクトの映画館がある。これがあるので当分引っ越せない
- 埼玉県、川越近辺。女オタクの聖地池袋まで30分、都心のコンサート会場や劇場まで大抵1時間前後あれば行ける。あとはイオンなど生活に便利な店も充実しており住みやすい。…くらいですね。嫌いではないし、そこそこ気に入ってはいるけど、どうしても「都心にアクセスできるベッドタウン」としての評価が一番にきます
- 大宮 気の抜けた、都会になりきれない街
- 草加市なんですけど、伊勢崎線が日比谷線、半蔵門線と直通してるので東京に住めないけどよく行く!って人にはおすすめです。飲食店、コンビニが適度にあって住むには最高。あと、おせんべい美味しいです!
- 埼玉県熊谷市在住です。新幹線が通っているため中途半端な地域よりも都心に出るスピードが早い。東京駅まで通常70分近くかかる所を38分で行けます。アニメイトもあるので予約しておけばフラゲ日にイライラするほど混雑する都内のアニメイトに行く必要も無い(ただし閉店時間は20時)。そしてなんと県内唯一のアニメガが熊谷にはある!!!!!!大宮にはアニメガはない!大宮に勝った!!!!!イオンシネマはなぜか都心部でしかやらない単発アニメ映画も公開してくれる!!県北の中でもトップクラスにオタクが暮らしやすい区域です。一応五家宝という名産品はありますが食べる時にきな粉塗れになるし水分が取られるしであまりオススメはしません
- 関東に住んでいる撮り鉄にはとても有名(らしい)“ヒガハス”(東北本線の蓮田~東大宮間)に住んでいます。天気がいい日やカシオペアなどなど最終運行日は家の前の道に一眼、望遠と脚立をもった有志の方々が歩いてます。私自身は鉄道はさっぱりですが美しい田園風景が残っている点は誇りです。農業も盛んなので白米ときゅうりが美味しいです♡
- 栃木県、都内まで2時間。遠いようで近いし、この距離のおかげで現実逃避したり戻ったりできる
- 群馬県桐生市。都内までは電車3時間。映画のロケなどにも使われてます!昔の建物もあるし、織物の街なので着物屋さんもたくさんありますよー!
- 群馬県。私の住んでいるところは、程よく買物施設も充実していて、程よく田舎で自然もありとても住みやすいと思います。よく、田舎はご近所づきあいが大変、という声も聞きますが、私の居住地周辺は近所づきあいはほとんどなく程よくドライな距離感で居られるので楽です。あと、東京にも日帰りできる距離なのでイベントも行きやすいです!!!グンマー最高!!!
- 宇都宮。全体的に物価が安いです。東京でOLしていた時と同じ給料で宇都宮に転職し、一人暮らしから実家暮しになり、以前と比べて裕福になりました(笑)東京には劣りますが県都なので暮しにも遊びにものまりません。餃子も有名ですが中華料理が美味しい店が多いです。野菜も新鮮で安いのでリーズナブルな値段で美味しいものが食べられます。また、ロードレースが盛んなだけあり公共施設やコンビニにロードバイク専用の駐輪場があります
- 茨城県ですが無いです。全くない。さすが魅力度最下位なだけあります
- 茨城県は魅力度最下位になっている県ですけど、県南地方は比較的東京にも出やすいし、大きな牛久大仏もあるし、つくばのいろいろな研究所もあるし、新興住宅地に住んでいると車もほとんど使わずに生活できるので(役所銀行病院などがまとまっている)、ちょっとのんびり生活したい人にはおすすめです。仕事があまりありませんが!!だから私は毎日出稼ぎ生活になっているんですけど!!
- Dオタにとって新浦安はバスではなく京葉線ひと駅で行けるのがいいんです。バスは時間よめなくて不便だし、チャリは天気に左右されます。悪天候で電車止まってもまあ帰れるので悪天候狙いで入園できるのも最高です。Dオタは基本的に現場に足運んでなんぼなのですが、住環境がいいし通勤もラクな方なので(浦安は東西線で死ぬほどキツいです)おたくごとを優先しても普通に住みやすくて居心地いいのがいちばん推せる!地元に遠征に来たら?そりゃ、舞浜が誇る素晴らしい俺たちの庭で遊んでってくださいよ!そんな時間ない?それなら直営ホテルのラウンジでお茶でもして、カプチーノに浮かぶココアミッキーできゅんきゅんしよう!ミッキかわいいよミッキ!ちょっとでもアトラク感が欲しかったらモノレール一周乗りましょ。車両全部がディズニーモチーフいっぱいでかわいいし、運が良ければ園内の誰かが手を振ってくれてパーク気分が体験できます。グッズが欲しければ園外の公式お土産やさんボンボヤージュか、イクスピアリのディズニーストアでグッズまみれになってください。気に入ったら一期一会、買ってしまおう。提携してる舞浜ホテル群のレストランもさほど混まないのにおいしいし、サクッとイクスピアリで食べ歩きも悪くないし、まあ、いくらでもたのしんでってくださいよ!!!!!
- 大阪は水辺の風景がとてもきれいです。あと食べ物が美味しいし、京都や神戸や宝塚にもすぐ遊びに行けます
- 大阪。新大阪駅にある喜八洲という和菓子屋さんのみたらしだんご、焼きたてがアツアツとろとろでおいしいのでぜひ食べてみてください!
- 今は大阪の下町に住んでいます 商店街なんかはとにかく安い!でもどことなく治安が悪い! 好きなところは良くも悪くもみんな人懐っこいというか、義理人情がある世界なところです(ガラは悪いんですけど)梅田近辺は割と綺麗でオシャレな感じですしそんな治安も悪くないので、シティーガールの方にもオススメできます あとJR大阪駅にあるアンジェルヴという有料パウダールームがマジで神なので夜行バスで遠征するオタクのみなさんにはぜひお伝えしたいです 朝6:30からやってて1時間毎に300円しかかからない、しかも何時間いても何も言われないめちゃ神な場所です
- 今では観光客に占領されてる新世界、道頓堀が本当に大好き。いくら汚くても私の生まれ育った町は新世界と道頓堀
- 大阪にある枚方パーク(通称ひらパー)の近くに住んでいます。ここではよくヒーローショー(俳優も時々くる)が行われており、推しがウルトラマン俳優なので推しが来る時は朝イチで入場列に並びダッシュで席を取りそしてめちゃくちゃ近い位置でショーを見れた時は「近くに住んでて良かった!」と思いました。
- 京都にしか進出してない海外のお店などがあったり、地味に独自展開?が多い。地元に京都アニメーションがあり、京アニのアニメの聖地があるので意外と観光地
- 神戸は炭水化物の宝庫。パンも美味しいし、ケーキやクッキーも美味しい。明石焼きも美味しい。中華街があるよ。麺も豚まんも美味しい
- 神戸、程よい規模感で最高です。兵庫県立美術館~神戸空港まで海辺を辿る景色がエモい。県立美術館は安藤忠雄建築で建物自体も見応えがあります
- 兵庫県宝塚市に住んでいます。兵庫は広いので、全く一体感のない県です。北部は影が薄いですが自然豊かで温泉もあり、いろんな魅力の詰まった県だと思います。宝塚は神戸にも大阪にもそこそこアクセスが良いです。宝塚歌劇団のおかげで、日本人にはだいたい認識してもらえます
- 奈良。東大寺の大仏!地酒もお洒落なカフェも楽しめる!
- 北海道札幌市。雪はそりゃすごいけど、四季がしっかりあること、それなりに新しいものやイベントにも、触れられること。これが少しでもズレたらど田舎だから、札幌に人口集中するのもわかる。あとやっぱりご飯美味しい。最高
- 札幌に住んでいます。ほどよく都会で、家賃が安く、ちょっといけばすぐ田舎なとこがすき。
- 北海道です。ご飯が美味しい、冬以外は割と快適な気候、コンサートの倍率が低い。海鮮以外にも肉、アイスなどなど食事は楽しんでもらえると思います!
- 秋田県大仙市(旧大曲市)は花火大会が有名です!それしかないとも言えますが……毎年8月第4土曜日開催で木曜から徹夜組が集まるほどです。唯一東京にマウント取れるところです…
- 岩手県花巻市。大沢温泉!お湯の質がピカイチ。雰囲気もレトロな雰囲気で最高です
- 岩手や秋田・青森の北東北はアピール下手な気質があるのであまり知られていませんが、基本的に「食べ物が普通の価格帯でめちゃくちゃ美味しい」です。これまで盛岡、東京、大阪、長野に住んだのと、仕事や遠征でおおよその都道府県に滞在したことがある中でも突出しています。遠征に来た方には街を散歩して食べ歩き、飲み歩きしてもらえたら満喫してもらえるかと思います。居心地の良いのんびりした喫茶店なんかも多いです。街中にある川に鮭が遡上してきて産卵しているのを橋から眺めるのが毎年恒例なほどに川がきれいだったりするのもいいし。寒いのと東京まで遠い(=交通費がかかる)以外はめっちゃ快適に暮らせる街です
- 青森県弘前市は超いいとこです。県内でも比較的開発の進んだとこなんですが道路をシカが、キジが、時にはタヌキが走る走る!地方都市(と言えるか微妙ですが)にいながら大自然の息吹を感じられます。あとは観光地になっててお城があったり、和風の建築と洋館がいっぱい建ってたりしてフォトジェニック間違いなし!!!!明治に建てられた洋館がカフェになってるようなとこもたくさんあります。あとりんごの町として観光アピールしてるのでいろんなケーキ屋・パン屋においしいアップルパイがあって、アップルパイマップなんかもあります。どこのも美味しいので食べ比べしてみてほしいです。りんごのシードル工場の見学なんかもできますので成人の方にはぜひおすすめしたい。大人気アニメ『文豪ストレイドッグス』太宰治くんの出身地なのでコラボもたくさんやってます。太宰スポット多いので文アルの方にもおすすめしたい…
- 仙台市です。めぼしい観光スポットがなく友人に案内できる場所が少ないのが困りどころなんですが、仙台より都会の人にも仙台より地方の人にも「住みたい」と言ってもらえるのが嬉しいです。私も住むのにちょうど良い大きさの街だと思っています
- 仙台。ハマっているのがハイキューの為、イベントが多い。あとジョジョのイベントが多いのもよい。あと交通が便利。どの大都市にも行きやすい。アニメイトなどヲタ系のお店が駅前に集中しているので短時間で全部まわれる
- 新潟市在住です。田舎の都会っぽいところと、新幹線で東京まで二時間往復約二万で案外アクセスがいいような気がするところは悪くないと思っています。物価もそこそこ、飯が美味い。オタビルと呼ばれているメロン、らしんばん、アニメイトの入ったビルがあり、街のど真ん中にとらのあなもあります。中越の山奥と違って降雪量が控えめなところが好きです
- 新潟に来たら日本酒を飲んでもらいたい。新潟市で毎年開催している日本酒飲み放題イベント(当日券でも2500円!)が最高。通年だと新潟駅にある日本酒5杯500円で試飲できるスペースがおすすめ。友人とおいしいお酒を飲みながら隅の方でこっそり推しの話をする時間がたまらない
- 富山県に住んでいます。観光地はあまりありませんが、本当にご飯が美味しいです。特に冬!!!美味しい魚とお酒がお待ちしておりますのでぜひ遠征で来た際はぜひ一度食べてみて欲しいです
- 富山はほぼイベントが来ないので遠征先にもあまり選ばれないと思いますが、来られた際には環水公園のスターバックスが日本一綺麗なスタバとして有名なのでぜひどうぞ!
- 福井。都会ではないしむしろ田舎だけど病院の数や美容室の数はとても多く、車さえあれば非常に住みやすい。空気が綺麗で、東京に数日間行って帰ってきた時には特に福井の空気の綺麗さにはびっくりする。そして、ここはかなり我々オタクに重要なポイントだと思っているのだが、交通機関が電車なら東京にも名古屋にも大阪にも日帰りで行ける距離にある。オタク活動には非常に便利。大阪のライブも名古屋のライブも東京のライブも行ける。ちなみにこれは本当の話なのですがAAAのメンバーの1人、日高光啓さん(SKY-HI)は福井が好きすぎて、福井に別荘が欲しいから土地の値段を調べているそうです。何故こんな事を知っているかというと、私が生粋のAAAオタでありSKY-HIオタだからだよ!
- 名古屋なので東京にも大阪にも行きやすくほどほどに楽しめていると感じる 観光というより仕事も割とあって家賃相場も東京より低いのでオタクが住むのにオススメしたい 名古屋飯はひつまぶしか山本屋本店の味噌煮込みうどん程度が一番安心
- 名古屋。東京にも大阪にもどこへでも行きやすいところ!そこそこイベントもある。明治村がオススメです。期間によってはコスプレできるし明治探検隊という謎解きのイベント楽しい。リトルワールドの季節限定イベントのポスターがいつも面白くてすき。民族衣装着れるよ
- 名古屋に住んでいます。刀剣ブームもあって、各地の同士さんにこぞって熱田神宮の太郎さんや徳川美術館を案内して欲しいと言われたときは、歴女には優しい土地かもしれないと思いました
- 名古屋にあります執事の館(名古屋の仮住まい)という完全会員制の飲食店が最高です。詳細はググって下さい。愛知にいらしたときはぜひ!
- 2017年現在宝塚歌劇団花組のトップスターである明日海りおさんの出身地であること(静岡県静岡市)
- 同じ静岡県出身なので松島聡くんのことを実質弟だと思える
- 三重は北の方であれば田舎すぎない田舎で住みやすい。30分くらいで都会の名古屋に出れるのでそこまで不便でない
- 和歌山県の北部に住んでます。和歌山県は、アニメ「AIR」や「のんのんびより」などで聖地がありますが私の住んでいる地域は全然そんな所ではないです。和歌山県に来られた際は、白浜がオススメです!海が綺麗でアニメに出てきそうなのどかな街だと思います。
- 広島県、地元が好きです。特にこれといって何もないですがやっぱり生まれ育った町なので。市内へ出るのにバスも電車もバカスカ出ていて、案外住みやすい地域なのだと最近知りました
- 岡山県は災害が少なく新幹線も停まる住みやすい県です。故に観光地は特にありません。住むには最高です。夏の白桃とピオーネとマスカット(贈答品じゃなくてスーパーとか直売所の自宅用)を食べてるときが岡山県民で良かった気持ちになるナンバーワンなのでぜひ夏にお越しください。アート好きなら犬島〜直島〜豊島(後2つは香川)もおすすめです。時間を忘れてぼんやり過ごせるけどそれほど遠くない素敵な島々です
- 鳥取。初めて会うオタクの方に自己紹介する時にFree!の聖地もしくは青山剛昌先生の出身地から来ましたー!っていうとだいたい皆さん反応してくださるのでその後の話のきっかけになりやすい。あとごはんはものすごーく美味しいですね!!日本海の海の幸も山の幸も揃っております♡あと意外とくだもの王国なのでフルーツも美味しいですよ。Free!の聖地巡礼後にレンタカーを運転可能なら、八頭町というところに超絶おいしいパンケーキがある大江の里(ココガーデン)というところがあるので、是非行ってみて欲しいです!そしてカニが有名ですが、地味に地元チェーンの回転寿司(北海道っていう店が人気店ですが特にオススメ)が安くて美味しいので鳥取にお越しの際はぜひ食べていただきたい。もう冬に向かってるので時期は終わりましたが、夏は岩ガキも美味しいですよー♡お隣島根もお馴染み出雲大社などたくさん観光地があって楽しいので、おいでませ鳥取へ!
- 島根。宍道湖に沈む夕日は綺麗ですよ〜!晴れてる日は宍道湖沿いにカメラマンさんが大勢いらっしゃいます。
- 山口市。街並みがゆったりしている。ゴミゴミしていない(=人口が少ない)市立図書館がきれい。中原中也を萌えキャラ化して、それを一般の人が受け入れている懐の深さ。SLが冬以外は毎週土日に運行しているので鉄オタに優しい
- 愛媛県。大体どこの喫茶店も、モーニングメニューが夕方近くまでやってるんですが、これは他県ではあまりない風潮だと聞きました。遠征中に暇を持て余したら、どうぞどこでも喫茶店に入ってみてください。500円ちょっとでモーニングの軽食と美味しいドリンクが食べられますよ
- 徳島。四国地方ではアニメのイベントが少ないので散財しなくてすむ。でも、年に2回マチアソビなるアニメのイベントがあるのでそれは楽しいです
- 街がコンパクトで目的が複数あってもたくさん移動しなくて済む。県の中心地と空港が近くて遠征に便利。食べ物も美味しく、どの飲食店に入っても外れることがほぼ無い。皆さんぜひ。
- 福岡に遠征に来た際は演目にもよりますが博多座で一度観劇して欲しいです。売店に売っているパンやお弁当の種類が多く、会場内でも食べられます。席も見やすいですし、地下鉄から屋根続きでいけるので雨の日でも濡れません。
- 福岡県で年に数回開催されているまったりとした地方の小規模オンリーイベントが好きです。あと美味しいものいっぱいだったり刀剣乱舞三池組の刀匠の出身地だったり世界遺産があったりいいとこたくさんです
- ジャニヲタとしては九州という僻地で辛いけどジャニショがある事は有り難い
- 長崎は大きな港や緑が豊かです。階段や坂道が多く、交通が不便だったり、ヒールなど靴がすぐボロボロになっちゃうけれど、高台から見る景色が本当に綺麗。見下ろすと青と緑がバーっと広がって、「ここに生まれて良かった」ってつい言いそうになります
- 宮崎県高千穂町に住んでいます。ちょっとした観光地なので、メディアで芸能人が「高千穂町へ行った」と言っていることがたまにあり、誇らしくなります。最近だと早霧せいなさん、咲妃みゆさん。自然豊かで穏やかな土地。大好きです。(でも暮らすのは不便なので早く脱出したい)もし機会があれば高千穂峡と、天安河原、国見ヶ丘へぜひ訪れてください。神話の町なので神社や神話関係のオタクの方は特に来ていただきたいです!
- 沖縄。海がきれいで暖かい。おすすめは本島なら古宇利島、離島なら波照間島です
- アメリカのニュージャージー州に7年住んでいます。私の住んでいる場所は、車がなくても生活はできなくはないけど、ないと確実に暮らしにくいし、車を持っていない家が市内にほぼないようなところです。ここからだと大都会ニューヨークシティまでは小1時間で行けるところが好きです。ニューヨークには紀伊國屋もブックオフもあります。高いですがそこそこ美味しい日本食レストランもたくさんあります。ラッシュ時以外はバスが1時間に1本しかないのが微妙なところですが、日本を離れて7年近く経っても未だにジャニーズをはじめとしたアイドルたちが好きで、アメリカに来てから漫画を読んでハマりだした私からすると、雑誌や本、CDなどを直にこの手で買うことができるニューヨークシティへのアクセスがあるだけでありがたいです
- 現在ウクライナの首都キエフ在住です。好きなところとしては、まず物価が安いこと。外食をしても日本円で1000円程度でたらふく食べれることが多いです。私はフリーランスの仕事で、ありがたい事に収入も安定しているのですが、日本では一般的な生活しか難しい収入でも、ウクライナではとても余裕をもって生活ができます。また、ウクライナは寒い国なので馴染めないかと思えばそうではなく、寒い気候の分、住宅の設備がキチンと整っており、年を通して20度前後が保たれていて、とても快適に過ごせます。遠征に来た際(あるのか?)は、とにかく観光に巡ってほしいです。首都のキエフも、多くの大聖堂や修道院があって見所が豊富ですが、私のオススメはリヴィウとオデッサという街です。リヴィウはポーランド寄りの街で、中世の街並みを残したままの美しい景色が見えます。確か世界遺産に登録されていたと思います。オデッサはウクライナの南にある黒海に面した都市で、日本でいう横浜とか神戸みたいな感じで、異国情緒溢れる街です。黒海も美しく見応えがあるので、ウクライナに来た際は是非訪れてほしいです
「悪友 vol.3 東京」、通販は1月1日受付スタートです!
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