インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




さよなら、2012。

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2010も2011も同じタイトル形式で書いているのでもう新年があけて10日も経って年末年始気分もとっくに抜けきっているけど、それでも未来の自分のために書いておく。2011年末に書いたのを読むと、今だったらこうは書かないなって言い回しもあって、1年ってそれくらいの変化はある時間なんだと思う。それを成長と言うのかはわからないけど。


いろいろあった1年だった。環境が変わった。
大学を卒業して働き始めたのが遥か昔に感じる。1年前の今頃卒論をいじくっていたのが信じられない。
結論から言ってわりと楽しく生きてる。去年の今頃はうわ言のように、マジで働きたくない!!!!とめそめそしてた気がする。大学の友達に会うと、まだ会社やめてないのね、よかったよかった、と冗談で笑われる程度には。でも元気。むしろちゃんと生きてる。数年ぶりに明るく冬を過ごしてる気がする。冬はクソ苦手で毎年鬱状態一歩手前みたいになっている気がするけど、今年は元気。

えー、ここで学生のみなさんに伝えたいことは、稼ぐってすばらしいってことです。
幸福は金で買えるのであった。
去年のわたしでは考えられないぞ!ずっと金欠だったからね!!オトナ最高や!!!
#拡散お願いします アイドルに溺れて破産しそうですが冬コミで書きものしました - インターネットもぐもぐ

働くの悪くないな、と何度も思った。
麺棒でのばすようにただひたすらに空白の時間を練り上げる日々も愛していたけど、今はまた別の方向で楽しい。研究は研究で大好きで没頭してたけど、自分の頭の中や思考の断片を組み替え続ける動きではなくて、外圧が加わってくるなかでどう立ち回るか、の連続になると別の筋肉を使うので違う頭の使い方になった。最初はわからないことばっかりであたふたしているうちに1日が終わっていたけど、少しできるようになるともっと楽できる効率的な方法がほしくなる。「できるもんなら楽したい」。これって大声で言うのは憚られるけど、すごい大事な欲求だよな…ってひしひしと思う。もっといい方法ないんかな?を繰り返し試し続けないと、ただのルーティンだもんねえ。そうならないように気をつけたい。ってほど、何もできてないんだけど。だってまだ9ヶ月だしきっと何も見えてない。

「幸せはお金で買える」って言葉を最近気に入ってよく使ってる。
超冷めてるように聞こえるかもしれないけど、めちゃくちゃわかりやすく夢があると思ってるんだけどな…!大学の頃はマジでお金がなかったので(ATMは1000円単位でしか引き出せないという事実に何度泣いたことか)可処分所得が増えて、世の中こんなにおもしろいことあったんだ、と驚いている。週5日働いていると残りの2日に照準があうので、娯楽的な意味ではそこでどう幸福度を高めるか勝負みたいになるのでわかりやすい。いつもより少しおいしいものを食べたり、突発的に新幹線に乗ったり、タイにダイビングしにいったり、好きな女の子たちに会いに行って叫んだり、男の子の身体はきれいだな…とうっとりしたり、そういうのが未来に待ってるだけで生きるの楽しいかもしれないって単純に思える。くっだらねー使い方してるなって思われる場合があることは百も承知で、それでも自分の幸せ数値は上げちゃえるってわかってるからいいんだ……。別に今のわたしが(そして多分これからも)ほしい幸福なんてそこまで巨大じゃないもんね。クルーザーとか外車とか軽井沢の別荘とかそんなのじゃないんだし。手が届く範囲で「この日まで生きる」理由を並べていくと精神を健全に保てることがわかった。来月は、宝塚、はじめて見に行く。楽しみだなー。


2013年は、もっとちゃんと、ものを書こうと思う。今年もわりとやってたけど
頼まれてもの書くのも、機会があればもっとやりたい。あとはインタビューをやりたい。話を聞いてまとめるプロセスに飢えてる。

弟が見てた吉田豪さんが取り上げられている回の情熱大陸の録画を、夕ごはんの焼き魚をつつきながら眺めていたのだけど、すごくおもしろかった。努力し続けてトップを走る吉田さんと比較するのもおこがましいけど、わたしも話聞くときはいろいろ考えてやってたなーと思った。得意かどうかはわからないけどすごくすきだったの思い出した。うまくできないと悔しかった。(最近、悔しいという感情自体あんまり感じないから、やっぱりそういう感想を抱いてたってことはそこそこの執着はあったってことだよなあ)


ドキュメンタリー映画を撮ってる先輩と一緒に、ある人にインタビューに行った時のことを思い出す。終わったあと彼は開口一番わたしに「無防備だねえ」って言った。僕が普段やってる撮影、極端に言っちゃえば怒らせてナンボ、みたいなところあるから、ひたすらプラスの方向に話をすすめて気分よく話してもらうやり方、なんか新鮮だったわ。
吉田豪さんは番組の中で、インタビューの時はひたすら肯定する、事前に調べた情報から本音っぽい部分を拾い上げてぶつけてみる、話しにくそうな相手にはこっちから質問しないで自分が考えてることをまず広げちゃう、と示す。無防備な人をインタビューするのが好きですね、自分がそうじゃないから、って言う。あの時の先輩の、無防備だねえ、って言葉、聞き手のわたしになのか、話し手なのか、どっちに向けていたんだろう。どっちもかもね。


やっと、無防備でいいかもしれないって思えるようになってきた。その時は、これから気をつけよう、って気持ちでその言葉受け取っていたけど、相手を無防備にさせるためにはまずこっちからそうならなきゃだめなんだもんね。こっちがそうしたってうまくいかないことはあるけど、相手をその気にさせるための必要条件ではあるよね。

狡猾にいやらしい部分と、無防備でへにょへにょした部分と、どっちも同じくらいインターネットでは使ってて、そのバランスを適度に保つの結構気をつけているようには思う。もっと道楽でものを書くんだ。構えないで書くんだ。がんばろう。愛に生きるぞ。偏愛に。