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それなりにファザコンの娘を育てるコツ(になるかもしれない)

どうもわたしはわりとファザコン気味らしい…とこの数年で気付いた。父親と母親だったら父親のほうがすきだし話しやすい。
両親は二人ともとても感謝しているし好きだけど、例えばもし同じ年齢で高校の同じクラスにいたら、わたしは母親とは同じグループではなかった気がするし、父親とは多分それなりになかよく楽しく話せたと思う。(とはいえわたしは女子校出身なので男性のいる高校生活はまったく想像できないんですけどね…)
世の中全体に対する反抗期はあったけど「もう〜お父さん嫌い!!!」(イメージ音声)という時期はこの22年まったくなかった。


で、その理由考えてみたら、わたしじゃなくて父親の姿勢に起因してるように思う。
ので、わたしが「わりとファザコン」になったわけを考えてみました。需要があるかは知りません。
現在お嬢さんがいらっしゃるみなさまやこれから娘を育てるかもしれない若い男性諸君には参考になるかもしれないしならないかもしれません。
あ、もうすでに年頃の娘さんだったらちょっと手遅れかもしれない…けど…


とにかく、仕事の話をけっこうしてもらえた。多分これが一番。
どんな仕事をしているか、今何をつくってるか、どんなことが大変でどんなことが楽しいか、そういうディティールを事あるごとに話してくれた、気がする。
それはすっごいよかった。それは父親個人に対する理解というレベルとは別に、世の中に対する想像力、にもつながったと思う。別に普段から家にいたわけでもないしむしろ小学校高学年になって寝るのが遅くなるまで平日は合わない日のほうが多かったと思う。だから時間というよりもっとピンポイントなディティールです。


例えば、小さい頃オフィスに連れてってもらったのをすごくよく覚えてる。
忙殺されている時期は自宅のあの部屋よりも長い時間を過ごしているかもしれないデスクと、家族の写真が貼られたコルクボードを見た。こんなところなかなか入れないぞ…と子どもでもわかる大きな機械や設備のある特別な部屋を息をひそめて歩いた。廊下ですれ違った人に何回も「あれ、娘さんですか?」って聞かれた。ひと通り見て回ったあとに社員食堂でジュースとお菓子を買ってもらって食べた。
なんか、けっこう覚えてるな…何年前の話だろう。15年以上。
そういう会社、少ないんですかね。可能であれば、みなさん子供を職場に連れていってあげてください。いろんなこと感じると思う。


わたしの知ってる父より知らない父の方がずっと大きな部分を占めるんだろうってわかったし、そう考えられるといろんなことがすごく楽になった。
なんというか、当たり前だけど、わたしとは別の人生じゃんね。
母親に対してそう思うのはけっこう難しくて、それは母親という立場の宿命だと思うんだけど、まぁちょっと今回は割愛。
一般的に言われることと違うかもしれないけど、自分への期待とかコミットが思ったよりも重くないと感じること、って特に親子関係だと信頼つくるうえで大事だと思う。その思えた方が正直になる。


それに準じたことでいうと、「君のためを思って言ってるんだ」って言葉遣いを絶対にしないところも信用してた。
お互い聖人君子だったわけでもなくてむしろふたりともわりと短気で何回も大喧嘩したけど。
もうこの言葉は、ほんとよくない。使いたくない。一気に話す気と聞く気がなくなる。

「君のためを思って言ってるんだ」「わたしのことを思わないで言ってみてくれる?」

という森博嗣の言葉がいつも頭をよぎる。
相手に興味があるからこそ出てしまう言葉だってことはよくわかるんだけどね。わたしがあなたの立場だったならこれとこれとこの条件を並べて比較して考えるけど、って言ってくれたら聞けるんですよ、別に不合理なことを言っているわけではないのはわかっているんです。

人が怒っている理由のうち最も多いのは「相手が怒っているから」である。

っていうのもすきです。ほんとにそうですね…笑


わたしがインターネットを主食にしはじめたきっかけは父親なので、とても感謝です。
「仕事で忙しくてなかなか家にいられない」状態でも、娘と仲良くはなれるよ!って話でした。
これからパパになるみなさん、娘さんとどうぞ仲良く。
ちなみにわたしベビーシッターかなり得意ですよ、お声かけお待ちしてます…!(唐突!)

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◆やまざきはるな

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