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Kindleで幻冬舎本がセールだそうで

幻冬舎電子書籍セールだそうで!!!買ったり迷ったり読んでほしかったりするものを探したよ。25日まで。

Amazon.co.jp: [電本フェス]幻冬舎ほぼ全作品40%OFF(2/25まで): Kindleストア
今週のKindleセール!幻冬舎・翔泳社ほぼ全作品対象の大規模セールや司馬遼太郎『坂の上の雲』など文藝春秋合本版半額ほか - きんどう


さて、最初は森博嗣大先生様から。

神様が殺してくれる

神様が殺してくれる

タイトルと表紙がとても好き。パリやミラノが舞台でこういう空気感、森博嗣作品だとちょっと珍しい気がする。読みたかったけどスルーしてたのでこの機会に買った。

これも珍しい雰囲気。私小説タッチ。

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)

めちゃくちゃに筆が速い人が自分の作家としての収支をさらけ出すってだけで超読みたい。書誌情報だけでぞくぞくする。森先生はすごい。この人が、自称引退済みだという現実。

1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である――総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学


科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

この書評がとってもいい。「個人ではなく、みんなで築きあげていく、その方法こそが科学そのものといって良い」「科学者は、すべてが説明できることを願っているけれど、すべてがまだ説明できていないことを誰よりも知っている」。
seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com


幻冬舎セールとはいっさい関係ないんですが、新レーベル講談社タイガで刊行がはじまったシリーズがミステリィじゃなくSF、人工知能と人工細胞と生きていかざるを得ない永遠に命を永らえさせられる人間の世界、人工細胞とアンドロイドが当たり前になって人間とヒューマノイドがどこまでもあいまいになっていく近未来の話でアツいのでおすすめです。真賀田四季とかミチルとか出てきて過去作品の読者としてもぐっとくる。1作目は得意のダブルミーニングだし、2作目は「魔法の色を知っているか?」っていうタイトルが本当に好き。


小説。

有頂天家族、まさか続刊が出るとは!!とびっくりしただけで読んでいなかったので買った。アニメも好きだったな~。しかし森見登美彦作品を読むと自分の文章のリズムまで変わってきて気持ちがいい。タブレットスマホの画面でテンポよく読むのが楽しいよ。

ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

「わかるー、共感ー、なんて軽々しく言えないしこの本読んでそう簡単に言うやつは信用しない。男も恋愛も結婚も出てくるけど、ただもうどうしようもなく、ここで生きてくしかない女のあるいは哀しくも永遠に女子でしかない人たちのお話だった。女女女。」「しかし、わたしは東京“しか”知らないのだよ、それはある意味なんて貧困なのでしょう」「灰色で砂っぽくてそこかしこが錆びたロードサイドの変わりばえしない景色の中にあるでかいショッピングモールと隣の廃墟の落書きに色付けられた生活を知らない」――と2012年の私が書いている。

わたしの神様 (幻冬舎単行本)

わたしの神様 (幻冬舎単行本)

「私には、ブスの気持ちがわからない。」って書き出しの破壊力よ。
cakesで冒頭が読める。
私には、ブスの気持ちがわからない。|わたしの神様|小島慶子|cakes(ケイクス)

凍りついた香り

凍りついた香り

「今でも彼の指先が、耳の後ろの小さな窪みに触れた瞬間を覚えている。まずいつもの手つきでびんの蓋を開けた。それから一滴の香水で人差し指を濡らし、もう片方の手で髪をかき上げ、私の身体で一番温かい場所に触れた」。小川洋子の冬の湖みたいな文章はいつまでも特別な感じがする。

アムリタ (上)

アムリタ (上)

ハゴロモ

ハゴロモ

ああ、吉本ばななを読み漁った日々よ……私の血と肉。アムリタ、人生でいちばん読んだ本の1つだ。結構幻冬舎から出しているのでいろいろある。


とっても面白くてわかりやすい。素粒子と量子物理学と宇宙!超ミクロと超巨大!村山先生の本は全部好き。

言わずと知れた。タイトルからしてかっこいいし、中身もかっこいいし、シェフは戦士だし、働くということはすごい。


貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎単行本)

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎単行本)

読みたかったけどなんだかんだ買ってなかったのでこの機会に。ほんとだよ、我々はいつまで女子でいられるのか。女子会していられるのか。

中身漫画なんですね。ちょっと読みたいけどどうしよう。

こないだ出たばっかりのもセール!これタイトルがタイトルだけど中身は凄まじい切れ味なので、なんか、うん、「恋より楽しいことがある」みなさんは読んだらいい。電車の中で広げるのは微妙にはばかられるので電子書籍だとよさそうだね!!
書評が面白かったので借りて読み始めて今まだ数十ページなんだけど「私も合コンさしすせそ的なものを実践しながら『こんなことしなきゃモテないなら死んだほうがマシだ』と思っていました」「恋愛はキノコ狩りに似ています。素人はいざ森に入ってもどこにどんなキノコが生えているかわからない」「見た目を変えるのはメンタルを変えるよりも手っ取り早い」「自意識過剰だからといって銃殺されるわけじゃない」とかロックな文言が並んでて、いいです。なんかこう羅列すると、あ~そういう本ね~って感じに思えるけど、実際読んだ方が、なんだろう……勢いあるしごめんなさいって気持ちになる。ほんとなんなんだろうね、人生にとって、恋愛って、マジで……。
www.excite.co.jp


幻冬舎セール、前回は逃していたので今回はちゃんとラインナップながめられてよかった。
Kindleは幸福な悪魔の道具!


またもやセールは関係ないですが歪んだアラサーもそうじゃない人も読むべき漫画「波よ聞いてくれ」、2巻もアクセル全開で中央分離帯をぶっ壊しそうなグルーブ感で最高でした。