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インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




約束の地・東京ビッグサイトはこの夏も戦場だけど楽園で幸せでした(C86)

夏コミに行ってきた。今年は初めてサークル側もやってめっちゃ楽しかった。


コミケ、初めて降り立ったのは何年前だろう。そんなに昔の話じゃない。いろんな人に「戦場だよ」って聞いてたからかなりびくびくしてたけど、夏も冬も何度か重ねて思うのは、戦争は戦争だし暑いし寒いし体力使いまくるけど、それでもシェルターとか楽園って感じが強くて来る度に幸せになるし元気でるよってことです。次も楽しみだな、を繰り返して、今に至る。

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会社に行くよりもずっと早く起きて、必死でたどり着く約束の地・東京ビッグサイト。はあ。他の即売会やらビジネス的な展示会やらアイドルとの握手会やらで一体年に何回来てるのかちょっと自分でもわからないけど、それでも夏と冬のこのイベントがいちばんドキドキする。約束の地って感じがする。そびえたつ神殿。

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混雑した会場しか知らなかったから、開場を待つひそやかでひんやりした東ホールにざわざわした。あたりまえだけど、人間がいなかったらただの空間でただの箱なんだって思った。いつだって生気にあふれてる場所だし元気が出るけど、それを作ってるのは4つくっついたら消えそうなくらいたくさんの人たちだ。目が覚めるのを待つ午前9時は新鮮だった。


一般参加の方の待機列はこちらでーす、サークル参加の方はこのまままっすぐでーす。そんな声を聞きながらりんかい線の駅を降り立ってふわふわと歩いてるあいだでなんかもう涙ぐんでしまった。気持ち悪い。好きだってエネルギーがそこかしこに満ちてて、同じものを好きな人がこれだけいることが目でわかって、全然違うものを愛でててもお互いの好きなものをちゃんと尊重してて、って、奇跡みたいな場所だ。すごいな~!


イベントでサークルの列に並んでいる時、最後に来た人が「最後尾」札を持つ、次に次に渡していく、その行為がとってもいいなっていつも思う。「代わります」っていう一言だけで謎の同志感がある。売り手と買い手だけど、お客さんだけど、みんな「参加者」だから快適に過ごすために少しずつできることをするのだ。もちろん人気の本だと争奪するようなこともあるからライバルって面もあるかもしれないけど、そんなことよりいろんな選択肢や予定の中から今この瞬間このイベントを選んでここまで来てこの列に並んでる、しかも同じような人たちが隣にこんなにいる、その上みんな同じものが好き…って現実に、なんだこれは!!すごい!!ミラクル!!って何度でもなる。

コミケだとさらにジャンルを問わずそれぞれがそれぞれの好きなものを見ていて、もうそんなの、すごい。それぞれの目にそれぞれの幸せな世界が映っていてわたしの知らないことが想像もつかないことがすくってもすくいきれいくらいある。なんてすばらしいのでしょう。未来は明るい、揺るぎない!


ライムベリー - 世界中にアイラブユー(PV) - YouTube

コミケのスタッフさんを見てると、あー文化祭みたい、って思う。でも中学高校大学の文化祭で実際こういう立場で仕切ったり運営スタッフをするのはきっとこういうタイプのみなさんじゃないから、そこもすごくいい。楽しいは何度でも何歳でも作れる。

人気あるサークルさんの列が2つ接近しててよく分からなくなってしまって若干並んでる人たちもいらっとした空気になってて、なかなか動かすのも難しい位置でどうするんだろうって感じの時があった。しかもこの列を仕切ってる若い男の子は若干頼りなさそう。というかわりと雰囲気にのまれてあわあわしてる。

そこにひょろっとしたお兄さんが登場して、さも簡単に「はーーい、じゃあこっから後ろの人は移動しますねーー」って言って、彼にも同じことするよう指示した。それで「こいつ頼りないでしょ、スタッフやるの初めてなの。その上コスプレで来てるんだから浮かれてるよねえ。でも気合入れてきたってことだから多めにみて!はい君はちゃんと声出す!お姉さんたちこわくないから!」って言った。列があたたかく笑う。なるほど~こうやって「共犯者」にするんだって思う。頼りなさそう、が一瞬で、頑張れ~って気持ちに変わる。

その後も彼は何度かあたふたするシーンがあったんだけど、その度に先輩たちは(何人かいた)なになにしなさい、って言うだけじゃなくて目の前で1回やってみせる。それで真似しなさいっていう。イベント運営では常識なのかもしれないけど、美しいなーって思った。だって仕事でも部活でもない、この1回のための上司と部下だよ。来年もあるかもしれないけどそういうことでなくて。マニュアルがある上で、なのは当然として、たくさんの人のいろんな感情がうずまくなかで優しさと合理性を忘れずに周りをよく見て対応し続けるの、きっと高校生の若い彼にはものすごく勉強になるだろうな、とってもいいな、って思った。先輩の皆さんもかっこよかった。いつもいつもありがとうございます、ありがとうございます。

あ、今回いちばんうぎゃー!!ってなった瞬間は、弱虫ペダルの小野田坂道くんコスのスタッフさんが「はいこの列ここまでこっち~」って“引っ張ってた”時です。小野田くんがチームを連れて(?)先頭を走、じゃなかった歩いてる(?)……どきどきどき。


コミケ行ったよ、っていうとエロいあれこれとか男の子同士の薄い本のイメージを持たれがちですが、3日目の評論コーナーとか特に、社会科見学としてめちゃめちゃ楽しい。ので自慢します。

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島本和彦原作のドラマ「アオイホノオ」で原画執筆&漫画指導してる一本木蛮さんの現場レポ「アツイホノオノゲンバ」超おもしろい。あのシーンのあれはどうなってる!とか超超超細かくてドラマと見比べながらだと大変楽しい。そして柳楽優弥くんはじめ俳優陣のエピソードがいちいちかわいい。
80年代っていう中途半端な時代をリアルにするのはすごく大変なんです…って話に、そうか~ってなる。わたしの年齢にとってはあの時代ってすでにファンタジーなんだけど(まったく知らないし想像もつかない)例えば自分の親にとってはノスタルジーだからその捉え方の差がすごくおもしろい。父親に貸してあげたら喜んでた。

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食べ物やお酒の本も多くて楽しい。列の端から端まで見ながら物色してまわる。ウイスキーとかそんなにすきじゃないのに表紙がかわいいから買っちゃう。読んでたら興味出てくる。ハッピーサイクル!!

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「カップリング表記データブック(1982-1999)」はすごく買いたかったやつでうれしい~!内容は、タイトルの通りです。カップリング表記の変化とかジャンルの盛衰とかが分かる。すごい!id:Tarte41さん、ブログもとっても好きです。
【2013年総括】コミケカタログカップリング表記調査(第1回) - あまあまくろにくる
【コミケカタログで90年代のカップリングを調べてみた】第六回:1994年はジャンプ復古の大号令! - あまあまくろにくる
pixivニコ動のデータ本も楽しい……。こういうのをきちんと形として残すの、文化をデータに変換するの、同人誌の超偉大な仕事だなって思います。

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デザイン関係の本。左の本はとにかく装丁が超綺麗でひらくのがもったいなかった。


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親愛なるお姉さま方の新刊も買いました、久谷女子便り第8号。毎回シックな装丁でどっしり重たくて手にするだけで満足感ありまくる。そ、そのせいでまだ読んでないけど……。「外国の洗剤」はフルカラーで延々洗剤レビューが書かれてるんですが、ただの洗剤なのにめっちゃ絵になるところもアツいしきちんと評価してあるのもアツいので買っちゃった。こういう熱に触れられるコミケ大好き。

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ラブライブ!の3次元アイドルパロ本。いやーもうまず「月刊ワンダラ」ってだけで、この表紙だけでアイドルオタクには一発でネタ元がわかるし、中身も!!!すごい!!!超楽しい!!!ラブライブ、みゅーずちゃんの名前くらいしか分からないよいい加減早くアニメ見なきゃって思ってはや数ヶ月の怠惰な人間なのですが、この本読んで、あ~~もっとちゃんとわかりたい~~ってなってついについに重い腰をあげました。推しを見つけなきゃ……(使命感)。
【C85】月刊『ワンダラ』特設サイト・3日目東ミ06b

会場では握手券と生写真がランダム封入のおたくに優しいお遊び!エリーチカ!わーい!何話そうかな!

会場で見た瞬間、か、買わなきゃ……ってなる本が毎回何かしらあるのですが今回はこれでした。

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コピー本。100円。「アヒルちゃん in 大阪・中之島」。ヤバい、まったく何なのかわからない。どういう本なのか全然わからない!!!(興奮)

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中身は淡々とアヒルちゃんの写真兼解説です。大阪・中之島に浮かぶ黄色いアヒルちゃんがいろんな角度からおさめられています。とってもシュールです。結構何年も前からのってます。めくってもめくってもアヒルちゃん。最高。


 
というわけでこの夏も楽しかったぞ!暑すぎた夏の終わり!
一気に涼しくなって、もし仮にアイスバケツチャレンジが1週間遅く日本に上陸してたらきっと全然流行ってなかったね?と思いながら、たった2週間前のあの汗だくの東京ビッグサイトに思いを馳せます。終わったあとはもう疲れるから行かないよ……と思ってるけど、あと数ヶ月したらそわそわしはじめるんだ。そういうものですね。日本に生まれてハッピーだね。