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アニメ制作現場のお仕事アニメ「SHIROBAKO」、元気出る大好き(年明けも続く)

TVアニメ「SHIROBAKO」がとってもおもしろい。今年は10月後半があまりに身辺がバタバタしていてドラマもアニメもクールの最初に全然チェックできなかった。SHIROBAKOも最初は見てなくて、少し生活に余裕が出てきたころに複数人にすすめられたから見たのだけど一気にハマってすごい勢いで見た。最高だ~~~! 元気出る。あと、泣ける。有名人じゃなくたって個人の名前でやってなくたってあなたの仕事は必ずちゃんと尊い。

TVアニメ「SHIROBAKO」公式サイト

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シロバコとは映像業界で使われる白い箱に入ったビデオテープの事でありひとつの作品が完成した際に、制作者が最初に手にする事が出来る成果物である。イラストや写真等で華やかに作られている販売用パッケージと比べれば、白い箱に入っただけのテープは地味かもしれない。しかし、そこにはクリエイター達の想いが詰まっている。

この物語は、5人の夢追う女の子を中心に、シロバコの完成を目指し奮闘するアニメ業界にスポットを当て日々起こるトラブルや、クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といったアニメ業界の日常を描いた群像劇作品である。
そして、5人が共に目指した夢への挑戦。その先に見出す希望へと続くサクセスストーリー。
そう、アニメの今がここにある…

簡単に言うとお仕事もので、TVアニメの制作現場を描いてく話。っていうと動きが少なそうだけど、キャラは立ってるし、うわー!ってなるハプニングもどんどん起こるし、テンポよく進んでく。制作進行の新人・宮森あおいが社内外のいろんなトラブルをなんとか切り抜けてく。みゃーもり(愛称)がんばれがんばれ!って気持ちになる。

作打ち、撮影、回り込み、コンテ撮、作監、動画検査、動仕、ダビング、色指定……もう最初から容赦なく知らない単語出てきまくるのにときめく!!!!知らない世界を見せてくれるの大好き!!!本編では全然説明してくれないんだけど(そこがいい)、公式Webサイトに超細かい用語説明やら進行表とか載っててこれを見るのもまた楽しい。あと人の名前とか具体的な作品名とかもいろいろパロディでその元ネタを解説ブログやWikipediaで知るのも楽しい。詳しい人が見るともっと発見が多いんだろうな~!でも知らなくても全然楽しめる。
SHIROBAKO - Wikipedia
アニメ業界の者だけど「SHIROBAKO」12話を詳しく説明する!! : あにこ便

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さすがにわたしでも分かった事例(12話)。声もそっくりだった……笑


アニメ業界……どころかアニメにも対して詳しくないんだけど(Aパート、Bパート、Cパート、の意味を最近知った)それでも面白いのは「働く」ってことに対して真正面から描いてて、そこに過剰なドラマ性がいい意味でないからだと思う。何か特別なことが起こらなくたって、1つの仕事をみんなで少しずつ進めていくことは、完成に一歩一歩近づいていく様は、当たり前のようですごいことなんだなって素直に思える。役職によって物事の優先順位に差があったり、大事にしたいところが違ったり、いろんな思惑をすりあわせて1つのものに向かってく。アニメ、ほんとに何気なく見てるけどものすごくたくさんの人がものすごく細かいところまでこだわって悩んで議論して、こうやって映像になってるんだな~って思いを馳せてじーんとする。アニメはあくまで1つの形であって、世界のすべてのものはそうやってできてるし、自分のちっちゃい仕事だって何かにつながってる、って思って元気出る。


いくつも好きなシーンはあるんだけど、12月25日に放送された12話、1クール目の最終話ほんとにボロボロ泣いてしまった。いつも結構うるっときてしまうんだけど、12話は本当に好き。
『SHIROBAKO』12話感想 1クールの締めに相応しいめちゃくちゃ熱い展開!杉江さんカッコ良すぎる:萌えオタニュース速報

武蔵野アニメーションの手がける「えくそだすっ!」の最終話が進行ギリギリで追い詰められてて、クライマックスの馬の大群が走り抜けるシーン、どうするよ……作画カロリー高すぎてこのめちゃくちゃなスケジュールじゃこなせないよ、何か諦めるしかないんじゃない?ってなって万策尽きそうになってるところで、一筋の光明が。

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どんな立場の人でもそれぞれの悩みがあってそれに大小なんてないんだよな~~悩みなんてなさそうな、一見完璧に見えて尊敬しかないような人でも何か抱えてるんだよなぁ。自分を活かせるポジションを仕事を発見してもらえるのは幸福なことだなって思う。この人は萌え絵なんて描けないしなぁ、と思われてたし自分でもセーブしてたベテランアニメーターの杉江さんが、かっこよくてかっこよくてかっこいい。


あと、宮森あおいちゃんはじめ、ムサニスタッフにも高校のアニメーション同好会の仲間としても、働く女性がたくさん出てきてその描き方が本当に好き。嫌らしくない。頑なでもない。

宮森さんは、新人だけどよくあるドジっ子じゃなくて、むしろめちゃめちゃしっかりしてて先輩からの信頼も厚くて、頼まれた仕事を粛々とこなして、でも「結局わたしの夢ってなんだろう?毎日必死だけどこの先って…」って悩む。アニメーターの安原絵麻さんはキャリアアップも早くて傍から見たらこなせてるのに真面目だから壁にぶつかるとぐるぐる考えちゃって落ち込んじゃう。CGクリエイターの東堂美沙さんは会社が車の造形専門で、入社してからホイールしか作ってないよ、転職したほうがいいんだろうか、いつかキャラクターを動かす仕事がしたいのにこのままじゃだめだ、まだ1年も経ってないのはわかってるけど、でもいつになったら?って悩む。今はかっこよくて会社を支える先輩たちも、いろんな悩みの先に今があるってじわじわわかる。

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働く女をフィクションとして描くのって、変に女の意地悪さ(ファーストクラス)あるいは逆に女の捨て方(働きマンとか)にクローズアップされがちだなって思うけどSHIROBAKOはそのバランスというかニュアンス、自然な視点が上手だなって思う。角を立てずにその場をおさめる、とか、同性だから相談しやすい、みたいな局面って現実ではあることで(性別をウリにしてるとかじゃなくて…うーん、上手く言えないけど)。みゃーもりが先輩の矢野さんに「アメとムチを使いこなすの、誰でもできるわけじゃないから、あんた制作向いてるよ」って言われるシーンが好き。近くで見てくれてる誰かがハッキリ言葉にして自分の仕事を肯定してくれるのってすごい支えになるよねえ。


あと、見た人全員が思うことだけど宮森さんと働くもう1人の新人制作進行・高梨太郎くんが「それはあかんでしょ!!」をしまくりで地雷踏みまくりで頭抱えること必至!自分の身近な人を思い浮かべたり、昔の過ちを思い出したりして、ものすごく背筋が伸びます。「だからぐだぐだ迷ってないで、はよ相談しろって!!!!」「お前の『だいじょーぶです!』は信用できんわ!!」って具体的にイラッとできるので自分も気をつけよう…と心から思えます。タローくんありがとう…(?)


SHIROBAKO 第1話 ‐ ニコニコ動画:GINZA
1話は無料公開してますし、年が明けても2クール目が続くのでリアルタイムに追いつけますよ!
触れ込みでは「高校の同級生がいつか一緒にアニメを作る夢に向かって……」って感じだったけど1クール目はあおいちゃんと絵麻ちゃんのいるムサニの現場が中心だったから年明けからはもう少し5人のシーンが増えていくのかな。
回収されてない伏線いっぱいあるし続きも超楽しみ!!!ナベPにもっとときめきたい。


追記:
GYAO!で1月5日まで全話無料配信してた~!!!!