インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




「最近流行ってる○○」はNGワード

この前、高校生の女の子と話す機会が久しぶりに会った。
ケータイを見せてもらって質問攻めにした。自分の見てる世界が違う人達の使ってるいろいろに興味がありすぎる。2,3歳違うだけで常識が全然違うからおもしろすぎる。親戚の子どもとかに法事や正月に会ってもゲームとか漫画とか雑誌とかアニメとかを横から覗いていろいろ聞きまくれるのでつまらない一族行事でも全然飽きないので得な性分。大好き。


気付いたのは「最近流行ってる○○」っていうのはNGワードだってことだ。

最近流行ってるアプリ、最近流行ってる音楽、最近流行ってるゲーム、最近流行ってるプリ機(プリクラの機種のこと)、最近流行ってるコンビニのお菓子、最近流行ってる顔文字、最近流行ってる漫画、最近流行ってるボカロ曲、そういうのいっぱい聞きたいんだけどこうやって聞いたら絶対に教えてくれない。彼女たちの行動原理はそっちが先じゃない。実際どうにしろ、気持ちとしては「流行ってるから」が判断基準じゃないのです。

まぁ考えてみれば自分も、流行ってるから使ってる/見てると思われるのすごい嫌だったな~と思い返す。っていうのと、単純に「流行ってる」って概念が喪失してきてるのかなって聞いてて思う。

例えば画像加工やゲームのアプリのこととか聞くと顕著なんだけど、みんなどんどん乗り換えるしいっぱい持ってる。新しいのどんどん探す(当然、無料のやつ)(有料のなんて最初からほぼ眼中にない)。「流行ってる」のを聞くと「別に流行ってるわけじゃない」って言う。じゃあどうやって新しいのに行き着くかっていうと友達の口コミだ。この加工かわいいね、どのアプリでやったの、あっこれだよーこないだから使ってるけど結構いいよ、えーなんて名前?教えて教えて、の世界。仲間内で交換してる情報だから強いて言えばその中では「みんな」が成立する。でもそれが外からどういう位置づけなのか気にしてないしそんなに必要な情報でもない。だから「流行ってる」って言わない。

人によってはApp Storeのランキングとか見てるのかもしれないけど、当たり前の共通意識ではなさそうな気がする。っていうか彼女たちが乗り換えていくアプリ、しかも無料のなんて、ものすごく大きく機能やシステムが違うことってそこまでなさそうなので、いろいろ使ってお気に入り見つけてサブでいくつもみたいな感じがする(このへんはわたしの印象なので実際どうかはよくわからない)。

パズドラやLINE POPは「流行ってた」に入るけどそれも「うーん、もう下火。好きな子はまだすごいやってるけどみんなって感じじゃない」だし「そのあとに続く感じのは別にない」って言う。でもこの状況で「流行ってる」ってみんながなんとなく思うものにのぼりつめたのはすごいなって思う。

LINEはその中にすらいないから、もうインフラだから、もっとすごい。その閾値がすごく気になる。LINEはいつから彼女たちの中で「最近よく使う、便利」から「あって当たり前」になったんだろうって思う。