インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




今期見たいドラマが多すぎて録画消化が追いつかない

ドラマをチェックしはじめたらやめられない今クール……。毎週見るの大変!!(嬉々として)
これ以外にもまだ見たいのあったけど断念。2話or3話まで見て継続視聴今のところ決めたもの。


最高の離婚
最高の離婚 - フジテレビ
かなり褒めている人多いですが、納得すぎる、すっごくいい。登場人物のキャラ設定も、細かい描き方もカメラワークの感じもおさまりがよくて見ていて安心感がある。
あーもう!!!って頭はたきたくなっちゃう瑛太と、うわああああちょっとー!こっち来て!って手をひっぱりたくなる尾野真千子さんの夫婦が、離婚する!って決めたところからはじまる。そこにかぶさってくる妙にアンバランスでぐらぐらした感じにドキドキしちゃう真木よう子さんと綾野剛の新婚カップル。この2組がなんやかんや。
瑛太がいいですねとにかく!!!! シリアスな役が多い気がするけど、この役すごい合ってる、コメディ俳優としてすっごくいいと思う。一歩間違うとただウザったいだけの男をコミカルに、愛しく演じられるのは脚本の妙も含めてすごい。
それぞれの役の小さいエピソードもいいよね…。かなりキャラが練られてて、ドラマになってない部分にもものすごく細かく設定が決められてるんだろうって想像がつく。その奥がちゃんとある感が、薄っぺらくないところが、ビンビンこっちまで伝わってくる。しかしねー、餃子つつんでる男子、をときめきの対象として発見させたのは革命的だよ…。完璧です。新しいジャンルです。嫁の親戚の集まりで嫌々カラオケやらされてワンフレーズだけ歌ってみると、超いい声ですっごいうまくて、周りがみんな、え、マジで!?みたいになってもう1曲やれよ!って言われるけど逃げちゃうシーンとかもいいですね(ピンポイントすぎる…)。
あと、エンディングが最高。中目黒あたりに暮らす彼らの日常のいろいろが繰り広げられた本編のあとに突然、ドレスアップした4人がダンスホールで踊り出す。桑田佳祐の声をバックに。その落差。パーティ!脈絡なくアッパーに気持ちで終われる感じがイケてる。最後までリアルに終わったらつまらん。


まほろ駅前番外地
ドラマ24 まほろ駅前番外地:テレビ東京
同クールに2作品同時出演の瑛太と三浦しをん作品御用達?(「舟を編む」の映画に出る)の松田龍平のコンビ復活。
わたし自身がめちゃくちゃ町田っ子なので、ロケで出てくるシーンがわかりまくってそれだけでにやにやしちゃうわけですよね…。うわーあの道、あの商店街、あの松屋、そういう。
瑛太さんはこっちではまた全然違う役ですけど、まぁ松田龍平がずるいよね。ずるいです。話もオムニバス系だからそんなに一生懸命セリフを追いかけなくても次回見るときに支障ないので、ごはん食べたりインターネット遊びしながらながらで見ています。


泣くな、はらちゃん
泣くな、はらちゃん|日本テレビ
いやー、いいね。長瀬くんも麻生久美子もめちゃくちゃハマってていい。
不幸な役の方が輝く女優(当社比)上位にランクインしてる麻生さんがすばらしく幸薄い感じでアツい。かまぼこ工場で働いてて気が弱くて同僚のオバちゃんにいびられたりして、その鬱憤を家に帰って大学ノートに書き散らす漫画で晴らしてるっていうそのバランスね!!「なんなのあれ!おかしいでしょ!」とか登場人物に言わせるっていう。
漫画の登場人物が"生きている"2.5次元世界とかまぼこ工場が稼働する三次元世界が交互に出てきて入り交じってテンポがよくてあっというま。漫画のイラストがかわいくてかわいくて…!テレビ映えする線の強い絵なのに鉛筆っぽさがあってとってもいい。
あとはもうね、長瀬くんのハッピーオーラが、ポジティブエネルギーが、無敵すぎる。脚本の人もあて書きしているらしく超ハマり役。声がでかくて大口あけて笑って元気がないときはちょっとうっとうしくて、でもあとから思い出すとくすっとしちゃう、そういうキャラクタがめちゃくちゃよい。
1話の最後に長瀬くんが歌う、もとい描き手の麻生久美子に歌わせられる曲の歌詞。「だからお願い かかわらないで そっとしといてくださいな だからお願い かかわらないで 私のことは ほっといて」。超シンプルなコード進行に乗っかった、彼女が世を憂いながら書いたこの歌詞がこれから変わってくるんだろうと想像つく。楽しみ。


ミエリーノ柏木
ミエリーノ柏木:テレビ東京
想像以上におもしろい。30分だからさくっと見られるし柏木さんの下品にならないコメディエンヌっぷりがすごくよく出ててにやにやしちゃう。脇を固めてるのがキングオブコメディの今野さんと佐野史郎だってところも画面のバランスがよくていい。なんていうか、きれいすぎない。柏木さんも美形ではないから。そこがまたぐっとくる。
別れさせ屋」のスタッフ3人が毎週違うお客の恋愛トラブルを解決っていうかぶった切っていく話。とはいえ別に修羅場におののく感じでもなくて、うわーこういうカップル…あかんで…って感じなのがゆるゆる続く。同じオフィスビルの女2人と付き合ってるんだけど両方と一気に別れたいんだよね、留学中の嫁がそろそろ帰国するからさ、あ、そうなんですダブル不倫なんですよハハハ、とか、GPS持たせられて位置情報トラッキングしてくるような超束縛女と別れたいとか、毎回お客さんが違う。「あの男、最っ低…わけわかんない」「お前は嫁さんタイプだからわかんないだろうなー」「ぬるい女だなー」「それどういうことですかー!」
なぜか毎回途中に、突然秋元康が登場する。柏木さんを呼びつけて、ビルのベランダみたいなところで恋愛的な説教をする。このドラマを通じて視聴者の皆さんと一緒に柏木に恋愛を学んでほしいわけよ、きれいなものばっかりじゃないじゃん?って言う。恋愛禁止を敷かれた世界に囲われた子に「AKBのプロデューサーとしてはそりゃ安心できるけど柏木のプロデューサーとしてはさあ、いいこすぎるんだよね、もっと危ない橋渡ってこうぜ」「だってもう21歳だよねえ。お前そのままじゃヤバくない?」って言い放つ。その錯綜感が結構すき。だって本気でオッサンが女の子に説教してるもん笑。フィクションと現実の境目が溶けて。恋愛ドラマに主演させるんじゃなくて、恋愛ドラマをウォッチする側にキャスティングするのがおもしろいですね。


心療中―in the Room―
心療中―in the Room―|日本テレビ
稲垣吾郎扮するスクールカウンセラーが毎回誰かをカウンセリングしていく、一部屋の中でで繰り広げられるお話。イスラエルのドラマが元ネタ?らしい。
自殺とか精神異常とかセックスとかゲイとか、出てくる単語がいちいちシリアスでぎょっとする。BGMも迫力ありすぎて不安がマジで煽られる。穏やかに話してると思えば急に早口にまくし立てて強い目で睨みつけてセリフの応酬が続いて。まるで尋問するように会話のほころびを指摘するカウンセラーと言葉を詰まらせる話し手の男の子のガチな戦い。サスペンスみたいな推理モノみたいな、そういうドキドキ。ジャニーズドラマなので(?)若手の子がたくさん出てくるんだけどそれも楽しい。この事務所は本当に層の厚さがすごいね。。
ここからどんどんそれぞれの境遇が絡み合っていくんだと思うんだけどどうなるのかな~。稲垣吾郎の妙な気迫も、絶対ただの「カウンセラーさん」で終わるわけないしなー。


書店員ミチルの身の上話
書店員ミチルの身の上話 | NHK よる☆ドラ
ええっと、とにかく30分ずっとイライラする笑。戸田恵梨香麻生久美子に続き、不幸な役のほうがいいなって思うタイプ。醸し出る幸の薄さがすごい。それはあかんでしょ!!とテレビのこっちから怒鳴りつけてやりたい衝動にかられる選択を続ける。友達も職も失う。仮病とかささいな嘘とか中途半端に塗り固めて休んだりドタキャンしたりしてなんとかなるだろって思うのはやめよう…って思わされる大変教育上よろしいストーリーです…。
職場の先輩数人に頼まれて宝くじをまとめて買いにいったらなんと2億円あたっちゃう。しかも、5000円でお釣りちょうだいね、を2人から請け負うと1枚300円の宝くじは1万円出すと頼まれた枚数より1枚多く買えてしまうんですね。ど、どうしよう…2億円…というところまで話進んでる。
これからますます不幸に転がるのかなんとか幸福になれるのか、はたまた2億円ていう現実感のないお金がどうなるのか。がんばれ戸田恵梨香。原作はあえて読まないぞ。


熱量が高いのが多くてアツい。楽しいよー。
ドラマって最大公約数的に、みんなこうしたら見たいんでしょ?みたいな制作側の怠慢が見えるとびっくりするくらいおもしろくならないんだろうなあきっと、とすごく思う。フェチズムが透けて見えるとぞくぞくするね。「家政婦のミタ」の驚異的なヒットがあったあと、テレビ局におけるドラマ制作への意気込みは変わったのかな。とか気になる。連ドラをちゃんと見るのが久々なのでそのへんの肌感覚がわからん…。
というわけで、あれだ、テレビ大好き、ますます加速している。