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コンテンツの無限消費のための「副音声」楽しそう

副音声を売る、というビジネスはどうか。コンテンツに乗っかるコンテンツ。Mon Jan 02 09:45:12 via TweetDeck


さてさて、まったく自分の中でもまとまっていませんが、書いておきます。忘れちゃうからね。すぐに。ちょっと長くなります。

まず、前回の月9が内容は(個人的には)非常につまらなかったんだけどある意味おもしろかったのです。
まずタイトルが「私が恋愛できない理由」だったわけですよ。「ついに俺たちがトレンディドラマ(死語)になれる時代なの!!」と思って期待して見始めるわけじゃないですか。そしたら1話目から「相手には親友扱いされてるけどやっぱりすき…」「本当の恋なんてしないって思ってたけどバス停で出会っちゃったちょっとやんちゃで少年ぽいおじさんがちょっと気になるかも…」「(視聴者にはまったく魅力の伝わらない)会社の上司がすき…」とかなってていきなり、おい!それが!恋愛というんだぞ!とこじらせた女の子たちの心を入り口から破壊していったのですね。フジテレビが恋愛なしで月曜9時のドラマつくるわけがなかったですはいわたしたちが悪かったですごめんなさい!!!
で、まぁとりあえず内容はともかくTwitter上がすごいおもしろかったんです。「初デートで井の頭公園のボート乗っちゃうんだ…www」「30代後半夫婦でその会話はないよ!!!」「倉科カナは『主人公の別れた彼氏の今カノ』役が多すぎませんか?そういうニッチ路線狙いの女優なんですか?」「こんだけ男性陣に問題があるとこのまともそうな男性にも何かあるとしか思えない!DVか!?マザコンか!?」みたいなつっこみ大会だったんです。楽しいからTwitterでわーきゃーやりまくっていたら、月曜9時が不覚にも習慣になってしまった。
だいたい大学の研究室のテレビで先輩といっしょにわー!とかきゃー!とかないわー…とか(主にわたしが)言いながら見ていたのですけどあるときわたしがいなかったときがあって、後日先輩に「月9はあなたと見ないとおもしろくなかった!!!」と言われたのです。ほほー、そういう面白さの付与もあるんだなあ、と思いました。わたしはこういう茶番みたいなお話に愛のあるツッコミをいれていくのが大好きです。


そして年末といえば、紅白ですよねえ。紅白は2010年もそうだったのですけど、とにかくタイムラインが連動してておもしろい。
「ちょwwAKB大安売りすぎるwww」「ミッキーたちがNHKホールにいるってことは舞浜には今どのキャラクターもいないってことなのか…ごくり…」「嵐の演出がチームラボ!!」「小林幸子キタ――(゚∀゚)――!!」「マミるはもう古い、これからはサチる(キリッ」とかそういうのが繰り広げられる。ガキ使見てる人とか除夜の鐘付きに向かってる人とか温泉でごろごろしてる人とかもタイムラインにかぶさってくる。む…仲間由紀恵がメイドだと…?とか気になってチャンネル変えちゃったりする。


2ちゃんの実況板もまったく同じだけど、あるコンテンツを元に上乗せして遊ぶのってとっても楽しくて。その場(っていうのが何を指すかはあいまいだけど)にいるひとが見ている方向が同じで、一緒に笑ったり笑ったり突っ込んだりできるので、自分も参加してる感じがすごい。「みんな」に埋没してく楽しさ。
結局もう、「ながら」だよなあ。Twitterしながら、メール打ちながら、チャットしながら。何をしていてもケータイかパソコンはかぶさっているような気が個人的にはしてる。おもしろいものはおもしろかった!と言いたいし、おいしかったものは見せびらかしたいし、みんなが楽しそうだと一緒に楽しみたくなる。
そして映像は、やっぱり強い。ラピュタしかり。


紅白歌合戦は去年から、テリー伊藤をメインに、副音声で「紅白裏トークちゃんねる」というのをやってる。わたしはこれをほぼずっと聞いてた。
参考:紅白副音声は今年もたのしかった - Togetter
これはステージで歌われている歌をびっくりするくらい無視して(!)まるで居酒屋でちいさいテレビを見ながらしゃべっているおじさまのように(!)テリー伊藤およびたまに参加するゲストでツッコミを繰り広げる音声なんですね。別にテリー伊藤細川たかしがよくゴルフに行く話はいいから!!!とかなりますし、「この人歌うまくなったよね〜俺が言うことじゃないけど」みたいなまるでうちのお父さんのようなことを垂れ流しているのです。
なのでわたしはあの夜、紅白歌合戦というコンテンツの上で、副音声をいうコンテンツを聞きながら、それを実況してTwitterのネタにしていくという三段構造で生きていたのです。ははは…なにその熱情


でもすごくおもしろいなーと思った。同じコンテンツにいろんな角度から光があたる。
同じ紅白でも、カメラワークめっちゃ詳しい人たちと、照明フェチな人たちと、AKBヲタと、ジャニヲタと、それぞれが副音声やってたら、多分話すことが全然違う。自分がとっても大好きなことにうんうんうなづきながら「わかるわかる!!!そこはやっぱり200人いる後ろの方のメンバーもっと映してほしいよね!!!」とか思いながら見るのも、自分がまったく詳しくないことに「うひゃーここがすごいのか…こんなの言われなきゃわかんないよ…これがNHKへの紅白の気合の入れ方か…!」とか感心して学びながら見るのもどっちもとってもおもしろそう。


そうやって、いろんなひとたちが勝手に副音声つくるのおもしろくない?と思ったのだけどどうでしょう。
対象はなんでもよくて、ジブリオタクが解説するナウシカの副音声、とか、こじらせた女の子たちが喧々諤々言うだけのモテキの副音声、とか、腐女子の方が萌えポイントを解説してくださるタイバニの副音声、とか、けっこう聞きたいなあと思った次第です。
箱根駅伝とかも格好のコンテンツじゃないの…!!!!大学陸上マニアと腐女子じゃ全然違うヨ!!


※その1
例えば、ニコ動は結局テキストの副音声ですよねえ。でも同時再生ってけっこう楽しいと思うの。音で、みんながわーきゃーしゃべってるの聞くの。「ながら」しやすい気がする。ニコ動は結局、文字を読むことあるいは一緒に弾幕で遊んだりするのが、楽しくなってしまうよね!いつのまにか文字を読むことに集中してることがよくある…!!!
ゲーム実況とかもとても似ていると思うけどどうなのかな(このあたりはあまり詳しくないからとても知りたい)。


※その2
アメリカにはコメディアンのひとがやってる副音声販売するサービスあるよーと教えてもらいました
使い方はBuy a RiffTrax mp3 » Rent or buy the DVD! » Play the riff and DVD together!って書いてある。
RiffTrax | Movies made funny!
List of RiffTrax - Wikipedia, the free encyclopedia
だいたい$3.99らい?$9.99もありますね。