インターネットもぐもぐ

インターネット、おなかいっぱい食べましょう




軽率にファンレターを書く活動の成果

去年の後半は、好きですって気持ちをちゃんと伝えようというのを意識していて、それが精神衛生上すごくよかったという話。
好きなものに好きだと言うのは、何よりまず自分のためなのであった。


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銀座・伊東屋の竹尾見本帖、死ぬほど紙があってめっちゃ楽しい(本文とあんまり関係ない)


きっかけは、友達と昔懐かしインターネットの話をしていて盛り上がって勢いでWeb拍手を設置したことだった。エントリも書いたし最初は結構押してもらって、Twitterでリプライするようなことでもない、メールで伝えるようなことでもないちょっとした言葉がたくさん届いてうれしかった。その昔、管理人さんに小説やイラストの感想送るのすっごく楽しかったなって思いだした。拍手レスする仕組みをまったく用意していなくてすみません。こっそり見てます!!!

これね↓

mogmog.hateblo.jp


おもしろかったのは、Free!聖地巡礼鳥取岩美町にいったよ、の記事を読みましたって人がすごい多かったこと。ワンピース歌舞伎の記事はたくさん言及してもらえたけど逆に拍手コメントは全然なかった。やっぱりWeb拍手を知ってる人、押したくなってくれる人って、昔の同人サイトを通った人なんだな~!って思ったのでした。考えてみたら当たり前だけどおもしろかったです。数ヶ月経ってからどなたかのツイートでバッと拡散したことがあって、更新したタイミングと少し離れていたのもあるかもしれない。

話が逸れた。わたしは別にPVのために何かを書いているわけではないので、普段からそんなに数字は意識していないんだけど、それでも誰かが読んでくれているのがきちんとわかる手応えはうれしい。いや、そういう意味では数字でわかる部分はあるんだけど、自分に向けて書いてくれたものは少し温度感が違ってうれしい。受け手でいると、どうせたくさんのNの中の1人だって思うじゃん?そんなことないんだよね。Twitterの海に流れてる感想を拾い上げて見せてもらうのもすごい楽しいけど、誰か1人を想定してしたためた言葉ってちゃんと1対1になるんだな~ってなった。

何かの折に友人知人の創作業に関わってる人たちに聞いたファンレターの数がわたしが思ったより少なかったということもあった。それくらいなのか!と思う程度の数でびっくりした。確かにお手紙書くのって、それなりの労力いるもんね。もちろんジャンルによってお手紙を書く機会の多さとか、どれくらい一般的な活動かって全然違うからなんだけど。

それから、ステージに立つ人が身内にいる友人が、「公式アカウントへのファンの人のリプライは全部見て、こういうことしたら喜んでくれるんだな~!って思ってる」「わたしはやってないけどお母さんは本人の名前でエゴサしてると思う笑」と言ってたこともあった。そうかぁこうやってわたしがTwitterやブログでしたためている愛は、彼ら彼女らだけじゃなくてご家族に届いている可能性も十二分にあるんだ、と思った。すごいな、それ。「(任意のアイドル)を産んでくれたお母様に感謝しなきゃ……」とか伝わってる可能性あるってことですね。

というか、コンテンツを作る人やそれに関わる人達は多かれ少なかれリサーチしていると思うから、これまでもなるべくひっかかるように作品名とか作者名とか明記してきたところはある。届けばいいな~くらいは思ってたけどそれくらいだった。手紙やメール、今までもきっかけがあれば書いてたけど、意識的にハードルを下げたのでした。好きだけど書いたことない人たち、考えてみたら意外にいっぱいいた。


で、10回くらいは手紙やメールを書いた気がする。宇宙でいちばんすきなAKBの子、めちゃくちゃ応援しているNMBの子、めちゃくちゃ頑張ってほしいジャニーズの子、彼女が輝いている今この時に好きになれて幸せ!っていう宝塚の生徒さん、好きすぎていろんな人にすすめまくってる作品を描いてる漫画家さん、手が震えるくらい大好きな二次創作の小説を生み出してくれたひと……とかとか。小心者なので、お返事を期待しているように見えてしまったらやだな、と思ってあんまり住所も書かずにだったけどこれってどっちの方がいいのだろうか。。

ファンレター書きやすい環境を作るコツは自分の中で締め切り作ることだってことがわかった。いつか書こう~って思ってても案外面倒くさくてやらない(少なくともわたしはそうだった!!)(横着)舞台だったらお手紙入れる箱あるし、コミケだったら直接渡せるし、CDやDVD出たらその感想を書くぞって思えばいいし、そういう点を自分で決めていくことだなって思った。しかし即売会で手紙渡すのってめちゃくちゃ緊張する。下手したらアイドルの握手会より全然緊張するってことがわかりました。新しい発見。

あーこれ使いたい!っていうレターセット買いに行ったり、ペンの色選んだり、ステッカーを貼ったり、結構楽しい。特定の対象に直接伝えたいことって、友達とわーきゃー好き勝手話してる時と違う温度感になって自分でもびっくりする。そして恥ずかしい。でも愛の在処を言葉にして自覚するのってなんだかすごく満足感がある。そうかそういうところが好きだったんだ、応援してたんだ、めちゃときめいてたんだ…!って書きながら気付く。

女の子アイドルのファンの男性に聞いた初めてファンレター書いた話もよかった。好きな子が好きなディズニーやサンリオのキャラクターのラブリーなレターセットを買いに行くところから初体験だし、大の男がそのかわいらしい紙に向かって文字を綴るんだもんな、端から見たらなんだか凄いよね、と言われて、人生にはいろんな階段が!と思った。愛だなぁ。

週刊誌ならアンケートを送れ!単行本買うなら初週に買え!アニメならBlu-ray買え!みたいな「応援してるなら○○しろ」みたいなの、逆説的に「そうじゃない人」を罪深く見せるようであんまり好きじゃないんだけど、その点ファンレターってマジで自分事、誰に頼まれたわけでもないこちらからのベクトルでしかないから変な貢献感がなくて個人的には気が楽だった。

トップアイドルから同人作家から、友達とお仕事付き合いのあいだの人まで、いろんな人に向けてだったから返事は来たり来なかったりだったけど、もちろん来るとうれしいけど、自分としてはどっちでもよかった。というかそこの自意識をうまくやっていく訓練だった。例えばアイドルなんてみんな手紙たくさんもらうもんな~あくまでワンオブゼムだものな~どれくらいありがたいのかな~と思ってた節もあるけど、書いてみてわかったのはもはや相手に届いてほしいわかってほしいというより、自分の背筋を伸ばすためって感じだった。応援してます!!!という気持ちをダイレクトに伝える手段としてはやっぱり一番大きいな、って思える(自分が思えることが重要)。

というわけで今年もファンレター、ファンメールをしたためていく活動をしていければいいなって思っている。「ファンレターを書く」って思考回路が1回できると、折に触れて、あ、書きたいな、ってなる気がする。軽率は力なり……。

あと、好きなものの話をいろんなところでたくさんするぞ。わたしは、わたしが好きなものを、違う誰かに自分よりもっと好きになってほしい。

何を振り返るまでもない2015年の話

また凪のような1年が終わってしまった。
いや、もちろん要所要所ではいろんなことがあったわけだけど、時間は偉大なもので過ぎ去るとなんでもなかったような気がする。いいことばっかりだったな。楽しかったです。

わりと旅行に行った。遠征という意味も含む。

7月に行ったクロアチアは本当に本当にすばらしいところだった。夢のような1週間だった。建物がきれい。海が青い。空も青い。ごはんがおいしい。夏を主張してくる太陽。サングラスが手放せない。日焼け止めを使いきった。いい感じに街が雑然としている。海が!超青い!!

行くまでは正直どこにあるの?ってレベルの認識だったけど(イタリアの横です)本当に好きになった。今まで行った場所の中でかなり上位に入る。もう1回行きたい。




オレンジの屋根と石畳の街ドゥブロヴニクにはじまって、スプリットとフヴァール島とザグレブに行った。異国の地でいっぱい移動する旅ひさしぶりで楽しかった。交通も宿泊も個人手配だったんだけど、バスも飛行機も船も乗ってめちゃくちゃよくできたプランニングでハッピーすぎた。大人になるって超いいな。

イタリアも大好きだったんだけど、パスタにピザにリゾットで炭水化物ばっかりでさすがに限界……と思っていた(それでも食べる)けど、クロアチアは魚や牛のグリルとかタコのカルパッチョとかあってよかった。タンパク質が。オリーブオイルを使っているからかわからないけど、フヴァール島で食べたポテトフライが異常においしくてみんなで無言になった。今まで生きてきていちばんおいしいポテトフライだった。



生まれて初めてハイキングが楽しいと思った。プリトヴィツェ国立公園は価値観を変えてくるレベルの世界遺産だった。ただ山道を歩いているだけで本当に楽しい。おとぎ話のような景色の中でみんな機嫌よく歩いている。ちびっこが遠足してるし、親子3世代でぺちゃくちゃしゃべったり歌ったりしている。あ~~今めっちゃ幸せだな~~と思いながら写真を撮ったりぼんやりしたり軽口を叩いたりして足を動かした。


8月には弾丸で台湾に行った。羽田にピーチが就航したので、使って行ってみたのでした。2週間くらい前に決めて勢いでチケットとったような気がする。金曜の夜中に集合して土曜の早朝の飛行機にのって朝ついて、遊びまくって、日曜の夜中の飛行機で帰ってきて月曜の朝5時に羽田につく。やり過ぎなくらい弾丸!!!疲れた!!!笑




めちゃくちゃ楽しかったです。台湾行くと食べてばっかりだ。ずーーーーっと飽きずにしゃべっていた。大人になってから仲良くなった人たちと、こんなにバカバカしいことできるの幸せだな。

そして鳥取・岩美町!!!やっと行けたよ!!!Free!の聖地!3年越しの遠距離恋愛。このエントリは結構いろんなひとにほめてもらえた気がする。何かを見て聞いて考えたこと感じたことって案外結構簡単に忘れちゃうから、こうやって書いておくと未来の自分が誰よりも楽しい。岩美もまた行きたい。
mogmog.hateblo.jp


いつも通りエンタメに生かされていた。週末だけが現実。日曜日が終わった瞬間に5日間の夢を生き始める。

今年いちばんうわ~~!!!ってなったのは迷わず「ワンピース歌舞伎」です!!ほんとにすごかった。思いの丈はすでに書いている。もうすぐ大阪と博多で再演があるからまた行きたいな。大阪は3月、博多は4月です。
http://www.onepiece-kabuki.com/
mogmog.hateblo.jp

あとは、デスノートのミュージカルも、初回見た瞬間にあと何回行こう、と考えていた。これも本当に好きだったな~~WOWOWで放送してくれてうれしかった。
wink-killer.hateblo.jp

宝塚だとやっぱり月組「1789」がもうもうめちゃくちゃ大好きすぎました。愛希れいかさん~~!!!衣装もすき!春の東宝版も楽しみ!


アイドル現場ではSexy Zone菊池風磨くんのソロコンサート「風 is a Doll?」を見れて本当に本当によかった。ずっと鳥肌立ってた。「こんなに好きになる予定じゃなかったんですが!?」と何度でも敗北感を抱かせてくるところが好き。全面的に敗北を認めることが恋ですよね。
日取り悪かったのもあって正直幕あくまでは結構チケットがだぶついていて、期待値としては低かった気がするし、わたしもまぁどんな内容でもいいよ!俺による俺のためのコンサート!っていうその自意識も含めてとっても見たいから!という若干邪な気持ちも多少なりともあったわけですよ。で、初日に行ったんだけど、ほんと想像の200倍くらいよくて、何に対してかわからないけどごめんなさいした。しかも最後、そういう空気の中で、「思ったよりよかったっしょ?笑」って言ってはけてくっていう……きくちくんほんと……好きだよ……。
セットリストもすごくすごくよくて、ジャニーズという文脈の強さを感じた。ああこの人がジャニーズJr.としてステージに立つようになって先輩の背中を追いかけてきた8年間で好きだと思ったものかっこいいと思ったものをこの2時間に詰め込んでるんだなと思うとそれだけでうぐぐってなった。彼にならってめちゃくちゃエモい感想を書きたいと思って結局書けていない(下書きに残ってた)。なんとなんとつい先日Blu-rayになったので見て思い出します。



あとは~~なんだろうな、「ハリー・ポッター」と「アルスラーン戦記」を全冊読んだのは楽しかった。それぞれ11冊と14冊。大人になってから読むハリー・ポッター、不思議な感慨があった。1ページまるごと覚えているレベルで好きな箇所がある。一生リーマス・ルーピンが好きだろうなと思った。アルスラーン戦記はアニメがとってもよくて、未読の原作にも手を出した。いろんな人に「まぁ王都奪還まででも……」って言われたけど怯まずに(?)全部読んだよ!
すでにかなり進んでいる(あるいは完結している)長編小説をガンガン読んでいくの、次がある安心感に背中を押されてスピードついていくのがすごく楽しい。あまりに長いシリーズ物って読むのって億劫だったけど、意外にイケそうだ。今年もそういう読み方したいな。十二国記とか銀河英雄伝説とかになるだろうか……。本読むのってほんとただただやるかやらないかなので、1回ページを繰り始めると習慣は戻ってくるなと思った。

ハリー・ポッターシリーズ全巻セット

ハリー・ポッターシリーズ全巻セット


脳天気な人間なので思い返せば楽しい日々だったんだけど、2015年はとにかく人に迷惑をかけ続けた年だったのも事実でした。ひい~~~すみません~~~!!ってずっと思っていた。頬が引きつっていた。こんなところで謝っても仕方がないにも程があるけど……いろんな人の期待や応援や好意を無碍にした気がするし、気づいていないところでももっときっとあっただろう。

去年のある時期は何もかもに本当に自信がなくて、毎日寝る前に誰にでもなく懺悔の言葉をつぶやいて記憶が消えればいいのにと思いながら倒れるようにバタンと寝て、起きた瞬間に耳をふさいで何にでもなく嫌だ嫌だと首をふって引き剥がすようにベッドから這い出て無理やり活動するみたいな日々だった。ストレスがかかっていると喉の奥がずっと狭く閉じていて、うまく声が出せないし食べられなくなる。1人でいるとずっとそうで、人と会ってる時だけはまともに血液がめぐってる感じがしていた。

当時何にそんなに苦しんでいたのか今となってはうまく思い出せないんだけど、本当に辛かったんだろう。考えていたことはぼんやりしているけど、目の前がグレースケールで世界の彩度が極端に下がっている感じはたまにざわっと肌に蘇る。一寸先は崖。まぁそういう時期はいつか終わる。と経験則でわかるくらいは、生きてきてよかったです。

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誕生日当日にディズニーランドに行くという人生で初めての経験をした。

26という数字に個人的に特別な思い入れがあるので、26歳になれたのはなんだかうれしかった。何か新しいことがしたいと思って、少しずつバラバラと小説を書いてたのだけど、今のところこれは苦手な作業だな。現実の世界って、自分の想像の枠の外にあるものがいろいろあるわけで、それをもっと探しに行きたくなっちゃって、自分の中だけにあるものにうまく没頭できない。誰かと共有するって行為がプロセスの最後になってしまうのがしんどい。なんか、だんだん自分がやりたいことというか、できそうなことがわかってきたなって気がする。


振り返るとわたしは徹底して何か特定の対象についてのあれこれしかインターネットで発していないのでこうやって自省して書きつける機会ってマジで年に1回しかない。来年のわたしが読んで意味がわかればいいのでふわふわした内容で正しいのです。……なんて不親切な!

今年の目標は「家計簿を付ける」だったんだけど5日で挫折した。幸先が悪い。

インターネットは120%リアルがむき出しだけど本当のことは10%くらいしかないな。それが両立するから好きだな。書いた瞬間にすべてがフィクションになる。読み直すとだいたい嘘ばかりだ。

今年もすべての苦労が報われるようないいことも、正しく反省して次に生かせる無様なほころびも、たくさんありますように。今年も幸福な1年であることは決まっているので大丈夫。

もっと恋愛漫画を読みたい(2015)

あいかわらず、数ヶ月に1回「恋愛漫画読みたい!!!」という発作に襲われる。
もっといろんなグラデーションの人間関係が見たい。もっといろんな感情にぞわぞわしたい。好き!!!ってハートを撃ち抜かれてうわ~~~そりゃないよって叫んで絶対その男だけは駄目だ!!ってハラハラしたい。友達にすすめられてBLや百合も読むけれど、そちらのジャンルのほうがよりきっちりソムリエがいるように思うので、実は案外あんまり教えてもらう、すすめてもらうチャンスのない男女の恋愛物はちゃんと開拓していくぞ、という意欲を持続するために書いておきます。

というわけで去年に続き。
mogmog.hateblo.jp

今年はかなり本を読んでいたので相対的に漫画は少なかった気もするけどとりあえず1年の振り返りということで……。
去年書いたのからかぶってるのはなし。今年発売、じゃなくて今年私が読んだやつ!です!なので完結しているのもあります。書誌情報はなるべくKindleを貼りました。「A子さんの恋人」だけ単行本。


 

  • からっぽダンス

からっぽダンス(1) (FEEL COMICS swing)

からっぽダンス(1) (FEEL COMICS swing)

今年の1位、超超大好き、いろんな人に読んで読んでと言って回った。阿弥陀しずくさんの絵がとっても好きです!!久我さんかっこいい!!!
年下の男性アイドルに夢中の主人公・翠と、彼女に一目惚れするストーカー(?)警官・久我さんのラブコメ。東京ドームにコンサートに連れてかれたり謎のミュージカルに一緒に行くことになる久我さんがとてもかわいい。うちわや双眼鏡に初めて遭遇する。「アイドルのミュージカルは耐性ない人にはすすめられないの…」「1回見なきゃ耐性もできんでしょ」って会話、あまりに最高じゃないですか?(言ってしまうよね)

わけもわからずドームコンサートに参戦したあとに、はっ…強引に誘って勝手に1人で楽しんですみません…て空気になる中で(←おたくあるある)彼女に久我さんが返す一言がとてもいいから、好きな女の子がそういうジャンルだと思われる人は然るべき日に使うべき口説き文句としてストックしたらいいと思う。

アイドルとそのおたくを描いたものなんてこの世にはもういくつもいくつもあるわけだけど、ドルヲタであることに対して選民思想も自虐感もなくて1つの趣味嗜好としてニュートラルなところがこの漫画すごく好き。もうおたくであることって全然特別じゃないし、おたくだって自称して声高らかに宣言するの格好よくないよな~。まぁこうやってわたしも「主人公はドルヲタ」って書いてしまうわけだけど、別にそれはアイデンティティなわけじゃなくて、という意味です。そこのニュアンスの描き方が好き。

2巻では一般人である久我さんのファンを自称し出待ち・追っかけ差し入れなどを行っている千代ちゃんという女の子が出てきてさらに最高です。続きがすごい楽しみ~~!

  • A子さんの恋人

すごくいい。似たような経験があるわけではないけど温度感や距離感やもっと言葉で言えない何かがすごくリアル。
3年間のNY留学帰りのアラサー女と、日本に置いてけぼりにしてた人たらしの愛想のいい男と、NYで置き去りにされたけど余裕しゃくしゃくな男のうすーい三角関係と、取り巻く女友達。恋愛漫画だけど恋愛だけじゃなくていい感じでゲスでにやにやする。「無責任シティロマンス」ってキャッチが超超好き。

クズな男性が出てくる漫画は恋愛漫画でもたくさんあるけどうっすらクズな、いやクズとも言えない程度のやんわりとした情けなさを主人公のA子ちゃんが持ってるのがいい。そしてするすると人の懐に入り込むA太郎がすごい。すごいです。こいつ……。「生まれたときから悪い」。

─A君だけが悪くないということは、A太郎は悪いんですか?

悪いと思います。生まれたときから悪い。女の子をとっかえひっかえしていること自体はそんなに悪くないと思うんですが。
近藤聡乃「A子さんの恋人」1巻発売記念インタビュー (1/10) - コミックナタリー Power Push

このコマが最高に好き(彼女は主人公じゃないのだけど)

近藤聡乃さんは「ニューヨークで考え中」というエッセイ漫画も描いていてこれも普通に普通の毎日をセンスよく切り取ってるので読んでて気持ちがいい。この短い人生でこの少ない経験の中で、これまで降り立った場所でNYが2番目にすき。また行きたい。1番は、トーキョーです。

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中

 

  • モアザンワーズ

ちょ~~~すき!!1回読んで、え、すき……と思ってすぐに2回くらい読み返した。

幼なじみの男女の親友とバイト先で出会った年上の男性、女1人と男2人の三角関係。……なんかどこまでネタバレになるんだろう?Amazonの書誌情報をちゃんと読むとある意味ネタバレです。わたしは完全にジャケ買いだったので全然知らなくて「えっそういう展開!?」ってなりました。びっくりしたい人は何も見ずに買ってください。

関西弁の軽快な会話、言葉の使い方もテンポも最高に気持ちよくてしびれる。センスがいい。そして女の子が超かわいい。女の子を愛せるかって本当に重要だ。そして妹尾くんがズルい。

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作者の絵津鼓さんは普段BLを描いている人で、この作品もその中の1つのスピンオフ……と読んでから知ったので、すぐに買おうとしたら既読の人に「いや買っちゃダメ!待ってて!!この先を知らないまま読めるのが羨ましい!」と言われたので読んでいません。うずうず。バーズは月刊だから単行本のインターバル長いんだよ~~!早く続き読みたいよ~~!

  • 星上くんはどうかしている

「響け!ユーフォニアム」にダダハマりして、その熱をキャラデザのアサダニッキさんの漫画を読むことに向けたのであった。「青春しょんぼりクラブ」も好きなんだけどこっちも楽しみすぎる。

見た目は似てるけど性格は正反対の双子の男の子、が少女漫画で登場したらそのあと一体何が起こるかなんて、これまでの人生でわかりきっているんですよね。わかってるのよ。でもやっぱり定番がすきだよ!幼少期にフレッドとジョージ(ハリー・ポッター)に恋に落ちた時から双子にときめき続けることはもう決まってしまってるわけ。双子の魂百まで。

アサダさんの絵ってすごく動きがあるわけじゃないんだけど間合いの取り方とか動かし方に不思議なリズムがあって何冊かいっぺんに読んだ方が体が慣れる感じがする(なんの話だろう)。

椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

椿町ロンリープラネット 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

ストーリーについて理性で判断できないくらい、若き偏屈な時代小説家・木曳野暁先生のビジュアルがドンピシャに大好きです。ありがたく敗北しました。
やまもり三香さんは「ひるなかの流星」もそうだけどとにかくファッションや髪形のセンスがよくて、今回も主人公ちゃんのヘアアレンジがいつもいつもかわいい。そしてこの人が描く長髪男性が嫌いなわけないじゃないですか…!!!ページをめくるたびに、うっ、ってなる。男の人が髪を結ぶのめちゃくちゃ好き。もうほんと2巻のラストの殺傷力が凄まじいので、このビジュアルに少しでも何かを感じる人は絶対に2巻まで読んでほしい。表紙からして好きなんですよそりゃあね……。

椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)

椿町ロンリープラネット 2 (マーガレットコミックス)

カラーイラストがほしい…色付きで暁先生を見たい…そのためにマーガレット本誌を折々で買っていかなくては、という気持ちにさせてくれる。色の使い方がかわいくて品があってすごくすきだ~やまもりせんせ~!

 

  • 恋と嘘

恋と嘘(1) (マンガボックスコミックス)

恋と嘘(1) (マンガボックスコミックス)

こういう漫画。友人と狭い飲み屋でお酒を飲みながら上記のようなことをぐだぐだ言っていたら「そういやそういう設定の漫画あるよ」と教えてもらって単行本になる前にアプリで読み始めたのだった。

ラッキースケベ的なアレも含めてまぁいろいろ突っ込みたいところはあるんだけど、命題に興味があるから今のところおもしろく読んでいる。個人的には恋愛感情や人間同士の相性はなんらかのアルゴリズムで数値化できるはずでしょうと思っているし、もっと技術進化してほしい(テクノロジー過激派)。

単行本3巻まで時点だと、設定の引きでひっぱれるパートはそろそろ終わりな感じするから、これからどうなるか楽しみだな~。


  • さよならガールフレンド

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

さよならガールフレンド (FEEL COMICS swing)

恋愛というより、腐った毎日を踏んづけて前を見て歩く女の子たちの話の短編集。正しく「ガールフレンド」と「さよなら」する話。温度で言うと山内マリコさんの小説。「ここは退屈迎えに来て」。黙々と1人ずつ平均台を渡るような毎日はダウナーでさみしい、人生はそうそううまくいかないけど悔しがってもかなしくなってもさみしがっていても人生は前には進まないのだ。

「今は愛よりファミチキがほしいかなー」「気が合いますね」
「あのとき世界よ滅びろと強く願ったけれど世界は滅びずわたしたちは28歳になった」

  • 彼女のいる彼氏

rola.tokyo

最初から読むにはこっちの方が読みやすい。
彼女のいる彼氏 | くらげバンチ


Web業界のキラキラお仕事漫画。生々しい。仕事がんばろう、と思う。
チャラチャラしてて女にやさしい徳永と、才能があるけど愛想がなくて見た目からしてスーパーサブカル男子な佐倉と、どっちもファンタジーなのに「ある…」って感じでおもしろい。わたしはですね、今のところルミちゃん派です。佐倉も徳永もどっちも許さないぞ!!!

いつもまつげがきちんとあがってて爪先が染まってて冬でもピンヒールとフレアスカートのキラキラ女子のみなさんが本当に好きで、だってかわいく美しくあろうとすることは媚びとかモテとか以前に、何かもっと個人的なプライドとの戦いなんだよね。だからそうやってきちんと自尊心を保っているやり方を持っている人は強いなぁと思うのです。それをやってないやつは女としてダメだってわけじゃなくて、自分で自分の中の何かと戦う術をちゃんと持っていることに意味がある。生存戦略はいろいろあっていいのだ。なので咲ちゃん(主人公)は咲ちゃんなりの戦術を開発するしかないよな。恋愛に対してだけじゃなくて。

この2カ月くらいでどんどんおもしろくなってるから続きが楽しみ。矢島光ちゃんは個人的に友だちなので応援してるのは当然なのですが、贔屓目を抜きにしてももっといろんなひとに読んでほしいよ!と思う。
働く“キラキラ女子”はかっこいい――Web業界のお仕事事情を描く“ITきゅんきゅん系”漫画「彼女のいる彼氏」 (1/4) - ITmedia ニュース



ここからは完結済みのやつ。

  • 夏の前日

5巻完結。すすめられて一気に読んだ。すごい。むせそう。ここには恋しかない。恋は生きる目的にも死ぬ理由にもなる。

とにかく超湿っぽくて情念が濃い……。年上の和服美人と才能はあるけど愛想と夢のない美大生がずるずると関係を編んでいく話。甘い時間が重なれば重なるほど、結局楽しいのか幸せなのか苦しいのかしんどいのか希望なのか絶望なのかよくわからなくなってくる(多分、全部)。

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2巻の表紙の匂い立つエロさよ。

幸福の絶頂でもこの関係にいつか終わりがあることが漂っているこの感じは一体なんなのだろう。人間は矛盾でできているんだなって話。冷静に感情的で、クレバーに馬鹿で、わかっていてわからないふりをして、すべて嘘じゃない。

もう10年以上前の作品ですがおもしろい……なんで今まで読んでなかったんだ!!新装版の装丁がとてもかわいい。6巻完結。

甘々少女漫画じゃないけどちゃんとラブコメ、馬鹿正直で常に敬語のホシノくんもツッコミ冴えすぎのネギシさんも周りの友人も愛しい。最初はギャグ成分が強めな気持ちで読んでいるのだけど2人への思い入れが深まることにどんどんぐっとくるシーンが増える。

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連載誌はアフタヌーンなので、そういう感じです。キラキラ少女漫画絵でもないし、普段こういうジャンルになじみがないひとも読みやすそうな気がする。

前回も同じようなことを書いたけれど、恋愛に興味があるというより人間の距離の詰め方に興味があるんだなと思う。ネットで友達を作っていると男女問わずそれなりの距離に仲良くなるのはハードルが下がっているけど、反対にあえてその一歩を超えて恋愛関係を結ぶのって結構たいへんだ。

朝井リョウさんの「武道館」という小説はアイドルという職業の恋愛禁止という不文律を大きなテーマにしているのだけど、なんだかわかるようでいまいち納得できなかった。不幸なのは選択肢が与えられないことであって恋愛できないことそれ自体ではないとわたしは思う。

人間生きていれば誰だって恋をするだろう、それを閉ざすなんてなんて非人道的非人間的なんだ、って言説があることはまぁ理解はするけど、それでは、そんなこと言われずとも恋愛していないのは非人道的な生き方だろうか。人生に恋愛が必要かどうか、そしてその切実さは年齢でも性別でもなく個々の人間で全然違うものだし、恋愛してないからってできないからって不幸じゃないし、そこに不幸を直結させられるとまた逆のステレオタイプを強化するだけな気がする。

自分も人生における恋愛の優先順位って多分決して高くなくて、それでもこうやって意識的に読み漁るくらい興味があるのはそれがちゃんと相手が必要なコミュニケーションだからだ。アイドルの話でいうと、偶像として解釈できるものに対して不特定多数の<N>でいられる、ファンとしての関係とは当然まったく別の文法になる。目の前にいる誰かと相違点に目を背けずにたゆまずすりあわせ続けるのってすごいことだ。


武道館 (文春e-book)

武道館 (文春e-book)


なんの話かわからなくなってしまった。アラサー少女漫画()ってさまざまなイタいイメージがあるかもしれないけどおもしろいのもいっぱいあるんだ~~!
今年読んだ書籍と恋愛ものじゃない漫画はまた今度。

「ワンピース歌舞伎」がバカバカしくて派手で大真面目でとんでもなく楽しかった話

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」に行ってきた。……期待の100倍よかった。本当に楽しかった!!!

全3幕、4時間半っていう長さなんだけど(歌舞伎だからね)全然飽きなくてずっと心のなかで「うわ~~!!!すげ~~!!!」ってなってた。感動したからちゃんと書き残しておく。

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最初に発表された時に行くしかない……と思ったのは、歌舞伎っていう表現スタイルにどう寄せてくるのか興味があったのもそうなんだけど、もう存分にネタです。ワンピースが歌舞伎になるよ~って言われてもどうなるのか想像つかないから見たい。もし全然ピンとこなくてもそれはそれで酒の肴になるじゃんね。

なのでそういうある意味邪な気持ちだったわけですが、でもその邪さを完璧に受け入れて、その上でもっともっと高いところを鮮やかに見せてくれるめちゃくちゃ楽しい時間だった。主演の市川猿之助さんが記者会見で「歌舞伎はそもそもバカバカしいのが売り、バカバカしい仕掛けで楽しんでもらいたい」って言ってたけどもう本当にその通りすぎだ。マジかよ!?って演出がいっぱいある。ルフィの手が伸びる演出とかまさにそのものだと思うけど……笑

mantan-web.jp
(写真がいっぱいある)


とにかくショーとしてとても楽しい。

客席の上を飛ぶ“斜め宙乗り”(ジャニーズ的に言うとフライングですね)あり、突然滝があらわれて水に濡れながらの“本水の立廻り”(ジャニヲタ各位にもおなじみの滝での殺陣)あり、なんだかよく分からないけど無鉄砲なまでのハッピーさで客席に降りていく演出(宝塚に近づけると階段降り~銀橋渡り的な高揚感)ありで楽しいものてんこ盛りすぎる。歌舞伎めっちゃ懐広い、と思った。難しくて退屈なものじゃ全然なかった。

私は歌舞伎見るの3回目で、過去は解説か予習がなかったら多分筋書きもよくわからなかったなと思うから、まずセリフを聞いててわかるかも不安だったけど、全然問題なかった。ほとんど現代劇。でも、語尾やお決まりの言い回しは歌舞伎っぽさがちゃんとあるのでその雰囲気を感じられて気持ちよさはちゃんとある。拍子木のチョンチョンした音、見得の瞬間のパキッとした音が聞けるのも、うわ~!って単純にテンションあがる。見得、ほんとかっこいい…キメるポーズがちゃんと歌舞伎!!

原作は、読んでいった方がわかりやすくはあると思う、ってくらい。サイトに「頂上戦争編」(51~60巻)てわざわざ明記してあってすごい親切…笑 いやいやさすがに10巻分は大変でしょと思ってたけど、シャボンディ諸島、女ヶ島アマゾン・リリー、インペルダウン、ニューカマーランド、海軍本部……って意外に端折らなくてびっくりした。尺自体が長いのもそうなんだけど、1人が何役も演じることが魅力になるんだな~なるほど~!って思った。衣装もキャラクターも性別も違う人に切り替わる振り幅。



市川猿之助さんはルフィとボア・ハンコック(!)とシャンクスをやるんだけど、正直えっ?どゆこと?て思ってたけど、全部かっこいいのだ。女方かっこいいよ~~~!!ルフィとハンコック、ちゃんと同じ舞台上に並ぶし、会話する。……としか言えない。早替えすごい。歌舞伎独特のギミックの視覚的な気持ちよさ!!その一瞬で、所作や色気が変わるのもぞくぞくする。

坂東巳之助さんのロロノア・ゾロは、刀を操って見得してキメるだけでかっっっこよすぎて泣いたくらいかっこいいんだけど、同じ人が2幕ではボン・クレーをやるわけで、こっちは動きも声も全然違ってすごくキャラが立っててやりきってて見てて超気持ちがいい。ボン・クレーってそもそも見た目が歌舞伎向きすぎるな…って思って楽しい。そんなこと思ったこともなかった。

中村隼人さんのサンジは写真を見てもらえればひと目で分かるので野暮な説明はしませんね。美しい。スーツの上に裾まで引きずるような長羽織なんだけど、光沢ある布地の半身が黒いファー、袖口から覗く裏地は金、表には銀の刺繍で立ってるだけでかっこよすぎてヤバかった、羽織をひらめかせながら長い足を蹴りだしてタバコをもった手と背中を美しく曲げる。ひゃ~~。この人も93年生まれだものな……華の93年組。

エースは物語の都合上、終盤まで出番があんまりないのですが、待ったかいがある素晴らしい見せ場の連続でたまらなかった。好きになるでしょこんなの。福士誠治さん完全にメラメラの実の能力者だった。あの大事なセリフもあって、知ってるのに胸が詰まる。見せ方でいうと、歌舞伎的な殺陣をするルフィの横でエースはガチのアクションする対比作ってきてるのがおもしろかった。客演俳優として、なんだけど、ルフィとエースのスタイルの違いにちゃんと見える。

原作と全然違うビジュアルで、すっごくいい、と思ったのは白ひげ。きっちりした和服で固めて、ものすごく歌舞伎的な造形にしてきてるんだけど、白ひげすぎる。で、市川右近さん自身がとてもとても迫力があって圧倒される。白ひげだ……。筋書き(パンフレット)で「今年で市川右近になって四十年」「これから先は、師匠から教えていただいたことを次の世代に伝えていく使命がある、そういう意味でも劇中の白ひげと重なる」って言っててしびれた……。この白ひげが見せてもらえただけで満足感ありまくる。

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(外もワンピース仕様です)


そもそもワンピースって、物語の構造としては海賊がヤクザになり変わった任侠ものだから、アウトローな人間を描く歌舞伎って世界観に似合うんだな~ってしみじみ思った。漫画の中で書かれるエモくて長文のセリフが、口上として音になるから舞台の上で浮かない。

尾田栄一郎さんから寄せられた言葉にも、歌舞伎は格式高い伝統芸能というイメージがあるけれど「大衆に向けられ、世に反する『かぶき者』達を描くことに端を発した総合芸術」「実は僕の目には、歌舞伎役者の方々が海賊に見えてしかたないのです」という一節があるし、坂東巳之助さんは「子どもの頃から原作読んでて絶対誰かが歌舞伎でやるだろうと思ってた」って言ってるし、思ったより当事者としては近しいのかもしれない。その感覚を、見ているうちに客席も少しずつ共有していく感じがした。


かなり分厚い筋書き、本当に内容が充実してて、これを読めて理解できるだけでもうれしい。静的なものを舞台の上でどう解釈するかのプロセスに興味がある。「正気なの?」(原文ママ)ってところから制作陣もはじまっているこの舞台を作る中で何を考えていたのか読むと、歌舞伎っていうノウハウの凄みを感じる。コンテンツに負けないし、コンテンツを歪めない。

たとえば、麦わらの一味の登場シーンは歌舞伎の『白波五人男』の勢揃いなんですよ。やっぱり歌舞伎の人間でなきゃできないものが散りばめられている。歌舞伎を知っている人が見れば「ああ、なるほど。こうやって歌舞伎よりに持ってきたんだな」と思ってもらえるんじゃないでしょうか(市川猿弥)

歌舞伎十八番の『暫』や『毛抜』のように「すごい」「かっこいい」と理屈抜きに楽しんでいただければいいんじゃないでしょうか。漫画は現代日本で生み出されたエンターテインメント。歌舞伎から磨かれていった感覚が漫画になりアニメになった。今回は、それをもう一度歌舞伎に戻す作業だと思ってワクワクしています(坂東巳之助


女方についてもおもしろかった。
そもそも、男性だけが舞台に立つ歌舞伎の文脈で女だけの島「アマゾン・リリー」を選んでることもおもしろかった。

はっきり言って“オジサン”が(笑)漫画のなかの女性を演じるわけですからね。(中略)決してコスプレショーにしてはいけないとも思うので、顔も体型も原作に寄せることはできないけれども、原作とは違うけれども、やはりナミだな、サンダーソニアだなというものが、どこか臭ってくるようにしなければいけない。そこは、女方の色々な技術を駆使して、乗り切っていくしかないだろうと思っています(市川春猿

歌舞伎の女方には、本物の女性に近づくのではなく、別の方法で女性らしさを出すというひとつの理念がある。リアルではなく嘘のほうに持っていくこと(中略)その理念に則った方法で、『ワンピース』のキャラクターも演じることができるのではないかと思うんですね(市川笑三郎


よく漫画原作ものに言われる「原作に忠実」って言葉についてもいろいろ考えた。
ピンクの着物で前帯のナミは艶やかで、甲冑に身を包んだ白ひげはあまりに白ひげだけど、原作に忠実かって言われると別に違う。でもとてもいい。当たり前だけど、どれだけ造形を近づけるかじゃないんだよなって思った。じゃあその言葉の本質はなんなんだろうなー。リスペクトがあるかないか、と言えば簡単なのだけど。きちんと咀嚼して、こちら側の文法できちんと再構築する努力が伝わってきたのが、ずっとドキドキしてた理由かもしれない。新しい物を見ている。

しかも現代語で上演する。だからこそ歌舞伎とは何なのかが問われると思うのです。歌舞伎俳優は歌舞伎俳優として存在を自問自答する。でも、それはあくまでも俳優側の思いであって、見てくださる方は理屈抜きで楽しんでいただきたい(市川猿之助

おそらく歌舞伎というのは、四百年前からこうやって、その時代その時代の“今”を作品にしていくという取り組みをしてきたのだと思います(市川弘太郎

ちびっこ連れた家族連れ、一緒に来た友達とコレクション缶バッジ交換する男子グループ、おそらく普段から歌舞伎を見ておられるのであろうおじいちゃまおばあちゃまのご夫婦まで、客席にはいろんな人がいて、いろんなところでいろんな会話が生まれてて幸せになった。「初めて歌舞伎見に来たけどこんななんだね」とか「わたしは漫画を存じあげないのだけどお好きな方から見たらいかがなの」とか「他の演目でもあんなふうに水を使うんですか?」とか。楽しい。新しいものに触れるのは楽しいね。

「歌舞伎らしさ」ってなんなんだろうな~。思い描いてた歌舞伎!な部分と、こんなことやっちゃうんだ?っていう部分のバランスがよくて、違う演目も見たくなったし、歌舞伎っていうジャンル自体への興味も強まった。たくさんの歴史がつながって今に至ってて、今も新しくなってるのすごい。もっと知りたい。


新橋演舞場で11月25日まで、まだ平日はチケット買えるみたい。
16時半開演なので多くの勤め人は定時後じゃ間に合わなさそうですが、でも絶対すごいもん見たなって思えるよ……!

www.onepiece-kabuki.com


追記

市川猿三郎さんのブログの演出解説がとてもよいです。blogs.yahoo.co.jp

ここに「値段」と 「登場人物の変化」によって 時間の経過が歌舞伎的に
短縮表現されているのです。

ですから、60万ベリー ○百万べりー ○千万ベリー 1億ベリーという 
本来はこの流れがあるのだと ご解釈下さいませ。

短縮されている中にも その間の経過を ご覧のお客様に 想像頂くというのは
歌舞伎では使われる手法なのです

さらに ルフィーが登場してから麦わら一味の各自の名乗りは 
ご存じ『白浪五人男』の「つらね」であります。

途中のナミの名乗りの肌脱ぎは、もろ弁天小僧菊之助の応用、
チョッパーで人形からの変化の登場あたりは これまたご存じ『義経千本桜』の応用ですね(笑)

なつかしのWeb拍手を設置した

魔が差してWeb拍手を設置しました。
右のサイドバー(PCだけ)と最近のエントリの記事下に入れた。これです。この無骨な容姿。

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まずWeb拍手のサービスを申し込むところでWeb1.0感がありすぎて目がギラギラしたし、お礼画面のテンプレート選ぶのもスーパー楽しすぎたし、これだけでこんなに楽しめるなんてちょっとおめでたい人間すぎる。
「そんなとき、『web拍手』ならクリックするだけでその気持ちを伝えることができるのです!」うんうん。

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web拍手公式サイト

コメントもらえるだけでハッピーですごい。秘密のメッセージっぽい。ラブレターもらえて幸せになる。あとみなさんいい感じに顔文字とか使ってくれて謎の一体感がある。こ、これが承認欲求…!?!?

わざわざブログにコメントするほどでもないし、Twitterでリプライ飛ばすほどでもないし、もちろんメールアドレスに送るほどでもないけどちょっと何かしら言いたいことってあるから、結構おもしろいかもしれない。いや、すぐ飽きそうな気もするけど……笑 でもしばらくは逐一見ておきます。なぜかテンションが上がる。

iPhoneからWeb拍手押すの、すごい興奮する。我々はあの頃の未来に生きているのだ……。

10回連続で拍手したのにお礼絵もないんですか!? って怒られたので(なつかしすぎ)まだちょっと遊びたいな……。取り急ぎ、3回連続で叩くとそれぞれ違うテンプレートが出るようにした。どれも素晴らしいね。。あるある、わかるわかる、わかるよ……。

まだask.fmで消耗してるの?Web拍手の時代を取り戻そう!!って気持ちになってくる。わたしも無駄に拍手したい!!タグをコピペするだけなんてホームページ制作初心者でもカンタンだね!

インターネットすきだな~~ずっとすきだ~~!インターネットがある時代に生まれてよかった。

聖地巡礼ってこういうことだったのか(鳥取・岩美町「Free!」の聖地に初めて行った)

鳥取岩美町に行ってきた。アニメ「Free!」の聖地巡礼。初めて行った、やっと行けた、超~~~楽しかった!!!

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初めて来た場所なのにそんな気がしない、って一緒にいる子と何度も笑った。「知ってる……」「ここ知ってるね……」を何回も繰り返した。全然知らない縁もゆかりもない場所なのにここで起きた(ということになっている)何かを知ってるし覚えてるしなつかしいし、不思議な感じだった。2013年に1期の放送があって今、だから実質3年越しの遠距離恋愛の成就ですよね。

これは恋ですか?そうです、これは恋です。

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観光協会が5月に始めたばかりのバスツアーで回ったんだけど、ものすごく良心的で恐縮してしまうくらいだった。朝10時に鳥取駅に集合して、鳥取砂丘に行って、浦富海岸で遊覧船に乗って、おまけでイカスミソフトを食べて笑、作品に出てくる場所を1つずつまわってくれる。歩ける。写真撮れる。ガイドさんに解説まで聞ける。これで夕方までまるっと過ごして3000円……! す、すごすぎる。なんかすみません。
Articles|岩美町観光協会|鳥取県|Rock Beauty|山陰海岸ジオパーク

岩美、ずっと行きたかったんだけどなかなか行けなくて、それは距離的にそれなりにあるのもそうなんだけど、やっぱり人が住んでいる場所だから“聖地”が点在してて、土地勘もないし、山と海に挟まれた起伏ある集落だし、当然交通手段も限られてるし、個人で行っても回るのがそこそこ大変そうだな~と思ってたから。だからこういうツアーありがたすぎる。会話をちらちらと漏れ聞いたり、ガイドさんや記者さん(日本海新聞の記者のおじさまが一緒に参加していた)(優しい)に聞いてた限り、私たちと同じような理由で初めて来たっていう人がそれなりにいたと思う。

Free!聖地巡礼は大いなる先人のみなさんによるすごーく細かい情報がネットにたくさんあるのでここからは雰囲気だけ。


というわけで鳥取駅から朝は始まる。行ったよ、「すなば珈琲」!!!噂の激混みスタバも見学した。混んでた。朝から。
バスに乗って出発する。かわいい。昔使われていたボンネットバスなんだって。

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鳥取砂丘も思い入れがありすぎる。前日にハチクロを読んで予習した。野宮匠…………。


靴脱いで歩いたよ、砂丘。暑かったです、足の裏が。
ちっちゃい男の子がきっと幼稚園で使っているのであろう砂場セットを持ち込んで、せっせと遊んでいてすごくよかった。こんなに広い砂場すごいね~楽しいね~!わたしも無駄に触ったりすくったり蹴り飛ばしたり風に散らしたりする。海が見える。

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遊覧船も楽しかった。日本海は太平洋と全然違う色をしている。緑も青も深い。

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岩美町へ移動する。劇中で出てくる「隣駅」を通ったりする。怜ちゃんが走るところ。
岩美駅。わ~~そのままだ。

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田後地区へ。
主人公の住んでいる地域はこのあたりで、位置関係はともかく、1つずつの建物や施設や景色はかなり正確に元ネタがある。なんだか新しい感覚だった。どこを見ても「えっ……ここはどこ?」って気持ちになる。次元の壁がゆるゆると溶ける。

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七瀬遙さんと橘真琴さんの家の場所を見て胸が詰まってしまった。本物だ。いや本物なんだけど。そもそも何が本物なのか。こんな普通の場所に(ってあえて言うけど)こんな気持ちを抱かせる、京アニ様のロケハン力。。

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七瀬遙さんと松岡凛さんがすれ違う踏切がよすぎた。現実感がすごい。いやフィクション感がすごい?なんて言えばいいのかわからない!!!


聖地巡礼という言葉は知っていてもそんなようなことをするの初めてで、来る前ちょっとドキドキしてた。なるべくひっそりとしていようというか、正直迷惑じゃないのかな~とうっすら不安があった。だってどこも住宅街で、生身の人がちゃんと生きてる。フィクションの世界を持ち込まれて勝手においしくいただかれてもどうなのかしら……とちょっと思ってた。土足で踏み込んでいるような。

岩美町としてはその点めちゃくちゃオープンなスタンスで、町内どこでもコスプレOKだし(ごく普通に歩いてるし写真を撮っている)(高校生のコスプレでスーパーでお酒を買ってるおねえさんとか笑)至るところで関連商品を売ってるし、ここでしか買えないポストカードやグッズもある。でもそれは観光施策としての話で、人はどう思ってるのかな、という意味。

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港から少し上に上がったところにある遙さんの家の裏(と、便宜上言う)から、また海に向かって降りていく時、近くの家のおばあちゃんが家の前で海藻を干していた。目が合って会釈して「邪魔じゃないですか?すみません~」って言ったら「大丈夫よ、今日は人が多いのねぇ。暑いから気をつけてね」って返された。「これ何してるんですか?」「今ね、日が出てきたからわかめを干してるの」。……うわー、こ、これは。アニメの外側で彼らがこういう会話しているリアリティがすごい。これは生きてる。七瀬遙も橘真琴も生きてる気がしてきた。

岩美は入り組んだ海岸線がとてもきれいで、このあたり一帯が国立公園なので、バスツアーのガイドさんと別に、景色がよい展望台などでは地元のボランティアの観光ガイドさんがいる。一般の観光客には植生や土地の成り立ちや景観について話すのだと思うけど、Free!で来ている女性が多いことは当然みなさん知ってる。

自分の祖父のような年齢のおっちゃんが「春はあの島のてっぺんに菜の花が咲くんよ、ほら、真琴ここから電話してたろ?きっと花咲く季節はこっから見て、きれいだなーって思っとるわ」って、まるで近所の子のことを話すようにナチュラルに言うから、無駄に感動してしまった。おっちゃんはアニメ自体はちゃんと見てないけどどんな景色が出てくるかは知ってる、みんな話すと喜んでくれるからうれしい、あっちには凛がお墓参りに行く道があるから行ってきな、って笑った。はーい、って返して、なんだかこの返事、田舎に来たみたいだなと思った。

海の目の前の民宿に泊まって、オーナーのおじさんや遊びに来てた漁師のお兄さんたちと話した。お店の人とか遊覧船の係の人にもちまちま聞いた。「まぁよくわからないけどいいんじゃない?迷惑じゃないし、楽しそうだし」「女の子ならみんな歓迎だわ!あはは」「ずっと気になってたんだけどああいうの地毛なの?東京の子はすごいなぁ」(コスプレの話)(違います)


なんだろう、うまく言えないけど、媚びてるというよりうまく利用しているようですごくよかった。現実は強固だ。フィクションに負けない。生きてる生きてる。いろんな人が生きてる。

好きになってもらうきっかけがなんであれ、実際に足を運ぶまでの引力を持つって確かにすごいことだなって思った。毎日のように新しい人がこの場所に出会う。知らないのに知ってる。来てるみんながみんな同じ感情をどこかで共有してる。喋らなくても同志感がある。むしろこんなに甘えてしまってよいのか……?と別の意味で不安になってくる。この人たちには圧倒的に日常なのに、それはわかってるのに、私たちには非日常でフィクションでファンタジーで夢みたいな場所だ、いやいやいや東京に帰ったら社会復帰するんだぞ!!!

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2日目は1つ向こうの駅のロケハン場所に行こうかと思ってたんだけど宿を出るのが遅くなったのと、帰りの時間が早めだったのでいろいろギリギリになりそうであきらめた。だらだらと劇中で七瀬くんと橘くんが歩いて高校に向かっていた道(高校があるという設定の場所もあるので、通学ルートが分かる)を歩いて駅に向かった。道端で草を刈っていたおじいちゃんに声をかけられて、二言三言話して、あっちの方行こうかと思ったけどやめたんです~って言ったら、「ちょっと待ってな」と言われた。まず干したわかめをおやつにくれた(そのままかじる)。車を指して乗りな、って言った。ドラクエみたいだ。おもしろすぎる。

窓を全開にして細すぎる海沿いの山道を走って超楽しかった。こんな道、絶対自分たちじゃ来ない。駅の写真が撮りたいって言ったら止まってくれた。実はこのへんがアニメのモデルになっててね、ファンだから来たんですよ、って言ったら全然興味なさそうだった。笑 チャキチャキとしてよく喋る運転もかっこいいイカしたおじいちゃんは、元々遠い場所で警察官をしていて、仕事で訳あって肩を壊して(!)(つい反応してしまったよね)、いろいろあって今ここにいるんだって言った。そうだそうだ、いろいろある。兵庫県との県境まで車で走って、そういえば鳥取と兵庫って隣り合ってるんだ…ってことに驚いた。驚いてたら、東京のもんは~、って怒られた。覚えたよ。もう忘れないね。


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辻村深月の「ハケンアニメ!」って小説がある。今見たらKindleになっている。遅すぎる!SHIROBAKO放送時に電子化していれば!!

ハケンアニメ!

ハケンアニメ!

タイトル「覇権アニメ」(派遣じゃない)の通り、監督、プロデューサー、アニメーター、そんないろんなアニメの制作側の群像劇。登場人物にもわりとわかりやすくモデルがいて、ユリ熊嵐とか血界戦線とか見てた人はきっとにやっとできるところが……ってまぁこのへんはいいか。この中で「聖地巡礼」のファン側のスタンスではなくて、仕掛ける側、自治体側を描くのにかなりの紙幅が割かれていて、わたしはそのパートがめちゃくちゃ好きだ。

聖地だからって何もせずに来てくれるわけじゃないし、準備するならするで“空気を読んだ”ものにしなくてはいけなくて、地元の人の思惑だっていろいろある。理解せずに過剰にサービスするだけだと、サービスされてる側の人間はその匂いをかぎとって眉をひそめる。それなのにオタクは移り気だ、「ブーム」であれば去ってしまう。

今回行ってみてわかったのは、そっか、その土地自体が好きになるんだな、ってことだ。岩美町自体に過剰に親近感がわく。もちろん普段旅行に行っても、行く前に比べたら格段に気持ちは近くなるけど、作品ていう下敷きがあるからその思い入れがさらに強くなる。なるほど、聖地巡礼ってこういうことだったのか。もう少し深くまで、違う角度まで、新しい要素まで、「好き」の矛先が伸びるのか。


冬になったら松葉ガニがあるよ、食べにおいで、って言われたから、また行きたい。そんな単純な理由で行きたくなるのでめでたい。人生楽しいことまだまだいっぱいある。


「ハケンアニメ!」のなかから、伝説の若き天才監督・王子千晴の吐く言葉。

「暗くも、不幸せでもなく、まして現実逃避するでもなく。――現実を生き抜く力の一部として俺のアニメを観ることを選んでくれる人たちがいるなら、俺はその子たちのことが自分の兄弟みたいに愛しい」

「恋人がいなくても、現実がつらくても、心のなかに大事に思ってるものがあれば、それがアニメでも、アイドルでも、溺れそうな時にしがみつけるものを持つ人は幸せなはずだ」



Amazonポイント50%還元(実質半額)なので最近Kindleで買った本

Amazonポイント50%還元セール中なので逃すわけにはいかないと走った結果&最近Kindleで買った本を貼りつけます。
Amazon.co.jp: Kindle本 ポイント還元セール: Kindleストア

書籍

武道館 (文春e-book)

武道館 (文春e-book)

なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか (角川EPUB選書)

なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか (角川EPUB選書)

美貌格差―生まれつき不平等の経済学

美貌格差―生まれつき不平等の経済学

幕が上がる (講談社文庫)

幕が上がる (講談社文庫)

まんが

波よ聞いてくれ(1)

波よ聞いてくれ(1)

東京タラレバ娘(2)

東京タラレバ娘(2)

応天の門 1巻

応天の門 1巻

こいいじ(1)

こいいじ(1)

かごめかごめ

かごめかごめ

どぶがわ (A.L.C. DX)

どぶがわ (A.L.C. DX)

コンプレックス・エイジ(4)

コンプレックス・エイジ(4)

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)


もっと買ってるかと思ってたら案外……?もうKindleがあるかないかが読む優先順位に直結してるなって思う。

最近は映画やドラマや戯曲の脚本の体系的な作り方に興味があっていろいろ読んでて、それは図書館で借りたり古本買ったりが多い。